愛知県コロニーの見直しを諮問 県知事会見
■愛知県コロニーの見直しを諮問 県知事会見
★コロニーのあり方を諮問
愛知県知事が、
愛知県心身障害者コロニーの今後のあり方について諮問することを決めました。「ついに」といった感じですね。県コロニーは巨大な施設です。その名称「コロニー」が表すとおり、障害者は特別な施設で暮らすのが当たり前という理念の時代に作られました。
愛知県の知的障害者福祉を考える際に、コロニーのあり方は無視して通れません。平成16年度の県コロニーにかかる予算(心身障害者コロニー費)は88億円です。ちなみに、障害者居宅生活支援費補助金は6億2千万円。
【参考】
・愛知県 平成16年度予算の重点施策の概要:1 生き生きと暮らせる健康・福祉社会づくり
http://www.pref.aichi.jp/zaisei/16/4-1.pdf ←PDF文書です
答申についての予想ですが、現在の流れからすると「施設入所から地域生活支援へ」という方向性が出てくるのは間違いがないと思われます。国の施策が転換していますから。
神田知事の決断は、愛知の障害者福祉を変える歴史的なものとなるかもしれません。注目しましょう。
★報道記事
(1)朝日新聞2004年4月20日 県内版:「心身障害者向けコロニー見直し 知事が方針」
神田正秋知事は19日の記者会見で、県心身障害者コロニー(春日井市神屋町)のあり方を抜本的に見直すため、今年度中に県社会福祉審議会の答申を求めることを明らかにした。開所して35年が過ぎ、心身障害者福祉のあり方も変わりつつあるためで、神田知事は「障害者も地域で健常者とともに暮らし、自己実現する流れとなっている。施設がどうあるべきかを諮問する」と述べた。
コロニーは68年に開所し、現在の入所・通院者は1109人。中央病院を始め、重度の心身障害児施設「こばと学園」や知的障害者授産施設「春日台授産所」など、知的障害の程度や年齢に応じて10施設がある。
国の障害者施策は、施設を出て地域で健常者と共に暮らしてもらう方向だが、実際は地域に受け皿がないなどの理由で進んでいないという。また、自閉症の専門施設の。整備も急務だ。神田知事は「施設が不要になるわけではないが、社会生活の中で心身障害者が生活できる環境づくりが課題だ」としている。
(2)中日新聞2004年4月20日 愛知県版:「県心身障害者コロニー 施設のあり方諮問へ 知事会見」
神田真秋知事は19日の定例会見で、開所から36年近くたった県心身障害者コロニー(春日井市神屋町)のあり方について、県社会福祉審議会に諮問し、本年度中にも答申を受ける見通しを明らかにした。
同コロニーは1968年6月に開所。重症心身障害児施設「こばと学園」や知的障
害児施設「はるひ台学園」のほか、職業訓練校や医療施設などを併設している。
重度の人が多く、家庭や他施設での受け入れが難しいことなどから入所は長期化。障害児施設といっても、こばと学園では入所者約百八十人のうち十八歳未満は数人、はるひ台学園も五分の一程度という状態になっている。
昨春から障害者支援費制度が始まるなど、近年の福祉施策は「地域で自分らしく暮らす」ことに重点が置かれている。このためコロニーのあり方を見直し、地域での環境づくりを含めて審議してもらうことになった。
会見で、神田知事は「県の障害者施策の拠点的な役割を果たしてきたが、根本的な議論をする必要が出てきた」と述べた。同コロニーにある10施設の存廃も含めた論議が見込まれるが、「施設が不要になるわけではなく、財政が厳しいからでもない」と強調した。
審議会は、自治体や医療、福祉関係者ら29人で構成。28日にコロニーについての初審議がある。傍聴可能。定員10人。問い合わせは、県健康福祉総務課へ。
★自閉症の人の入所施設について
ところで、自閉症協会愛知県支部は、自閉症の入所施設を要望してきた経緯があります(私は関与していません)。
・日本自閉症協会愛知県支部:【要望】自閉症に対応出来る入所更生施設の設置
http://homepage2.nifty.com/tubomi-aichi-autism/page07.htm#youbou4
その要望を受けて、小原村に建設が進められている「自閉症入所施設(定員:50名 他に知的障害者100名)」(2005年4月開所予定)の役割についても、今後議論が起きてくるかと思われます。
http://www.pref.aichi.jp/shogai/a-5_topics/topics002.html
・社会福祉法人昭徳会
http://www.syoutokukai.or.jp/menu.htm
【過去記事】
・地域での普通の暮らし−支援者−地域生活支援=入所施設
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/366061.html
【参考】
・愛知県社会福祉審議会
http://www.pref.aichi.jp/kenko-somu/syakaifukushi/profile/
・宮城県:保健福祉部障害福祉課:みやぎ知的障害者施設解体宣言
http://www.pref.miyagi.jp/syoufuku/chiteki/kaitai.htm
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■愛知県社会福祉審議会:コロニーのあり方検討開始
★コロニーのあり方調査研究会議を設置
2004年4月20日に報道があり、カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルでも記事「愛知県コロニーの見直しを諮問 県知事会見」でとりあげた愛知県心身障害者コロニー(コロニー
■愛知県社会福祉審議会:コロニーのあり方検討開始【カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル】at 2004年05月14日 07:21
この記事については知っていましたが、カイパパさんのご意見どおり、今後の動きを注目していきたいと思います。日本としての考え方・政策が大きな転換点にさしかかっているのであり、宮城県の動きがなにも特別なものではないということではないでしょうか。
施設解体というのは象徴的なものの言い方であり、実際には役割が変わっていく(変えていく)ということだと思います。障害児・者が地域で安心して暮らすためには、すべての人の意識・(地域)社会の仕組みが変わる必要があり、時間がかかります。特に、親としての意識のあり方が重要で、「待っている」のではなく、「動かす」という意識を持つことが必要ではないかと思います。
一方で、「入所施設」を希望する保護者の方が現実にはいるでしょうし、「この方向でGO!」とはなかなかいかないのも事実かと思います。
いずれにしても、愛知県の動きに対して絶えずウォッチし、必要なアクションをとっていきましょう。
待ってました!愛知県もついに動き出すのですね。
愛知県コロニーには行ったことはありませんが、いろいろな人から聞いた話による限り(現在コロニーで働いている知人も含め)、あんなにお金を使っているのに・・・というのがコロニーに対する印象です。
本来、コロニーは手本となるべき存在であるはずです。
今後の動きに期待したいものです。
H.Suzukiさんもおっしゃっているように、入所施設をただ単につぶそうとするのではなく、役割を変えていくということなんですよね。
どうも、地域支援VS入所施設ととらえられてしまうことが多いのですが、決してそうではありません。そのあたりを理解してもらわなくては・・・
P.S.私のブログをリストに入れていただいて、恐縮です。
私としては困ります。私事情ですが、あそこの入所してる人は社会復帰できない重度の人が沢山います。私の子供もそうです。保護者も両親いる家庭はほとんど入所してません。片親や、事情がある人がほとんどです。私は母子家庭でまた他に子供がいます。生活保護者も車があるため断られ、生活ができないから泣く泣く入所させてます。閉鎖になったら私の家庭は死ぬしかないですか。