■障害者差別発言で児童が不登校になった小学校の校長自殺

障害者差別発言で児童が不登校になった小学校の校長自殺@朝日新聞 2004年2月20日
 20日午後4時40分ごろ、奈良県天理市の市立小学校の校長(60)が自宅近くの墓地で、首をつって死んでいるのを校長の妻が見つけ、110番通報した。同小では、昨年5月に担任の男性教諭が授業中に障害者を差別する発言をしたことがきっかけで、養護学校に姉が通う3年の女児が不登校になっていた。遺書は見つかっていない。天理署は、これらの問題解決に悩んで自殺したのではないかとみて調べている。
【過去記事】
【差別発言】担任教諭が小3女児に 半年以上も不登校 奈良 2004年02月16日

 まず、亡くなった方のご冥福をお祈りします。
 自殺は、多くの場合追い詰められた極限状態で、突発的な衝動によって起きるといいます。校長も自分が死ぬことで事件が解決するとは思っていなかったことでしょう。

 実際に、事件は何も解決していません。
 おそれるのは、差別発言に傷つけられた小学3年生の少女が「自分の責任だ」と責めてしまうことです。(それは避けがたいのでは?)
 周囲のサポートが必要です。少女の心を守ってほしい。
 そして、亡くなった校長のご家族の心も……

 私も、ブログで事件について言及した一人として、「加害責任」の一端を意識する。
 だからといって、「語るべきではなかった」というわけではありません。だがしかし……

【参考記事】
Silent Voices: どうしようもないけれど