■名古屋市自閉症・発達障害支援センターのコンセプト

 前回の記事「カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル:名古屋市自閉症・発達障害支援センター設立の要望書(つぼみの会)」で自閉症・発達障害支援センターがなぜ必要かについて書きました。要約すると――
・自閉症・発達障害への支援は一筋縄ではいかず、タテ・ヨコ縦横無尽にはりめぐらされた網の目のような支援システムが必要
・それは、行政だけ、あるいは親の会だけでは築くことはできない
・自閉症・発達障害支援センターはその「網」をつなぐ役割を担う
 今回は、名古屋市自閉症・発達障害支援センターのコンセプト(「私はこういう存在である」という自己定義)を考えてみました。


◎名古屋市自閉症・発達障害支援センターのコンセプト

【目的・ゴール】
当事者のニーズに応え、生涯に渡る一貫した支援を実現するため、
地域を育て、サポート資源を発掘し、つなぎあわせる「連携」の中心となり、
自閉症・発達障害をもつ本人が、安心してしあわせに暮らせる名古屋市にする。
(2005年2月1日追記)

【そのために担う役割】
◆(1)入り口であり、最後の砦
(例)
 →まず最初にコンタクトする場所であり、最後の駆け込み寺でもある(センターが何とかしてくれる)

◆(2)つなぐ(コーディネート←「療育相談を直接する」ことよりも大事)
(例)
 →具体的な「個人」を救うために、関係者一同が一緒になって考える「場」づくり
 →資源の掘り起こし。どこに誰がいるか(ディレクトリづくり)
 →意欲ある人々をつなぐ、一緒に考える・取り組む「場」づくり
 →人材バンク。ボランティアネットワークづくり
 →様々な取り組みへの人的・財政的支援

◆(3)専門家をサポートする専門機関(リソースセンター)
(例)
 →「センターに聞けば、教えてくれる」
 →学校への巡回など、専門家をサポートする専門家育成
 →研修
 →研究、施策立案

◆(4)市民への啓蒙啓発
(例)
 →子供向け読み物
 →企業向けの講習


 こんな「試案」です。みなさんのご意見をお聞かせください。
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