■哲学的な迷路〜光源

 哲学的な迷路の話――
 でんきの科学館には、暗闇迷路があります。
 迷路の中は密閉された「完全な闇」です。
 壁を手探りで進むと、目を開けているのか閉じているのかもわからなくなります。
 空間が広いのか狭いのか、手のひらで感じる壁でしか測ることができない。
 方向感覚が失われ、ついには自分の身体の輪郭もあやふやになってきます。
 息苦しくて、心臓がどきどきして、闇の圧迫感からとにかく早く解放されたくてゴールを探します。

 そしてたどりついたゴールには――
 豆電球が、

 ひとつ灯っています。
 その小さな明かりのあたたかいこと!
 闇に慣れた目にはまぶしいくらいです。

 この迷路の象徴するものは、闇の中で、たった一つでいいから、小さくても弱くてもいいから、光があれば人は生きていけるということ。

 未来を信じさせてくれるわが子の成長、先輩たちの笑顔やサポーター、仲間たちの存在――その光があれば、生きていけると思うのです。

 カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルも、発光ダイオードぐらいは、輝けたらいいな☆<ピカッ

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