スペクトラム

【自閉症】自閉症を知ってほしい(3)〜誤解を解いて

 カイパパ@4歳自閉症男の子の父です。
このサイトは、「自閉症スペクタクル」と題し、「自閉症から広がる、チャレンジに満ちた新しい世界!」をテーマにしています。
 その一歩として、「自閉症を知らない人に、まず知ってほしい」という思いがあります。「自閉症を知ってほしい」と題して火曜日に連載しています。
 5回連載の予定で、今回は第3回です。連載をまとめて読みたい方は、ページ左側にある「カテゴリー別」から「自閉症スペクトラム」をクリックしてください。

★親の育て方が原因ではありません
 かつて(といってもホンの30年前ぐらいまで)、「自閉症の原因は冷たい親の育て方にある」という説が主流でした。しかし、疫学的研究や様々な療育の実践の結果から、自閉症は先天的なもので、脳の器質的障害が原因と結論付けられました。

 その根拠は以下のようなことがあげられます。

(a)同じ親が育てた兄弟でも、自閉症ではない場合がある。(育て方が原因の否定)
(b)「てんかん」と自閉症との高い相関関係(脳の機能障害を推測させる)
(c)自閉症を持つ兄弟の高い発症率(遺伝的・先天的原因の推定)
(d)男児の発症率が有意に高い(同上)
(e)世界中で、人種に関わらず生じている(同上)

 私たちの実感としても、
・カイは生まれた時から少し変わっていた…
・大切に愛して育ててきたことは誰に対しても胸をはれます。

 これまでどれだけ親が他人から非難され「自分のせいだ」と自分を責め、傷つけられてきたことか……ホンの少し想像力を働かせて、正しい理解をしていただきたいです。

★「ひきこもり」ではありません
 「自閉症」という名称の印象から、「自分の殻に閉じこもっている」と誤解されがちです。「わたしも昔自閉症だったわよ」なんていうセリフを聞いたことはありませんか? 「ひきこもり」と同じと誤解されているんですね。

 自閉症は、以下の三徴候が3歳までに認められたときに診断されます。

a 人づきあいの質的異常あるいは社会性の問題
b コミュニケーションの質的異常
c イマジネーションの障害(こだわり)

 この障害は生涯にわたって続くもので、病気が治癒するという意味で治癒することはありません。

 専門的な診断はともかく、そもそも3歳の「ひきこもり」ってナンセンスだと思いませんか?
(参照:【自閉症】自閉症を知ってほしい(2)〜スペクトラム2003年12月9日記事

(火曜日に続きます)

【連載記事】
【自閉症】自閉症を知ってほしい(5)〜コミュニケーション障害の深刻さ(2003/12/30)
【自閉症】自閉症を知ってほしい(4)〜門先生の講演録(2003/12/23)
【自閉症】自閉症を知ってほしい(3)〜誤解を解いて(2003/12/16)
【自閉症】自閉症を知ってほしい(2)〜スペクトラム(2003/12/09)
【自閉症】自閉症を知ってほしい(1)(2003/12/03)