■小学校初めての運動会

★運動会の朝

 小学校での初めての運動会、保育園と比べて、規模も大きく、時間も長い運動会、いったいどうなることか。

 なるべく気づかせないように準備を進めたのですが、どういうわけか、カイは前日夜に感づいて眠れなくて、ようやく無理やり寝かせたのが朝の5時。2時間しか寝ていないコンディションです。過去の運動会前日も毎回徹夜で、当日最悪のコンディションということが続いてきました。今回も「またか…」と不安になります。

★先生に託す

 教室に連れて行き、先生と今日のスケジュールを確認してから、ぐずるカイを先生に託して親は外へ。カイの視界に入ると、甘えが出るかもしれない、という先生の配慮で姿を隠します。

 心配しながら、遠くで見ていると、玄関から先生にだっこされたカイが出てきました。ちゃんと体操服に着替えてる!

 交流学級の席に座るカイ。担任の先生は、さきほどから肩に黒い大きな手提げ袋をかけています。そこから取り出したのは、カイの大好きな「食べ物カード」や「標識カード」! 待ち時間を過ごせるように準備をしてくれていたのでした。カイは、カードを手に取り、もくもくと見始めます。落ち着きを取り戻しているのがわかります。

★かけっこ

 いよいよ出番です。正直言って、ゴールできないと思っていました。きっと、抱きかかえられるか、引っ張られるかして、無理無理終わるんだろうな...。

 よーいドン!

 スタートしないカイに、場内に緊張が漂います。先生のあわてていない笑顔がうれしい。

 ドキドキして待っていると、トコトコと、先生に付き添われて、こちらに近づいてきました。
 すごいすごい! 自分の足で、自分の意思で、ダンス?みたいなステップでゴール!!
 しかも、ママとパパに気づいて、ちょっと得意そうな顔をしてる?

★玉入れ

 次の出番は、玉入れです。

 先生のお話では、「玉をつかむところまではいくのですが、まだ投げたことはありません」とのこと。私の内心は、「それは無理だろう。何でもいいから、誰かをケガさせたりせずに無事に終わってくれ!」でした。

 まず、入場です。
 なんと、先生の付き添いはなく、交流学級の女の子と手をつないでの入場です。うわ〜大丈夫かなあ。緊張が走ります。これから何が起きるのか…。
 ところが、遅れながらですが、ちゃんと手をつないだまま一緒に行進して入場できました!
 女の子から、玉を受け取り、ちゃんと持っています。

 うわわわ。あの子、おれよりサポートが上手かも。夢を見ているみたいだ。

 玉入れが始まりました。先生がしゃがんで、カイのそばで投げるお手本をみせています。
 ずっと固まっていたカイが、1回投げた! たしかに投げた。もう1回投げた! すごい! 驚いた。


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 先生、戻ってきて開口一番「投げました! 投げてくれました!」






★親子競技〜大玉ころがし

 午後の競技は親子で一緒に大玉ころがしです。親子ペア2組が一つの玉を転がします。お父さんが出てもお母さんが出てもOK。今回は私が出ました。

 入場の時から緊張しどおし。大玉をポールの周りを回すなど、難しそうです。しかも、紅白対抗のリレー形式です。
 あらかじめ周りのみなさんに「ごめんなさい。迷惑かけると思いますがよろしくお願いします」と頭を下げる私。みなさん、「全然気にしないで」「大丈夫ですよ」と言ってくれてうれしかったです。

 よーいドン!で始まり、あっというまに私たちの番が。

 夢中でカイの手を引き、玉を転がします。やっぱりポールを回すところで、ついていけず遅れましたが、ペアのお母さんと女の子が待ってくれてすぐ追いついて残りの直線は、カイ君も玉を押してる! けっこうな速さだから、カイは大玉の上に乗り上げてしまいそうでしたが、たしかに手で押していた!

 あの一瞬のスピード感のなか、赤い玉を押すカイの手を私は一生忘れないでおこう。

★最後まで参加できた!

 閉会式ではずっと座りっぱなしでしたが、運動会の最後まで参加することができました。事前の準備と話し合いがしっかりできて、先生方の配慮とサポートがあったおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです。

 そして、カイのがんばりに拍手! きみは、確実に成長をしているんだね。パパは無茶苦茶しあわせだった。

 運動会が楽しい思い出になるなんて、思えたことがありませんでした。
 2年前の運動会の記事をエントリできたのも、今回があったから。

 そして、あの時の経験があったから、流した涙があったから、カイも私たちも少しずつ成長できてきたんだ。大変な時期を乗り越えてきてくれた保育園の先生方にも感謝です。

「無駄なこと」なんて、きっとひとつもない。

 そう思うよ!