2006年06月18日

就学相談会(懇親会)で思ったこと

■就学相談会(懇親会)で思ったこと

★懇親会の参加者は

 昨日、つぼみの会父親部企画の就学相談会後の懇親会に参加してきました。

 参加されたお父さん3名とやましん先生とA先生+父親部スタッフ4名+私の総勢10名でお話ができました。いつも思うことですが、これくらいの人数だと全員とじっくりお話ができてうれしいです。

 初めてお会いしたお父さんたちとも語り合うことができました。

★父親たちの話題

 いつも思うことですが、父親たちの集まりで、特徴的な話題があります。それは「わが子の働き場所はあるか?」ということです。やはり、普段仕事をしていて自分の職場や取引先の状況を見ていて、常に「うちの子はこの仕事ならできるかな?」と考え、観察しているせいだと思います。

 そして、多くのお父さんの場合(私も含めて)、「この仕事ならできる」と思えるような「わが子の働き場所」を見出せていないのが現状なんですね。

 たとえば、「景気が回復して人不足になりつつあるけれど、その労働力を外国人労働者が先に埋めてしまっているのではないか」というお父さんがいました。ここまでなら、よくある分析の範疇ですが、
「企業にとっては、外国人労働者については、ブローカー(仲介者)がいるので雇うのが簡単だから。障害者雇用のように、自分たちで考えて手間をかける必要がないから、外国人が優先されるのではないか」と一歩深めた考察が出てくるのは、現実を見ているからだと思いました。

★さらに考察を進める

 こうやって一つずつ原因を探っていくと、
「それなら、障害者雇用のブローカーがいて、企業が抵抗感がなくなっていったらいいんじゃないか?」
「それがジョブコーチの役割なのか」
「ジョブコーチは制度としてはあるのに、自分たちの視界に入ってこないのはなぜか?」
「ブローカーとジョブコーチの違いってなんだろう?」
「ブローカーには、紹介料を稼ぐというインセンティブがある。ジョブコーチのインセンティブってあるのかな?」
 ……
 といった具体の改善アイデアを広げていくきっかけになりますよね。

 あるいは、「日本の移民施策の方向性」についての話や「若年労働者の失業力の高さ」「ニート問題」といった大き目の問題についても、障害者雇用(要するに、私たちにとっては、「わが子の働き場所」)の視点から、一定のところまで自分の意見を持つことができます。こういうことは、1人で考えていると、通りいっぺんのマスコミで話されているようなところで思考がとまってしまいますが、同じ問題意識を持つ&全く専門的バックグラウンドが異なる父親どうしで議論をすると見えてくるものがあります。

★父親たちが語り合いたいことって?

 もしかすると、父親の集まりでは、身近なミクロの話(たとえば、療育方法等)だけじゃなく、もう少し「マクロな問題解決」をテーマに議論をしたら、非常に貴重なアウトプットが出せるんじゃないだろうか? なんてことを思いました。

 ある程度定期的な開催を予定した「勉強会」や「検討会」スタイルでやったらいいかも。1人で考えていると「そんなこと考えたって、言ったって意味がない」とすぐに思考停止に陥ります。だけど、仲間と一緒に「自分たちが影響を与えることが出来る範囲で解決策を見つけてみよう」と足元を見つめた議論をしたら、面白い解決策が見えてきそう。

 私たちは評論家ではないので、貴重な時間を費やして見つけ出した結論を、わが町の行政や議会に提案することもゴールにするのもよいし、自分たちでできることはやっちゃう。それに、きっとそういう思考実験は、それ自体楽しいにちがいない!

 私は、これまでずーっと「父親たちのエンパワメント」について問題意識を持ってきましたが、昨日の懇親会では、またひとつヒントが得られました。

 有意義な時間でした。参加されたみなさん、どうもありがとうございました。

 特に、リーダーのKENTパパさん、懇親会幹事のMotoyamaさんお疲れ様でした☆

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この記事へのコメント
父親の集まりでは「マクロな問題解決」という視点に、うなずいてしまいました。
私たちのNPO法人では数年前から毎月お父さんたちの学習会を行っています。お母さんたちの学習会はミクロな家庭内での療育を中心にした視点で行っておりますが、お父さんたちの学習会では、子どもの将来のことを考えたり、や社会福祉の動きなどについて学んだりしています。
しかし、問題解決への動きまで至っていません。現状や将来について、「たいへんだ」で終わってしまっています。
何らかのアクションを考えるってだけでもたのしそうですね。これからの方針の参考にさせていただきます。
Posted by kyon at 2006年06月18日 09:49
 息子の就学を控える母親ですが、「マクロな問題解決」に大いに共感します。
 確固たるヴィジョンに達するまでの具体的なアプローチや戦略がないまま、日々の療育に取組むのは、ぼんやりとした不安が募ります。個々の専門外の知識、経験を相互比較、統合し新しい可能性を見い出す「マクロ的思考」は必要です。システムの改善・改革を目的として行う活動は、時に政治的なものになる場合もありますが、何れにしてもマクロ的な自覚をもって取組まなければと日々、ひとりで悶々としています。

Posted by ほし at 2006年06月19日 13:13