【あした・きらりん】作者:航薫平さんからのお返事
この記事は【あした・きらりん】カイパパから航薫平さんへ(2)からの続き
です。
■はじめに
アニメ「あした・きらりん」作者、航薫平さんの質問にお答えして、シナリオ
の2か所について私なりの意見を奔放に書かせていただきました。「奔放に」書
けたのは、「この作者(そして、製作チーム)は信頼してもいい人たちだ」と見
通しがもてたからでした。
私の意見の要点は次のとおりでした。
もうわかっておられると思いますが、(※自分がカイパパ通信blog☆自閉症ス=========================================================================
ペクタクルにコメントを書き込み、シナリオを見てもらおうとした理由は)「勉
強不足で話しを書いたことに対するびくびく」でした。
ネットだけの「顔色の見えない」関係では、必要以上に互いを警戒してしまうし、
「あら」の部分が目について刷り込まれてしまう(=許せなくなる)から初訪問はこ
わいです。
でも、このときのぼくの気持ちとしては、「この人たち(※カイパパとTamagoBlog)
にわかってもらえないような作品なら、意味ないな」でした。
「世間の人に自閉症を理解してもらおう」がスタートではなく、「ぼくの目の前
にいた素敵な生徒たちの姿を描こう」としたら、生徒の1人が「たまたま」自閉症
だったというのがスタートです。だから、「自閉を描いた啓蒙的作品」として「きら
りん」が取りあげられることに大きな「おそれ」がありました。
とにかく、「あやまり」のないものにしたい。
そして、「最近の高校生、なっとらんぞ」「なんやねん、最近の教師は。やる気な
いんちゃうか」などと指弾されている「学校」「教師」に勇気がわくような作品にし
たいと思うのと同じ気持ちで、「自閉症の子どもたち、そして彼らのまわりの人た
ち」に勇気がわく作品になっているのか、が気になっていました。
いやあ出会いが遅かったなんてない。「時間切れ」前にお2人と出会えて、本当に
感謝してます。
さて、きのうは(「も」ですね)、監督、スタッフと、根元的な、熱い議論をしま
した。
「障害」「個性」「理解」「共生」「認め合う」「成長」……つい先ほどまで「利益
が」とか「販路が」とか言ってた人らが、口に泡飛ばして言い合います。
今までお会いしてきた養護学校の方々、自閉症児のご家族、そして高校生たちと一
緒に「創ってる」だけに、「利潤追求」の一価値だけでははかれない、人間としての
尺度で話しがなされます。
★1 彩子の母のセリフについては、作画との問題、その後の有里の反応の問題
等がからみますが、さしあたって、「生まれつき」「障害」ということばはこ
こでなんとか追求したい、という方向で詰めています。(作画との最終的な詰
めがありますが)
★2 そして、ラストのタカオの彩子紹介
これも、この作品を世に出す前に気づいたことに感謝してます。
それとともに、このマイナス(不適切な表現だったこと)を、プラスに転化さ
せてみようと考えました。
「わからんときは子どもにきけ」
ぼくのモットーです。
12名の声優中高生に、きいたのです。
声優にとって「脚本(ほん)」はすべてですが、さすが、学習をすすめている高校
生たちです。
「気になる表現はないかな?」
という問いかけに、1人の男子生徒がいいました。
「(前略)彩子はガマン強いんじゃない……」
他の、「ああ、そやった。何で気がつかなかったんやろ?」という高校生たちと、
続けてきた学習会の「まとめ」として、全員で考えることにしました。
「きみたちが、彩子ちゃんとひと夏の文化祭を一緒に創ってきた3年8組生として、
最後、彩子をなんと紹介するだろう?」
若い彼らの「がつん」に期待です。
「まだまだ粘り悩みますから」
監督・松林からの伝言でした。