■【報告】「明石洋子さんウィークエンド」に行ってきました!(1)

 記事で予告したとおり、土曜日曜と川崎市での発達障害者支援法の講演会・シンポジウムと東京での「明石洋子さんの出版の完結を祝う会」に参加してきました。

 どちらの会でも、10分ほどお話をさせていただく機会をいただきました。

 本の執筆と仕事で忙しく、ずっと講演会などに参加できていませんでした。振り返ってみると、先日の名古屋市人権週間記念シンポジウムが、2004年10月に参加した「発達障害者支援法シンポジウム」以来の講演会参加でした。また、みなさんの前で発言者となるのは、2004年9月の「発達障害者支援法マイ施策提案会議in岐阜」以来、実に1年3ヶ月ぶりのことでした。

 それほど間があいていたので、直接人と顔を合わせて会場の熱気を感じる「情報量の多さ」と勇気を出して初対面の方とお話をすることの「刺激」を久々にとても新鮮な感動を覚えました。

 また、たくさんの初めてお会いする『ぼくらの発達障害者支援法』の読者とカイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルの読者の方とお話しすることができて、私にとっては、「ミニオフ会」のようでした!

 いろいろとお話したいことが山盛りなんですが、まずは、自分がお話したことの内容から報告します。今日は、川崎市でお話した内容について。

★12月10日「発達障害者支援法の成立とその取り組みについて」@川崎市

 この会の趣旨は、「発達障害者支援法を川崎市でどのように発展させていくか?」をテーマとしたものでした。もっと直接的には、「発達障害者支援センターをいつ、どのようなものを、当事者のニーズを踏まえてつくっていくにはどうしたらいいか?」がテーマであるように感じました。

 シンポジウムの中で、私は会場からの指定発言者として10分間お話しました。

 内容は、「名古屋市での発達障害者支援センターの検討過程について」です。以下ポイントを箇条書きします。詳しくは、リンクをクリックしてください。過去記事に飛びます。
(カイパパがお話した内容)
○発達障害者支援法が成立(2004年12月3日)
自閉症協会愛知県支部が名古屋市へ要望書(2005年1月17日)
毎日新聞の報道で、「高機能自閉症等を対象とした相談を目的とするセンターを2005年10月に開設予定」と流れる。(同年1月19日)
NASプロジェクト立ち上げ
名古屋市への第2回目の要望書→市の公式検討会議を4月から開始することの約束
NASプロジェクト3回開催(4〜5月)→当事者からの提案書を市検討会議へ提出
 ・「提案書」1〜9頁 (PDF 76KB)
 ・「提案書」10〜15頁 (PDF 100KB)
○市検討会議開催(4〜9月)
→結果、開設時期も延期とし、センターの目的・業務内容は見直した当事者のニーズに応えた実質的な支援センターがつくられることとなった!
 詳しくは――ジョーの発達障害サポート研究室☆: ★つぼみの会 名古屋市自閉症・発達障害支援センター開設準備プロジェクトをご覧ください。

⇒このことをどう評価するか?
・当初掲げた計画を変更することは、行政としては大変な勇気を必要とすること。
・しかも、計画段階から当事者と同じテーブルについて、「当事者からの提案書」を議論のベースとして、全庁的な検討をすることも勇気とエネルギーを要すること。
・しかし、それを現実にやった市がある。これは「よき前例」。
・川崎市は政令指定都市の中で、発達障害者支援センターについては最終ランナー(?)とのことだが、先行事例を参考にできる有利さもある。きっと実効性のあるよいものができると思う。

 非常に早口で、これだけの内容を端折って話したので、どうだったかな?と思いましたが、会場のみなさんは真剣にうなずきながら聞いてくださっていたようにみえました(ヌンさん、さっそくの感想コメントありがとうございました!)。シンポジウム終了後に川崎市の療育福祉課の課長さんと担当の方からご質問をいただくなど反応もありました(がんばってくださいね!応援してます)

(つづく)