■バンダナ

 ふと思い出した。3年前こんな事件(過去記事)があった。

 校長が自殺するという結果を引き起こし、直接的ではなくても、書いた側にいる一員として、ブログを書くことの意味、影響、責任を考えた。

 この事件が話題になった時に、つぼみパパMLで、父親部のmotoyamaさんが、「養護学校では、よだれかけのかわりに、バンダナを巻いているお子さんが何人もいます。けっこうかっこういいですよ」と書いていて、私の目に、鮮やかな赤や黄色のバンダナを巻いた子どもたちの姿が浮かんだ。

 その時、自分が書きたいと思ったのは、「ファッション性を加えることで、ハンディもまた良しとなることもある」という提案だった。

 でも、今そのことを思い出してみると、そういう前向きな提案よりも、より深い感動を覚えるのは、バンダナを巻いてあげた親の気持ちだ。痛みも含んだ、切ないような、とてもあたたかい愛情を感じる。

 そして、その様子を「けっこうかっこういい」と見守る優しいまなざしの存在。

 ファッション性がどうとか小手先のことをいうよりも、バンダナを巻いてあげた親の気持ちがどんなだったか?を想像すること、この子たちを愛し見守る存在を想うことができたなら…。

 それができたなら、よだれやうなり声や色々なことを、あなたのお子さんと同じ、自分の仲間として見守れるようになる(なってほしい)。そういうことなんじゃないかな?

 そんなことを考えた。