支援費

【支援費】状況の整理

 グループホーム、ホームヘルプ支援費単価切り下げ厚生労働省案の白紙撤回から一夜明けましたが、不安ですっきりしない気持ちです。

★状況の整理
 厚生労働省と障害者支援費制度の状況をカンタンにまとめます。

2002年末 
「ホームヘルプサービス利用時間上限を導入する」(厚生労働省)←抗議行動により撤回

2003年4月 
支援費制度スタート

 〃 11月 
支援費利用が予想より多いため、予算大幅超過することを公表。地方自治体への補助金を満額払えない=地方自治体の予算で対応の可能性←地方の猛反発

 〃 12月 
「15年度の財源については省内の予算を集めて確保できた」坂口大臣が記者会見で発表。

 〃 12月5,12日 
グループホーム、ホームヘルプの単価切り下げ案をそれぞれ障害者団体、自治体担当課へ通知(厚生労働省)

 〃 12月17日
横浜市グループホーム連絡会をはじめとする事業者による厚生労働省との団体交渉→案の白紙撤回へ

★不安な理由

・「予算の大幅な不足」は未解決
・しかも、16年度予算は、大きく不足した15年度予算より少ない見込み。
・その一方で、支援費制度が徐々に定着して、利用は確実に増える。
→その結果「さらなる大幅な財源不足」……

★ここで思い出してほしいことは
 最後に支援費事業者への利用料を支払う責任は市町村が負うということ。

 11月に「もしかしたら今年度補助金満額払えないかも?!」と厚生労働省は(反発されるのを見越して)発表しました。
 結果的には、「国でなんとかする」となりましたが、市町村は「国をあてにしていると、突然国が補助金を打ち切ったりするかもしれない」という危機感をもったはずです。

来年度の市町村の予算編成への影響は

→(a)国を当てにせず、豊かな福祉を自分たちの町では実現するのだ!

となればいいけど、

→(b)やっぱり、控えめに予算組みをして、支援費を出し惜しみするように気をつけよう

と「縮み志向」に陥るのでは?

 11月の厚生労働省の発表は、逆風のアナウンス効果を果たしています。

「白紙撤回」を手放しでよろこぶ気持ちにはなれません。自分の住む市町村への働きかけも真剣にやっていかなければいけませんね…。

★署名活動
 自閉症協会愛知県支部では、支援費単価切り下げ案の撤回を求める署名活動を行うことで、支援費予算の確保を求めていきます。(詳しくはひとつ前の記事をご覧ください)
 署名用紙は、パパのちからこぶHPに掲載中!

 →yagさんHP更新ありがとう!