カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル

〜自閉症から広がる、チャレンジに満ちた新しい世界!〜

【開催告知】東海特別支援教育カンファレンス つぼみの会も登場!

さていよいよ、3月12日(土)と13日(日)に、特別支援教育にたずさわる現場の先生方が知恵を交換しあう「東海特別支援教育カンファレンス」(Facebookページ)が開催されます。
保護者の参加も大歓迎とのこと。この場で、知恵を見つけて、直接お話しを聞いたり意見交換をして、それぞれの持ち場で活かすことが目的の会です。
conf2016

3月12日には、愛知県自閉症協会・つぼみの会も、出展させていただきます。メンバーが実際に家庭や学校で取り組んできた療育を具体的に紹介します。きっと参考になるものが見つかると思います。

開催日時(会場)
・第1日 2016年3月12日(土曜日)9:30−16:20 <参加費無料>
(会場:なごや福祉用具プラザ・名古屋市高齢者就業支援センター【名古屋市昭和区御器所通3-12-1 御器所ステーションビル3・5階】)

・第2日 2016年3月13日(日曜日)9:30−16:45 <参加費1,500円>
(会場:日本福祉大学 名古屋キャンパス【名古屋市中区千代田 5-22-35】)

【当日のスケジュール】案内(PDF形式)はこちら、チラシはこちらです。
各講座の聞きどころ・見どころはこちらです。両日掲載されたチラシはこちらです。

お申込はこちらからどうぞ♪

・3月12日土曜日
http://kokucheese.com/s/event/index/365145/

・3月13日日曜日
http://kokucheese.com/s/event/index/363551/

会場でお会いしましょう。

Mさんは恩人

Mさんは、カイの最初のヘルパーだった。6歳のときからずっと見てきてくれた。
一番たいへんだったときに、わたしたち家族を支えてくれた。
その彼が、郷里に帰る。今日は家族であいさつにきてくれた。

間が悪いことに、わたしも妻も風邪を引いてしまって、ちゃんと名残を惜しむことができなかった。
でも、たくさんのことばよりも、思いは通じあっている。

私たち夫婦の会話で、「二人とももし死んでしまったら、カイを誰に託す?」という問いが出たときに、二人とも迷わず「Mさんに」と思った。
他人だけど他人じゃない。カイを弟のように思い、育ててくれた。

責任感が強い彼は、今、自分の家族のために、名古屋を離れる決断をした。
とても、さみしい。近くにいなくなることを心細く思う。

彼ともし出会っていなかったら、わたしたち家族は今のようには暮らせていなかった。
Mさんはわたしたちの恩人。そして、わたしたちの家族。
東北に、親戚ができたと思おう。いつか、カイを連れて会いに行こう。

記憶の強いカイはMさんを決して忘れないよ。水曜日にはきっと要求するね。
だけど、カイは、Mさんのおかげで「信頼すること」を覚えたから。大丈夫。また会えるから。


カイパパ本の出版記念パーティーのときに、初めてのロングケアにMさんとカイが二人して旅立つ姿を、今でもありありと思い出せる。あのときから、11年。

他人を信じて託す気持ちを、Mさんが教えてくれました。
Mさん、本当に本当にありがとう。これからも「家族」でいてください。

責任を負うのは誰か/認知症男性JR事故死 最高裁判決

重要な判決が出ました。

・認知症男性JR事故死 家族側が逆転勝訴 最高裁 / 毎日新聞 2016年3月1日
http://mainichi.jp/articles/20160301/k00/00e/040/236000c

この判決によって、これからは親族の監督義務のみで損害をカバーしていくのではない「別の方法」が講じられるようになるといいと思います。
保険、フェンスなどの物理的安全策などの企業努力、声かけ、見守り、、、いろいろあるでしょう。

「家族だけ」では負いきれない。だから、「広く薄く」社会での負担を考えていく。(例「企業努力」は運賃に反映されていく)


──と言っても、家族が「監督義務者」として認められる場合は多くあります。この事件でも、仮に同居していたのが高齢の妻ではなくて息子たちだった場合は民法714条第1項を類推適用して「監督義務者」として賠償責任を負ったかもしれません。
(特に、同居の障害のある子を監護している親たちは、高い確率で「監督義務者」として認定されるのではないかと予想します。)

判決文の全文が読めます。

・裁判所:裁判例情報:最高裁判所第三小法廷 2016年3月1日判決
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=85714

最高裁判所はあくまでも今回の個別具体的な事件の判断を下しました。
裁判所が立法をできるわけではありません。

上に書いたような「努力」を企業や社会が講じるためには、法的な整備が必要だと思いました。

(参考)上記判決文から引用
したがって,精神障害者と同居する配偶者であるからといって,その者が民法714条1項にいう「責任無能力者を監督する法定の義務を負う者」に当たるとすることはできないというべきである。

ウ 第1審被告Y1はAの妻であるが(本件事故当時Aの保護者でもあった(平成25年法律第47号による改正前の精神保健及び精神障害者福祉に関する法律20条参照)。),以上説示したところによれば,第1審被告Y1がAを「監督する法定の義務を負う者」に当たるとすることはできないというべきである。
また,第1審被告Y2はAの長男であるが,Aを「監督する法定の義務を負う者」に当たるとする法令上の根拠はないというべきである。

(2)ア もっとも,法定の監督義務者に該当しない者であっても,責任無能力者との身分関係や日常生活における接触状況に照らし,第三者に対する加害行為の防止に向けてその者が当該責任無能力者の監督を現に行いその態様が単なる事実上の監督を超えているなどその監督義務を引き受けたとみるべき特段の事情が認められる場合には,衡平の見地から法定の監督義務を負う者と同視してその者に対し民法714条に基づく損害賠償責任を問うことができるとするのが相当であり,このような者については,法定の監督義務者に準ずべき者として,同条1項が類推適用されると解すべきである(最高裁昭和56年(オ)第1154号同58年2月24日第一小法廷判決・裁判集民事138号217頁参照)。

その上で,ある者が,精神障害者に関し,このような法定の監督義務者に準ずべき者に当たるか否かは,その者自身の生活状況や心身の状況などとともに,精神障害者との親族関係の有無・濃淡,同居の有無その他の日常的な接触の程度,精神障害者の財産管理への関与の状況などその者と精神障害者との関わりの実情,精神障害者の心身の状況や日常生活における問題行動の有無・内容,これらに対応して行われている監護や介護の実態など諸般の事情を総合考慮して,その者が精神障害者を現に監督しているかあるいは監督することが可能かつ容易であるなど衡平の見地からその者に対し精神障害者の行為に係る責任を問うのが相当といえる客観的状況が認められるか否かという観点から判断すべきである。

つぼみの会からの改善要望に対する名古屋市教育委員会からの回答書が掲載されました

平成27年10月に起こった「名古屋市立中学校の特別支援学級担当教諭による生徒への暴力」について、11月17日付の中日新聞等の各種報道により、知ることとなりました。

これに対して、愛知県自閉症協会・つぼみの会から名古屋市教育委員会へ「改善要望書」を提出しました。
名古屋市教育委員会からの「回答書」が、つぼみの会ブログに掲載されました

内容について検討して、名古屋市の特別支援教育が子どもたちにとって真に良いものとなるように、私も考え、発信していきたいです。

2016年は「信頼の年」に

あけましておめでとうございます。

昨年のテーマは、「養生・回復」でした。ブログにこう書きました。

「じぶんのこころとからだに耳を澄ませて進んで、助けを求められるようになります。」

だいぶできてきたかな?と思います。壊れた身体も、順調に回復してきました。

2016年は、「信頼の年」にしようと決めました。
今年は大きな挑戦が始まります。
だからこそ、信じて、頼る。じぶんひとりではできないことも、人の力を合わせれば、できる!
養生の経験をいかし、信頼して、信頼されるLIFEにしていきたいです。

みなさま、今年もどうぞよろしくお願いします。直接お会いできる機会が増えるといいなぁと願っています。
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大みそか恒例の名古屋港水族館。イルカのカイくんは1歳でもう大人でした。
うちのカイも、もう子どもではありません^ ^

【プロジェクト部】今年をふりかえり、2016年を展望する

年末らしく、愛知県自閉症協会・つぼみの会プロジェクト部の今年をふりかえり、2016年の展開を展望する記事を書きました。読んで、関心を持っていただけるとうれしいです!

・今年をふりかえり、2016年を展望する
http://tubomiproject.blog.jp/archives/51494200.html

【1月16日開催】医療と上手につきあう方法のおすすめポイント

『医療と上手に付き合う方法〜自閉症に対して医療は何ができるの?2016』を開催します♪
 ⇒こくちーずからお申込みください。
 http://kokucheese.com/event/index/355508/

三河で聞けるチャンスの少ない、吉川先生(あいち発達障害者支援センター副センター長、愛知県心身障害者コロニー中央病院医師)講演のご案内です。

発達障害や自閉症の子どもの日々の世話をしているわけではない、医師がなぜ?と思えるほど、家庭での療育のポイント(心がけること)や、やってしまいがちな間違いを、なぜいけないか、どうすればいいか、根拠をもってお話しされる先生です。

説明は簡単、明快なのですが、大切な根本的なところを根拠をもって話されるので応用の幅が広く、若いお母さんでもわかりやすく、ベテランの支援者でも頭の整理がつき、原点に返ることのできる大切な時間になることを約束します。

今回の講演はそんな吉川先生が、「医療」について、「できていること」「期待・活用できること」について話します。投薬についてのテーマもあります。私たちが、どのように医療と関わっていくのが良いのか、どういうときに頼りになって活用できるのか、逆にどういうことはわからない、期待できないのか。が見えてくると思います。
 現在の、医療・療育は子育てに活用していきたいですし、根拠のない情報に振り回されないためにもこの辺のことは非常に重要です。

今回は、申し込み時に、聞きたいことのメッセージを添えますと、事前に先生にお伝えし、お答えしていただける特典もあります!
セミナー当日も、質問を受け付けます!(付箋に記入で受けつけ、類似の質問にまとめて回答の形式予定)

年明け早々の企画ですが、あなたの2016年の療育・支援がここから変わり始めるでしょう。

・日 時:2016年1月16日(土) 14:00〜16:30
・場 所:こども未来館ココニコ 1階 企画展示室
    http://coconico.jp/
(豊橋市松葉町三丁目1番地)
※豊橋駅東口からときわアーケードを北へぬけて徒歩10分
・対象:どなたでもご参加できます。
・参加定員:70名(先着順)
・参加費:愛知県自閉症協会会員=500円、 会員外=2,000円 

 ⇒こくちーずからお申込みください。
 http://kokucheese.com/event/index/355508/

仮説の伝播経路「ADHDは狩猟民に向いた特性?」

logmi「無関心な人を動かす2つの方法 「意識の高い人以外」を集めるには」という記事のなかで、記事の主題ではありませんが、「ADHDは狩猟民族の時代に活躍できた」という仮説を知りました。
大人になってみて自分なりに理解できたのは、おもしろい仮説があってね。このADHD傾向の人っていうのは、狩猟民族の生き残りであるという仮説があるんですね。これね、結構おもしろくて。生き残りというか、狩猟民族の時代には活躍できたんじゃないかっていう仮説なんですね。 ADHDの人って視覚優位なんですよ。目で物事を追うんです。同時複数に物事を追うことができる。こいつだって獲物を定めたら、衝動的に行動ができるんですね。それってADHDの傾向に当てはまって、そういう傾向の人って狩猟民族の時代は活躍できたんです。
ただ暗黒の時代がやってきて、農耕・牧畜民族の時代ですね。この時代にまったく逆転するんですね。

この仮説の出典が気になり、Googleで探してみました。

私が確認できたのは、1997年に米国で発表されたトム・ハートマンの『ADD/ADHDという才能』がこの仮説の初出のようです。日本では2003年に翻訳が出版されて、ブログなどで話題になった様子。
ADD/ADHDという才能
トム・ハートマン
ヴォイス
2003-07-01


この仮説が、2015年になって注目された経路を知りたくて調べてみました。Googleでヒットする記事からたどってみると以下のようなことでした。

(1) 2014年10月31日
New York Timesに、リチャード・フリードマン教授が寄稿したコラム記事が掲載された。ここでは、ハートマン氏の説には触れていない。

・A Natural Fix for A.D.H.D.
http://www.nytimes.com/2014/11/02/opinion/sunday/a-natural-fix-for-adhd.html

(2) 2014年11月25日
Mail Online(英国のタブロイド紙The Daily Mailのウェブ版)で、(1)を元ネタにして、リチャード・フリードマン教授の説を紹介する記事が掲載された。

・Did ADHD once have an evolutionary advantage? Traits linked with disorder may have helped nomads survive when hunting
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2848548/Did-ADHD-evolutionary-advantage-Traits-linked-disorder-helped-nomads-survive-hunting.html

(3) 2015年1月25日
日本では、(2)を介して(1)を参照して(※)、バイラルサイトであるカラパイアが、翻訳・編集して紹介した。この記事が、Exciteニュースや様々なまとめサイトに取り上げられて広がった。
※カラパイアでは、参照記事として(1)だけが挙げられているが、使用写真は(2)から。

・世が世なら・・・発達障害「ADHD」は狩猟採集社会では優位性を持っていた。現代でも適した職業や場所が見つかれば特性を強みに変えられる可能性(米研究)
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52183303.html

以上が、仮説の伝播経路のようです。

仮説そのものが正しいかどうかはわかりませんが、ADHDの特性が太古の人類から由来するというストーリーは「ロマン」として魅力的だなあと個人的には思いました。

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ちなみに、(1)A Natural Fix for A.D.H.D.の内容は、狩猟民族のことだけクローズアップされていますが、他にも現在の脳科学研究をもとに、
「脳のドーパミンの報酬回路の機能に関して、ADHDの特徴がどこにあるのか」
「ADHDと診断される人が急増している理由は何か」
「子どもの頃ADHDと診断された人が大人になってADHD症状がなくなるケースがあるのはなぜか」
「子どもの学校のカリキュラムを変えることで、薬の使用をおさえられるのではないか」
といったことも論じています。むしろそれらがメインですね。知的刺激を受けました。

名古屋市:障害のある人を理解し、配慮のある接し方をするためのガイドブック

2016年4月施行の障害者差別解消法に関する「内閣府合理的配慮等具体例データ集」を見ていて発見しました。

「名古屋市:障害のある人を理解し、配慮のある接し方をするためのガイドブック」
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/22-2-0-0-0-0-0-0-0-0.html

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このガイドブックは、障害者団体のご協力のもとに、障害及び障害者の正しい理解のため、各障害の特性とこれまで実際に障害者が体験した事例等をもとに、適切な接遇応対の例を紹介したものです。

さまざまな施設におきまして、障害者に対する接遇対応の際の参考にご活用ください。

名古屋市の場合、このガイドブックが合理的配慮のベースラインになるのでしょう。
知的障害や発達障害への配慮について、「もう少し書けることがあるのではないかな?」と思ったりもしますが、他の障害についての記述を読んでいると「なるほど。そうなのか」とわたし自身学びもあったりします。各障害を理解する共通のスタートラインとして意味があると思いました。

今後は、数多くの実際の合理的配慮の実践を積み重ねて、このガイドブックも充実させていきたいですね。

「内閣府合理的配慮等具体例データ集」はとても有用なサイトですね。可能性を感じます。ぜひご覧になってみてください。あなたのまちの具体例もあるかもしれません。

ぶくパルおひろめ&クリスマスパーティー

新栄にできた「ぶくパル」(草の根ささえあいプロジェクトの新しい拠点)のおひろめ&クリスマスパーティーに行ってきました。
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初対面の方がとても多くて。若者もたくさん来ていて。あたたかくて、やさしい雰囲気が居心地良かったです。
これから、ぶくパルでどんな出会いがあり、成長のきっかけにめぐりあえるか、楽しみですね。
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トヤさん、すがぬまさん、トヤさんJr、わたなべさん ラブリーだ♪

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わたしには、さっそく出会いがありました。なんとぶくパルのロゴとパンフレットをデザインしてくださったかたが、長年カイパパ通信の読者だとわかって。家族、生活、仕事、活動について、ひとつひとつを丁寧に生きている人だなという印象をうけました。初対面でしたが、いきなり「半身ではなく、全人的に生きる人生の充実」について、深く語り合い、通じ合うことができました。
ぶくパルの奇跡が、既に始まっている。
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aileで読んで食べてみたかったUbuntuのベーグルも!美味しかったです

この場を創り、準備してくれたみなさん、いらしてくれたみなさん、草の根ささえあいプロジェクトメンバーに感謝の拍手を送ります。ありがとう! これからのぶくパルがとっても楽しみです。一緒につくっていく仲間になりたいです。

<おまけ>
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わたしがラボラトリオ・ザンザーラ展で惚れ込んだイタリアの知的障害のあるアーティストたちが描いた名盤ジャケット。カレンダーにするクラウドファンディングが成功して、手元に届きました!
ぶくパルで、みんなに見てもらえるのがいいなと思って、寄付しました♪ ぶくパルご訪問の際には、ぜひご覧くださいませ。
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