支援費

【支援費】サポート! 厚生労働省

 タイトルは、皮肉でもなんでもありません。「厚生省をサポートしよう!」本気です。

★1 予算編成の仕組みから考える
 国の予算編成において、

 ・内閣が方針を示し、
 ・財務省が各省に予算の割り振りをする

→財務省からは「対前年度比○%の削減」といった上限を定めた「ワク」(=シーリング)が示されます。

 省庁の予算主管担当は、そのワクの中で省内での予算割りをします。そして、各担当課に「これでやりなさい。何か言いたいことがあれば要求しなさい」と指示します。

★2 支援費の予算要求をするのは誰?
 支援費の必要性・意義を主張、論証して予算獲得をガンバルのは、厚生労働省障害福祉課しかありません!
 他の課が「なんか支援費って大事だそうだから、ウチから予算分けてあげるよ」とは絶対に言いません。ましてや、他の省庁が厚生労働省のために自分たちの予算を減額することに応じるわけがありません。
 障害福祉課は「障害者の味方」です。個人の意欲や資質うんぬんじゃなくて、制度上そうなっているのです。

★3 障害福祉課の苦しみ
 今、障害福祉課が苦しんでいるのは、財務省のワクの中で、さらに厚生労働省の中で割り振られた自分のところの予算額と支援費の実態(必要額)との間で、どうやって帳尻をあわせるか? その展望が見えないからです。無責任にカラ手形を切ることはできないし……。
「必要だから必要なんです!」と主張して認められるほど予算要求は甘くないのでしょう。「根拠」が問われます。

以下想像です――
「15年度予算額オーバーして、他の課の事業費が支援費にもってかれてるんだよ。どれだけ迷惑かけてるかわかる?」
「支援費はじめたら、民間活力でコスト低下するっていわなかったっけ?」
「必要ない人まで水増し利用してるんじゃないの?」
「ちゃんと監督してるの?」
「介護保険のサービス水準で高齢者はがまんしてんだよ?」
「ヘルパー上限時間を設定できなかった君らの責任だろ」
「だから支援費制度なんてやめときゃよかったじゃん」
「年金問題で、国民全体に痛みを求めている状況を、お前らだってわかってるだろ?」

 ……など、罵声混じりに予算査定をされているのではないでしょうか?

★4 ワクを乗り越えるために
 今、私たちにできることは、
「どれだけ支援費制度に夢を描いて期待しているか」
「実際に本人の生活の助けになっていること」
「地域生活には絶対に必要」
「意欲ある事業者が現実に歯を食いしばってがんばっているんだ」
といったことを具体的に伝えて、
 障害福祉課が省の予算担当に説得力をもって主張できるようにサポートすること。
 さらには厚生労働省が財務省に対して「これはどうしても必要な優先事項だ」と説得できる根拠、材料と支持の声をプレゼントすることです。坂口厚生労働大臣が署名の束をもって、小泉総理大臣に迫る――そんなイメージです。

★5 厚労省は「悪の代弁者」ではない
 とかく、目の前にいる交渉担当者が「悪の代弁者」と見なしがちですが、でもそうじゃないんです。彼らは国政において私たちのために予算要求をしてくれる「障害者福祉を守る番人」なのです。それが彼らのミッションなんだから。
 詰め寄る必要も時にはあるけど、それは「本当のあなたはそんなんじゃない!」と気づかせるためです。
 厚生労働省に「語るべき言葉」と「数字的根拠」と、そして何よりも「胸をはることのできる支持」をプレゼントしましょう

誇りをもつためのサポートを!

We support 障害福祉課! です!!