2004年02月10日

【本】自閉症児の育て方―笑顔で育つ子どもたち

自閉症児の育て方

【本】自閉症児の育て方―笑顔で育つ子どもたち

自閉症児の育て方―笑顔で育つ子どもたち
編者:渡部信一
出版社:ミネルヴァ書房
価格:\1,600-

 私が、いつもその笑顔とユーモアと行動力を尊敬しているBut He is Beautifulのこうままさんが執筆しています! もうそれだけで「買い!」です。
 それから、編者が渡部信一教授ということも要チェックです。

というのも、渡部さんが『鉄腕アトムと晋平君―ロボット研究の進化と自閉症児の発達』という自閉症をめぐる世界では有名な(だが、まともに論評されていないと私が思う)本の著者だからです。
 『鉄腕アトムと晋平君』では(私の脳みそテープによる要約です)、
「すべての条件を想定して1つ1つプログラムを書くよりも、おおざっぱな判断式をロボットに与えて状況にあわせてロボットに判断・学習させるプログラムの方向にロボット研究は進化している」

 このことと対置するかたちで、自閉症をもつ子どもへの療育も、
「スモールステップで1つ1つ教えていっても状況の変化に対応できないのではないか?」
 じゃあどうするか?
 『鉄腕アトムと晋平君』の中では、渡部さんは晋平君のお母さんの「自然体の子育て」(療育的なことは特段やらない)のエピソードを紹介することで終わっている。
 ヒントはあるが、具体的な対案にはなっていないというのが私の率直な感想でした。
 今回の『自閉症児の育て方―笑顔で育つ子どもたち』がきっとそのアンサーになってくれると期待して注文します!

鉄腕アトムと晋平君
鉄腕アトムと晋平君―ロボット研究の進化と自閉症児の発達

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この記事へのコメント
紹介してくださって、ありがとうございます。
個人的なことを言ってしまうと「いい経験をさせて頂いた」というのが率直な思いです。
なかなか出来ないケイケンですよ〜(笑)
本になった時点で書いた人からそれは一人歩きするもので、10人読んだら10の感想があると思います。
だから「活字」っていうのでしょうね。

Posted by こうまま at 2004年02月11日 00:06
こうままさんへ

航薫平さんに続いて、こうままさんからも「著者からの直接コメント」を
いただけて感激です!

本、まだ届きませんが、わくわくして待っています(^^)
渡部信一さんの「アンサーになっていることを期待」とえらそうに書いたけど、
「正解はひとつだけじゃない」ということは私もわかっています。

本人の状態、環境、年齢によって異なってくるし、
「こうでなくちゃいけない」ということがあるとしたら、
「障害特性を理解して、本人に合った支援をする」
というすごく抽象的な(でも真理をついた)答えしかないとも思います。
でも、日々成長していくわが子を前に、手をこまねいていたくない。

たくさんの、親たちの実際に取り組んできた子育ては具体的なヒントになります。
その意味で、きっとヒントをたくさん含んだ本なんだろうなと期待しています☆
Posted by カイパパ at 2004年02月12日 03:58
本の紹介、ありがとうございました。
私自身も、「肩肘張らずに、楽しみながら」本を書いています。
今後とも、よろしくお願いします。

追伸:なかなかアンサーって出ないんですよね。


Posted by 渡部信一 at 2005年03月10日 13:56
>渡部信一様

渡部信一先生はじめまして!
またまた著者本人のご来訪、感激です。コメントもありがとうございます(^^)

『自閉症児の育て方』から触発されて、色々と考えたことがあります。メモは作ってあるのですが、気合を入れないと書けない長文になりそうなのでまだエントリできませんが、いつか書きますね。

>追伸:なかなかアンサーって出ないんですよね。

そうなんですよね、きっと。
試行錯誤のくりかえしなんだけれど、確認されている知見や実践によって、「正しい」(とあえて言います)「試行錯誤の方法」が普及することが必要だと感じています。無理解による、本人の苦痛を少しでも軽減するために。

渡部先生の問題提起は、以前から注目しています。

アンチテーゼを提示する
 ←なかなかやりにくいことを、まずはした
  →効果的なアンサーの研究を進めている

それが、現時点の立ち位置なんですね、きっと。

専門家だからできること、をなさっているのだと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by カイパパ at 2005年03月14日 07:40