■「大切のテスト」

 ラジオなんて十数年ほとんど聞いてきませんでしたが、最近車の運転中にFMを聞くのが楽しくなっています。

 先週実家からの帰り道に、TFMを聞いていて、なんだか懐かしい「ラジオドラマ」が流れていました。部長から、「解雇」を告げられ焦りまくる主人公――しかし、部長の真意は「後輩は蚕(カイコ)。後輩が吐く糸を上手に繭(マユ)にしてやるのがお前の役割だ!」という檄だったというオチ。聞き間違えによるトホホなストーリーでしたが、部長のセリフが実に良かったりして、思わず聞き入ってしまいました。

 ラジオドラマの最後に、これが「NISSAN あ、安部礼司 BEYOND THE AVERAGE」という番組だと知りました。「平凡な34歳のサラリーマン」って、全くおれと一緒じゃん! そうか、ラジオのターゲットとなる年代になったのね、ワタシも…とか感慨にふけったりして。

 で、今日も、先週に続き、実家からの帰り道にラジオをつけたら、やっていました。安部礼司。今日のドラマもよかった!

 ドラマの中で、「ご当地ナビ」(それが何であるか、2週しか聞いていない、にわかリスナーのおれには分からない)を作るために、全国のお祭りの中で、取材するお祭りを選ぼうとしている。しかし、おもしろそうなお祭りが多すぎて選べない! その時、安部礼司の脳裏に気づきが!

そうか。選ぶというのは、その他の多くのものを、捨てるということなんだ。
"大切"って言葉は、あんがい深いかもしれないね。
オーディションでも、好きなアイドルでも、彼女でもそうだけど、誰かを選ぶということは、その他大勢を「大きく切る」ということなんだね。
(byカイパパ脳みそテープによる再生)

 それを聞いた、私の脳裏にも気づきが!

 何度目かの再読の『7つの習慣』P.223の――
最も優先すべきことが何なのか、しっかりと決めておかなければならない。そして、気持ちよく、笑顔で、率直に、それ以外のことに対して「ノー」と言う勇気を持つ必要があるのだ。
ためらうことなく、「ノー」と言えるようになる秘訣は、自分の中でもっと強い、燃えるような大きな「イエス」を持つことである。
小事に振り回されてはならない。「最良」の敵は「良い」なのだ。
 ――この記述と結びついたからです。

 これは、7つの習慣の第3の習慣「重要事項を優先する」の説明として出てくる記述なんですが、私は「重要事項を優先する」というフレーズがあまりにも当たり前のように思えて、どうしても真剣に自分の中に刻み付けることができないできました。

 重要事項を優先する
 =自分の中で燃えるような大きな「イエス」を持つ
 =自分の「大切(他のものを大きく切ってでも、選び取りたいもの!)」が何かを明確にする!

 そうか。第3の習慣は、「大切なものは何か?」という問いに集約されるんだ!と。

 若い頃は、友だちが突然遊びに来たり、自分が突然友だちの下宿に行ったりして、遊んだりしていた。あの頃は、世界が狭くて、「大切なもの」が少なかったから、「断ることで胸が痛む」なんてことはなかった。

 でも、今は、たくさんの「大切」な存在がいて、ノーと言う機会も増えてきた。突然の友達の訪問は、正直言って、迷惑だろう。

 だから、スケジュールを立てて、折り合いをつける。これからはそのときに「大切なものは何か」を意識的に考えようと思う。「大きく切って」まで、やらなきゃならないことなの?と。

 書きながら気がついたことは、平凡なサラリーマンの私でも、34歳になった今「大切なもの」が、たくさんあって、その「大切なもの」の中でも優先順位を付けなければならないという大変さが悩みの種でもあるということ――うーん…

「大切って、そういうことか!」という単純な気づきでは終わらない。

 それでも、行動(時間の過ごし方)を決める時に、「他のものを切っている」ことを意識することは、自分にとっては大きな気づきに変わりはない。「つまらないもの」を選ばなくしようと思えるから。

「他を大きく切ってまで、これを選ぶべきかどうか?」そういうキビシメの判断基準が設定できます。

「大切のテスト」と名づけて、使っていこう。

 ありがとう。安部礼司(←同い年なので呼び捨てで)。

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