■教育部門の役割
(昨日の記事から続いています。)
研修は、同じ研修を二度受ける人はいないので、その都度新しいお客様が、シビアな目で評価をしてくれる。
「去年より、こんなによくなっているんですよ!」なんて売り文句はまったく意味がない。
一期一会で、良ければ良いと評価し、ダメだったら無駄な時間だったと帰っていく。
ダメだった場合でも、お客様が来なくなるわけではない。
そこで犠牲となっているのは、教育によって向上することができた可能性を殺してしまったということ。
その受講生が得るものを得て、成長のきっかけをつかんで、将来的な組織のアウトプットに貢献していく可能性を損なったということ。
もちろん、成長のきっかけは日々の仕事の中から得ることが多いから、研修の機会だけが担っているわけじゃない。
しかし、ある階層の社員が一律で受ける研修には、日々異なる領域で働いている人々にとって、自分のOS(基本ソフト)をアップデートする貴重な機会なんだ。
新入社員は一番分かりやすいが、それまでバラバラな経歴で生きてきた人たちを、これから働く組織の価値観・ルール・仕事のやり方などを「上書き」するために、行うものだ。
2年目、3年目、5年目……と定期的に一堂に集めて、組織が直面している環境変化や方向性などをアップデートする。同期どうしが互いに、自分の持っていないものを学びあい、刺激を与え合い、成長のばらつきを整える意味もある。
人材育成の中心は、日々の職場にある。
これは動かしようのない真実。
職場の「人づくりのチカラ」これが要だ。
教育部門の役割は、(1)職場でのOJT推進と(2)「OSアップデート」をいかに適切に行えるかなんだと思う。
これが、難しい……んです。
(1)も(2)もブレークダウンして、一つ一つ丁寧に考えて策を打っていかないと。
自分の力不足を実感します。
地道な勉強が大切ですね。粘り強く。