■【TV】あした・きらりん本日放映です!

★人権啓発アニメーション映画「あした・きらりん」
 放映日時 2004年3月26日(金)午前11:00〜11:30
 放送局 朝日放送(6CH)

 いよいよ今日ですよ☆<きらりん
 実は、このアニメの制作過程に、カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルはちょっぴり関わっています。
【連載記事】
・(1)ブログにおける議論の波及
・(2)こうだったらいいな!〜自閉症アニメ「あした・きらりん」
・(3)「あした・きらりん」作者からコメントをいただいた
・(4)【あした・きらりん】カイパパから航薫平さんへ(1)
・(5)【あした・きらりん】カイパパから航薫平さんへ(2)
・(6)【あした・きらりん】作者:航薫平さんから

★奇跡のような出来事

 毎日新聞の記事を読んで、「これは自閉症の誤った知識を伝えるアニメではないか?」と批判を書いたことがはじまりでした。
 それが驚いたことに、作者、航薫平さんが私のサイトを見つけて、コメント欄に「ぜひシナリオを読んで意見を聞かせてほしい」と書き込んでくれたのです。奇跡のような出来事だと思いました。

 私はシナリオを読んで、「今のシナリオのままでは、自閉症スペクトラムの彩子が単なる狂言回しのように見えてしまう」と大変痛烈な批判をしました。
 それに対して、原作者航薫平さんをはじめとする「あした・きらりん」制作チームは本気で応えようと完成ギリギリまでがんばってくれました。
 航薫平さんは、わざわざ名古屋までいらしてくださったんです。Tamagoさんと私と3人で名古屋コーチンをつつきながら腹を割った話ができました。
 完成した作品は見ていませんが、「この制作チームは信頼できる!」と思っています。
 
 関西圏でしか見られないのは残念ですが、ビデオ化の話もあるそうです。「あした・きらりん」がぜひたくさんの方に見ていただけるといいな(告知が遅くてゴメンナサイ)。

★奇跡がもうひとつ

「〈いじめで自閉症になる〉という誤解にもとづいて書かれているのでは?」と批判した記事(毎日新聞2003年12月24日)を書いた井上大作記者が、3月24日に新たに書いた記事――

・Mainichi INTERACTIVE:アニメ番組「あした・きらりん」、26日に放映 自閉症の子らと交流
http://www.mainichi.co.jp/area/osaka/news/20040324k0000c027003000c.html ←全文はこちら。

アニメ番組「あした・きらりん」、26日に放映 自閉症の子らと交流 


◇原作の門真西高、佐藤教諭 作品で「話し合う糸口に」

 高校生が文化祭に取り組む姿を描いたアニメ番組「あした・きらりん」が26日午前11時からABCテレビ系列で放映される。声優オーディションを受けた約170人の中高生から12人が選ばれた。番組では自閉傾向を持つ女子高校生が登場するが、オーディションに合格した生徒たちは、実際に自閉症の子どもたちと交流し、「現状を知った人間がアクションしないと世間は誤解し続ける」などと話している。

…略…

 一般的学説では自閉症は脳の先天的障害とされる。佐藤教諭は「自閉症は誤解されやすく、ひきこもりなどと間違われたりする。この作品で自閉症のすべてを紹介することはできないが、家庭や学校で話し合う糸口になれば」と話す。 【井上大作】


 ひっかかりなく読めました。
 井上記者は最初の記事の後、航薫平さんたちの申し入れを受け、ご自身も自閉症のことを相当取材され勉強されたそうです。また1人、心強い理解者が増えたんですね。これも奇跡のような出来事だよなあと思うのです。

【謝辞】
 航薫平さんはじめ「あした・きらりん」制作チームのみなさん、パートナーブログのTamagoBlogさん、最初に「あした・きらりん」の存在を教えてくれたNWatchさん、さすらいBLOGさん、井上大作毎日新聞記者さん、ありがとうございます。

【参照記事】
・TamagoBlog:【情報】「あした・きらりん」の放映迫る!
http://tamago-picture-world.cocolog-nifty.com/blog/2004/03/_.html