2004年01月02日

【支援費】財源問題:介護保険との統合を検討(厚生労働省)

支援費

【支援費】財源問題:介護保険との統合を検討(厚生労働省)

朝日新聞 2003/12/26記事
「介護保険と障害者支援の統合検討へ 徴収年齢引き下げも」
 ↑クリックで全文↑

(引用始まり)
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 厚生労働省が介護保険制度と障害者福祉の統合について検討に入ることが、2
5日わかった。来年1月中旬にも省内に「介護制度改革本部」を設置、協議する。
統合で障害者支援費制度の財政難を解消し、現在40歳以上が負担している介護
保険料の徴収年齢を20〜30歳に引き下げることで財政の安定を図る狙いがあ
るが、国民の負担増につながるほか、障害者団体にも慎重な意見があり、議論を
呼びそうだ。
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(引用終わり)

 現在、障害者支援費制度は、一般財源(つまり税)を財源としています。2003
年4月から制度を実際に動かしてみて、厚生労働省の当初の見込みよりも遙かに
ニーズがあることがわかりました。ニーズに対して、財源措置は講じていかなけ
ればならない、そのための1つの方向性として、高齢者介護保険制度との統合を
検討するという動きを報じるものです。

 私は、まだ自分自身が不勉強なため、「何が問題なのか?」をこれから調査し
ていく段階ですので、この検討開始については、賛成・反対の意見は保留します。

 ただ、厚生労働省が2003年暮れに突如「支援費単価切り下げ案」を提案した際
に「支援費単価を介護保険単価と同一にする」という発想をしていたことに強い
危機感を覚えています。
 なぜかというと、もしも、高齢者と障害者、特に動きのある知的障害者(多く
は自閉症者)のサービスの単価(これは時間当たりの単価になります)が同じだ
としたら、比較的マンパワーがかからない高齢者介護を行う事業者は順調に増え
ても、障害者支援に取り組む事業者は増えないのではないか? という疑問・不
安が消せないからです。

 保険制度の一部に統合することが、すなわち介護保険(高齢者)と支援費制度
(障害者)の単価も同一にするというわけではありません(私は、そうであって
はいけないと主張します)。

 知的障害者支援事業者に対して適正なサービス単価が支払われるように、
方向性を誤らせないよう、注視していきます

 そして、支援費を利用する側の視点から、何が、どのように、必要であり、事
業者として必要なレベルやサービスの質、そして適正な単価について議論・論証
をしていけるように真剣に取り組んでいきたいと考えています。

 知的障害者の何より不利なところは、「本人の声」が発することができな
いか、極めてかぼそいため
、無視されがちなところです。何よりも「本人の
声」が説得力があって尊重されるので。私たちは親としては、精一杯「本人の代
弁者」として声を上げていきたいです。

 私は、障害者支援費制度、特にホームヘルプ(居宅介護)事業が始まったとき
に、「これからはこの子たちが施設入所ではなく、地域で暮らす時代が本当に来
るんだ」と夢を信じました。そのために、カイは小さい今のうちから、親以外の
人のサポートを自然に受けて、人に対する信頼感や自尊心とスキルを身につけな
がら育てていくんだと心に決めています。

 もしも、制度の改悪によって、知的障害者の支援費利用が(事業者が参入しな
いため)理念倒れの、画に描いたモチになってしまうのであれば――施設入所か、
家族による支援(=終わりがない……親亡き後が見えない)しか途がなくなって
しまいます。
 そんなことにはしないために、今できることに取り組んでいきましょう。知恵
と勇気を出し合えば、私たちだって捨てたもんじゃないです。2004年は、本当に
大切な年です。きっと、将来ふりかえって「あの時が転換点だった」と言われる
年になるでしょう。
 危機感を持って、お互い真剣にやっていきましょうね。何よりも、情報共有を
大切にして。


***関連する過去記事は、「カテゴリー別」の「支援費制度」をクリックして
ご参照ください。
★手軽に支援費制度を理解する解説
【支援費】支援費制度をまったく知らない人のための早わかりガイド
 カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル 2003/12/16記事


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「カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル」のカイパパさん記事に対するトラックバックです。 カイパパさんが、「【支援費】財源問題:介護保険との統合を検討(厚生労働省)」 と言うタイトルで記事を書かれていた。  (引用はじまり) ===============
支援費と介護保険との統合検討(厚生労働省)【Tamago Blog‐ It's a picture world】at 2004年01月03日 00:36
昨日blogなるものを見つけた。始めは携帯から間単位情報を発信できる写真日記のように思っていたがどうやらちょっと違うらしい。 使い方によったら新聞のようなリポート記事になって使い方が面白いと思った。 日記よりも興味ある分野、関心がある分野を深めることができる
blogって面白い【のんきぼうず】at 2004年01月03日 01:27
この記事へのコメント
はじめまして。ごんです。
すみません。だぶってしまいました。
私は現在保育園に勤めているものです。
blogってこんな風に使えるんですね。
日記よりももっと深めることができますね。
Posted by ゴン at 2004年01月03日 01:34
ごんさん はじめまして! カイパパです。

ご訪問ありがとうございました。
ブログは目的自由の、使い勝手の良い道具です。

特に、blogのいいところは、コメントやTrackback機能を使ってブログ同士のコミュニケーションができるところだと思っています。

保育園にお勤めとのこと、きっと自閉症のお子さんに関わる機会もあることでしょうね。私の息子のカイも現在保育園に通っています。

また遊びに来てくださいね。

P.S. Trackbackのだぶりは消しておきました(^^)。私もよくやります。全然OKですよ!
Posted by カイパパ at 2004年01月03日 05:39
松岡さんのホームページでお会いした者です
遅ればせながら新年あけましておめでとうございます
支援費制度と介護保険制度の合流についてとうとう国が本腰に乗り出して
きましたね。流れ自体に異論はないのですが、おりからの財政難で
ただの予算削減的な意味あいも含めれている感じですね。
現在、私は知的障害者授産施設で生活指導員をしております。
最近思う事は、ずばり『施設の限界』ですね
精神病院の入院患者がさして症状が重くないのに介護者が望む患者を演じようと
わざと症状を重く見せかけ、そしてそれが現実のものとなる・・・・
こんな例はおそらく障害者施設にもあるでしょう・・・介護者が強者となり、それにおもねる弱者である利用者が・・・・・
ノーマライゼーションの父と言われるバンクミゼルゲンは祖国デンマークを
占領していたナチスドイツに対するレジスタンス活動をおこなって、
強制収容所に入れられた経験があるそうです。そこでの体験が社会保険省の知的障害者担当として大規模施設を視察した際にふいによみがえったそうです。
強制収容所のような虐待は見られないが、朝いっせいに起床し、食事をとる
レクリエーションも外出も全員で、そして決められた時間に就寝。
まるであの強制収容所のようだと・・・・・・単調な、外界と隔絶された世界
しかし、日本では施設のかなりの所がこの『単調な、外界と隔絶された世界』
なんですよね。そんな中で有能と評価される職員は・・・有能な看守?
支援費が最初の方針から大きく逸脱して、施設擁護に傾いている事は残念で
なりません。施設すべてを否定するわけではないのですが、がんばっている
施設の影で今までの措置費にあぐらをかいていた施設もあるのが現実です。
そんな中カイパパさんと松岡さんのホームページでやりとりできてよかったです。時々旧態依然とした組織の中で『福祉の理想なんて所詮は・・・・』と
うつ状態に(そしてアトピーが追い討ちをかける・・・かゆい!!)なってた
時に、自閉症をもっておられるカイパパさんはじめとする保護者や有識者の方々
のがんばりをホームページで拝見して、救われる思いがしました(ホントですよ!)考えを同じくする先輩と共に『ニーズがあるならば、やらねば!!!』と
ささやかながら、抵抗組織として?がんばっていきたいと思います。
カイ君が成人する頃には、『障害者』と言う言葉をなくせるように・・・・・
それにしても、blogは可能性にあふれた機能ですね〜。松岡さんが力説してた
わけですよ。長文で見苦しい所あったと思います、ご容赦ください。
家のパソコンがつぶれた&プロバイダー契約切ってたんで、ネットカフェから
書き込みです。
Posted by 杉本 at 2004年01月06日 18:28
杉本さん、コメントありがとうございます。

じっくりと読ませていただきました。
授産施設で働かれている杉本さんと「やらねば!!!」と
いう思いを共感できたことは、ものすごくうれしいです!!!

施設のこと地域のこと就労のこと、この子達の「居場所」について
もっともっと自分でも勉強して語っていきたいと思います。

また訪問してくださいね!
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
Posted by カイパパ at 2004年01月08日 11:50