カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル

〜自閉症から広がる、チャレンジに満ちた新しい世界!〜

【構造化】探索行動への対策編(1)

ふすまカギ

【構造化】探索行動への対策編(1)

 前回の支援のヒント(12月4日記事)では、部屋をキレイに保つことをお話しました。けれども、それは自閉症の人の探索行動との終わりのない戦いとなりがちです。
 今日はその対策について書きます。

★1 物を減らす
 自閉症の人は視覚情報に強く反応する特徴があるため、視覚刺激が多い状況では落ち着かなくなりがちです。
 これは、キライなものが多い状況だけではなくて、好きなものがたくさんある場合でも反応して動いてしまうのです。
 ですから、落ち着きを生み出すために物を減らしましょう。
 棚や引き出しから物をなくせば、いずれ「そこに何もないこと」を理解し、探索行動をやめます。

※注意※
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【自閉症】自閉症を知ってほしい(2)〜スペクトラム

スペクトラム

【自閉症】自閉症を知ってほしい(2)〜スペクトラム

 このサイトは、「自閉症スペクタクル」と題し、「自閉症から広がる、チャレンジに満ちた新しい世界!」をテーマにしています。
 その一歩として、「自閉症を知らない人に、まず知ってほしい」という思いがあります。5回連載の予定で、今回は第2回です。連載をまとめて読みたい方は、トップページ左側にある「カテゴリー」から「自閉症スペクトラム」をクリックしてください。
 私は医療関係者でも専門家でもありません。子どもの障害がわかってから2年間で私なりに学んだことを紹介していきます。詳細かつ正確な知識については、参考文献に直接当たってくださいね!

★自閉症の診断

 自閉症は原因によって定義された障害ではありません。下記の三つの異常(三徴候)が3歳までに認められた場合に自閉症と診断されます。

(参考)診断は以下の三つをチェックする。
a 人づきあいの質的異常あるいは社会性の問題
b コミュニケーションの質的異常
c イマジネーションの障害(こだわり)

参考HP:ダダ父通信「自閉症マメ知識」 

★自閉症といっても、現れ方は十人十色〜スペクトラム(連続体)というとらえ方

 ところが、連載第1回で述べたように「認知のプロセス」の〈どこ〉に、〈どの程度〉の障害があるかによって、自閉症の特徴の現れ方は様々です。
 ですから、「自閉症はこういう人です」と単純に記述することはできません。ローナ・ウィングさんは著書『自閉症スペクトル』p.34の中で、次のように述べています。
……診断のためにこれまで提案されたシステム(引用者注:ICD(国際疫病分類)、DSM(精神障害の分類と診断の手引き))は、いずれも社会的相互交渉の障害、コミュニケーションの障害、そして想像性の障害ならびに硬直した反復的な行動パターンが、診断的特徴として不可欠であるとする点で一致しています。このように基本的な一致点はあるのですが、個々の子どもや大人を診断する際には次に述べるような多くの理由から診断の不一致が起こります。

(1)障害は多様な姿で現れ、そのなかには微妙なものもあれば気づきにくいものもある。
(2)自閉症スペクトル障害は、一般知能の最重度障害から平均よりずっと上に至るまでのいかなる水準においても起こりうる。
(3)自閉症スペクトル障害は、何らかの身体障害や他の発達障害を伴うこともある。なかでも、てんかん発作はとりわけ起こりやすいものである。
(4)加齢とともに、行動パターンが変化することがある。
(5)環境によって行動が変わりうる。よく組織だっている学校やクリニックにおけるよりも、家庭では往々にしてよくない。というのは、家庭では親が自分たちに注意をひこうとあれやこれやの要求をするからである。
(6)どんな人が一緒にいるかによって行動が異なってくる。(略)
(7)教育は、行動パターンに影響を与える。
(8)個々人のパーソナリティは、行動に反映されるとともに行動に影響を与えもする。

 つまり、三つの基本的な徴候(これについても重い・軽いはある)は共通しているが、(1)から(8)のように、現れ方が人によってとても違っている。(その理由は、先に述べたとおり脳の認知プロセスのどこに・どの程度の障害があるかによると解釈すると理解しやすいと思います。)
 そのため、ウィングは、自閉症「スペクトラム」=「連続体」と障害を定義しました。

★自閉症からメインストリームの人までのスペクトラム(連続体)

 もっと言うと「自閉症スペクトラム」の人とそうでない人(メインストリームの人)も連続していて、どこかで線引きができるわけではなく、虹のように色彩がグラデーションのように連続したものなんだということがイメージができるように思います。
 ありがちな言い方ですが「パーフェクトに正常な人ってどんな人?」ということですね。とはいえ、「程度問題」では片付けられない「質的異常」の深刻さを忘れてはいけません。難しいですね。

3に続きます!

【連載記事】
【自閉症】自閉症を知ってほしい(5)〜コミュニケーション障害の深刻さ(2003/12/30)
【自閉症】自閉症を知ってほしい(4)〜門先生の講演録(2003/12/23)
【自閉症】自閉症を知ってほしい(3)〜誤解を解いて(2003/12/16)
【自閉症】自閉症を知ってほしい(2)〜スペクトラム(2003/12/09)
【自閉症】自閉症を知ってほしい(1)(2003/12/03)

【参考記事】
自閉症スペクトラムについて」@Tamago Blog
 自閉症スペクトラムのイメージについて図示されていてわかりやすい。


自閉症スペクトル―親と専門家のためのガイドブック

【父親部】パパのちからこぶHP更新!

つぼみパパ

【父親部】パパのちからこぶHP更新!

 カイパパ@自閉症をもつ4歳男の子の父親です。

★このカテゴリーの紹介〜たのしい仲間たち〜
 「たのしい仲間たち」では、私の仲間たちの活動やHPを紹介していきます。まとめて見れば、〈解説付きリンク集〉のようなものになる予定です。

パパのちからこぶHP
 自閉症協会愛知県支部(通称:つぼみの会)の父親部公式HPです。
 父親部は、2003年5月に誕生したばかりの組織です(詳しくはパパのちからこぶHP>パパの活動>自閉症カンファレンスNIPPON2003発表報告をご覧ください)。
 現在メンバーは12名+サポーター2名。
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【blog】リンク、トラックバックについての議論

BLOG!

【blog】リンク、トラックバックについての議論

 私のサイトは「リンク自由。事前事後の承諾も不要」というポリシーです。なぜなら、「少しでも多くの方に自閉症のことを知ってもらいたい」からです。
 しかしながら、サイトにはそれぞれの運営方針があり、リンク許可について配慮が必要な場合があります。また、ブログ独特の「トラックバック」についてはまた別の議論があるようです。
 自閉症とは関係しませんが、サイト開設に興味のある方は下記の記事のご一読をオススメします

「ネットでの儀礼的無関心」かコミュニケーション優先か(ウェブログ@ことのは)
「一方的トラックバックは叱られる?」(skyward)
「トラックバックの意義とは・・?」(IGALOG)

【用語】メインストリームの子どもたち

opinion
【用語】メインストリームの子どもたち

 カイパパです。おはようございます。
 今日は「言葉」についてお話します。

★メインストリーム・チルドレン
「メインストリーム」という英語を聞いたことがありますか?

 直訳すると「主流」ですね。「多数派」という意味もあります。

 自閉症カンファレンスNIPPON2003でエリック・ショプラー博士が「発達障害のない子どもたち」のことを”Mainstream children”と表現していました。

 日本で使われる「健常児」という表現と一線を画していて「おお!」と思いました。

 「健常児」と「障害児」という表現には○と×の価値判断があるように感じます。
一方、「メインストリーム」は、「多数派」という意味です。「多数派」「少数派」は統計的な意味であり、価値の高い・低いではありません。「少数派=悪い」ではないですよね?

★自閉症の文化とメインストリームの文化の橋渡し
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【blog】MyblogListに登録しよう!

【blog】MyblogListに登録しよう!

 カイパパです。オススメは月曜日定番メニューなのですが、今日は特別編ということで、興奮をそのままお伝えします。

 MyblogListってご存知ですか? 知らないですよね。だって12月4日に始まったばかりのサービスですから。
 私は、昨日、MyblogListの存在を知り、さっそく登録をしました。こいつは便利です!!

 何ができるかというと、
 自分のよくみるblogをMyblogListに登録しておくことで
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【blog】ココログ @ニフティで始まる!

2784da0e.gif【blog】ココログ @ニフティで始まる!

 @ニフティで、ついにブログサービス―ココログ―が始まりました。
 @ニフティ会員の方はぜひブログ開設を

 日本最大のプロバイダの参入でブログ仲間が急増することでしょう。いよいよ大ブレーク?!

 うらやましいのは、ココログの容量は最大30MB。カイパパ通信blogが使っているMyProfileのブログは「文字0.5MB+画像1MB」しかない。ニフティの20分の1…。

 有料でもいいから容量アップを期待したいです

【つれづれ】プリウスと自閉症

プリウス

【つれづれ】プリウスと自閉症

 友人にプリウスに乗せてもらったときの話。
 友人は昼間なのにライトを点けていて「いつも点けてるの? エコじゃないねえ」と私が聞いたときの答え――

・細い道を走っていると、プリウスが停車していると誤解されたり
・走行音に気がつかずに自転車が飛び出してきたりする
→だから、走る時はいつもライトを点灯して「自分は走行中ですよ」と知らせているんだ

 プリウスはハイブリッドカーなので、低い速度で走る時は電気モーターで走ります。そのときエンジン音がないので、とても静かです。でも騒音がないということは周りの人に気づかれにくいということなんですね。

 みなさんも、ウォークマンをしたまま歩いてていて、突然危険な状況になったことはありませんか?
 人は無意識に五感をつかって周囲の情報収集をしているからそれをふさがれると危険にさらされるのですね。

 そこで私は考えてしまう。
 情報の処理が苦手な自閉症の子にとって、街の中で周りからたくさん発信されている危険情報(音や文字や看板や声かけや交通ルールなど)をキャッチできずに歩いている。それがどれだけ無防備で危険な状態なのかということについて。

 「プリウスのライト」のようにわかりやすく危険を伝える方法はないかと

【新聞】自閉症児の親たちが、理解求めるワッペン製作

News

【新聞】自閉症児の親たちが、理解求めるワッペン製作

★このカテゴリーの説明〜「情報・ニュース」
 新カテゴリーを追加しました。「こんな情報・ニュースを見つけたよ」とさらさららした情報を紹介します。

★朝日新聞2003/11/30
自閉症児の親たちが、理解求めるワッペン製作


***引用はじまり***
 軽い自閉症など、外からはみえにくい障害を持つ子の親が、障害を知らせるワッペンを相次ぎ製作、利用が広がっている。自閉症児は社会での訓練が不可欠だが、その振る舞いは誤解を受けやすい。「認識してもらうだけで周囲の視線が変わり、外出への抵抗感が減った」と親たちに好評だ。

***引用おわり***

 私は、もっていないのですが、「なるほど」と思う取り組みですね。使用感などよかったらコメントください。

【構造化】部屋をキレイに保つ

あいうえおマット

【構造化】部屋をキレイに保つ

 おはようございます。カイパパです。

 今日は、カイママからの聞き取り情報をもとに、「支援のヒント」をお送りします 

★部屋をキレイにしよう
 なんじゃそりゃ? と思われるかもしれませんが、自閉症の人(特に幼児)の場合、異色、拾い食い、なめる危険を減らすために日々の掃除は欠かせません。

「そんなもの食べちゃダメでしょ!!」と激怒するより、しからないですむ工夫がいいですね。しかっても、伝わりにくいので。

★片付けても片付けても…
 片付けても、片付けても、再び散らかされ汚されるのがオチなのですが、あきらめずに淡々と片付けつづけましょう。
 片付ける行為も子どもは見ていて、「秩序に戻す」ことの意味を少しずつ理解していってくれる(ハズです)。

 ……でもつらい。執拗な「探索行動」への対応のヒントは次回の支援のヒントで

写真:片付けても片付けても…完全にバラバラにされた「あいうえおマット」
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