■田川市の広報:日本で一番早く発達障害者支援法を紹介!

 福岡県田川市広報たがわで、発達障害者支援法が1ページ丸まる使って紹介されています! 市の広報では、日本で一番早いのではないでしょうか。
 内容も的確で、田川市の決意も伝わってくる素晴らしいものです。ぜひご覧ください。

・広報たがわ2005年2月1日号:発達障害者支援法が成立しました
http://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/koho/pdf/04/050201-02.pdf

 特に感銘を受けた部分――
■発達障害者の現状

 この「発達障害」は、これまであまり知られていませんでした。
 特に軽度発達障害の場合には、障害の存在に気づかれず「しつけのせいだろうか」「なぜ何度言ってもわからないのだろうか?」と親であってもわが子を理解できずに苦しむ現実があります。
 本人にとっては、学校でも友達との関係がうまくいかず、悩み苦しむ現実があります。また、必要な支援が受けられず、逆に「できるのにやらない」「やる気がない」といったレッテルをはられ、孤立し、つらい思いをしてきました。
 障害者施策においても、発達障害があっても療育手帳(知的障害がある人に交付される手帳)の交付が認められない人は、各種福祉サービスの利用ができない現状があります。

■現状を打開するために

 発達障害の一番の問題は、コミュニケーションがとりにくいことです。わかりやすく伝えるための工夫と適切な支援があれば、地域で自立して暮らしていくことができます。
 今後は発達障害の早期発見やその保護者に対する支援を行い、個々の人に応じた適切な教育、地域生活の自立支援など生涯一貫した支援が、国や自治体により積極的に推進されることが望まれます。
 また、市民一人ひとりが発達障害について理解を深めることも、発達障害者の権利を守る上で必要となります。

 発達障害者支援法は、国と地方公共団体の国民に対する啓蒙啓発の責任をうたっています。みなさんの市に対しても、田川市の広報を示して「こんなふうに広報誌で取り上げてください」とお願いできますね。
 みなさんの町で「こんな紹介がされたよ」という報告をお待ちしています♪

【参考】
発達障害者支援法
(国民に対する普及及び啓発)
第21条
 国及び地方公共団体は、発達障害に関する国民の理解を深めるため、必要な広報その他の啓発活動を行うものとする。

【謝辞】
 情報提供は、シュウウンパパさん。ありがとうございます。