3月5日に、「糸井重里さんのワークショップやります。 at 日藝」に参加してきました。

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長くなったので、2回に分けました。

全体の構成と、通しての感想は前回記事をご覧ください。
・「自分以外の他人がいてくれてよかった」:糸井さんワークショップ(1)
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52259169.html

今回は、私が、あの場で話したこと、感じたことを書きます。
文体もいつもとちがいます。
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今回の参加者の構成は、日本大学藝術学部関係者150人、一般応募者300人、そこにプレスなど関係者をあわせて500人。

私のような、ディープなほぼ日(=ほぼ日刊イトイ新聞のこと)ファンもいれば、
「スクリーンに映ってるサイトは何ですか?」(←映っていたのは、ほぼ日だった)、
「糸井さん? トトロのお父さんの声の人だよね」という学生さんたちが混在した空間。

学生さんたちは、「なんかおもしろそうだ」「学べそうだ」ぐらいの軽い気持ちで参加されていた。
(たぶん、糸井さんの苦渋に満ちた表情で始まった独白の重さに、最初戸惑ったんじゃないかな?)

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自覚がありますが、10年以上、ほぼ日愛読者やっていると、かなり「こじらせて」しまっているので。
「糸井さんLOVE!」過ぎて、私たち(って一緒にしてごめん!)だけを野放しにすると、ただただポーッとのぼせあがっちゃう危険性があった。
じっさい──
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ハリーだ! シェフだ! ゆーないとさんだ!と浮かれるミーハーっぷり


このことは、ワークショップ前夜から懸念していて。

迷っていました。

ほぼ日手帳を持って行こうか行くまいか」
「永久紙ぶくろで行こうかどうしようか」

「『TVウォッチャーの逆襲』特別付録ムダ話集ほぼ日テレビガイド男子部2003〜2007(西本のサイン入り)を、さりげなくチラッとのぞかせたりすると、おおっと思われるかな」
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ぼくの宝物


「もしかしたら、会場でハラマキの見せ合いとかしあったりするんじゃないか」とか妄想がふくらみ……

いやちがうぞファンの集いじゃないんだから素直であるためのワークショップなんだからそういう「武装」はしないで行こう。

手帳さえ持っていかない!と決めました。
いつも持ち歩いている手帳をあえて置いていこうと。
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ごじまんの手帳


(わからないひとにはわからないテンションですみません)

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ドキドキしながら受付へ。ほぼ日乗組員のかたが、出迎えてくれる。
名札シールを渡されたときに「呼ばれたいお名前を書いてください」と言われた。

来たぞ来たぞ。なんて書くか。迷う。
なんて呼ばれたいのかは、今日何を自分が話したいかに深く関わるよなって。

というのも、ずっと迷っていて。
ワークショップだから、きっと他人とのペアワークとかやるだろう。自己紹介とかしなきゃならない。

その時に「カイパパ」の話をしたいのだろうか? ブログや本の話をしたいのだろうかと。
当選メールには、「宣伝したいチラシなどあれば持って来て!」とアナウンスあったけど、自分はどうしようかと。

決めかねて、一応、自分の本『ぼくらの発達障害者支援法』を一冊だけ持ってきた。
これに話で触れるかどうかはそのとき考えようと白紙でのぞんだ。
ぼくらの発達障害者支援法
ぼくらの発達障害者支援法



受付でもらった名札シールには、本名の下の名前を書いた。

糸井さんの「みちすじ」をつけるお話。
聴いていて、糸井さんが、どんどん丸裸になってのぞんでいる気持ちがヒシヒシ伝わってきた。
自分は四列目にいたので、糸井さんの緊張や、考え考えしゃべっている様子まではっきりとわかった。

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おみやげのなかみがちょっと気になる


そして、いよいよペアになって、
「ルールは、仲良くすることの1つだけ。あとはペアで自由にやって。何をしても、どこに行ってもいいよ。2時15分になったら戻ってきてね」と、
初めて顔を合わせた2人が自由に放たれました。

私の相方は、日藝のOB。私よりひと回り若い男性でした。「ほぼ日は、たまに見てる」くらいの。

自閉症の話なんかしたら、引かれるだろうなあと思ったのだけれど。

糸井さんがあそこまで、今の自分の感じていることを差し出すのなら、
自分も飾らずに、もしかしたら、伝わらず引かれるかもしれないけど、
今の自分の一番の関心事で、ビッグイシューをそのまま語ろうと思った。

とおりいっぺんの「どこから来たんですか」的なインタビューをやるよりも。

話そうかどうか迷いながら来たんだけれど、糸井さんがああやっているので、おれから語っちゃっていい?とひとことことわってから。

自分が自閉症児の父であり、ブログをやっており発達障害者支援法の本を出した。
紆余曲折あって、ブログを長く休んで、今また再開したこと。
これまでのこと、今感じていることを素直に語った。

語ったことは、今まで話したことのないこともあった。
全くの初対面で、全くの予備知識のない若い男性に。

彼は戸惑いながら、手探りするように、私の話を聴いていた。若い社会人一年生。面食らったと思う。私は、彼に感想を求めなかった。

私は彼に語りながら、自分の深くに降りていった。
色々な体験を経て、今、自分が「語れる状態」になってきているんだということを自覚しながら。

彼は話されている「ストーリー」はたぶん理解してくれたと思う。
あまりにもかけ離れた話だから、安直に「わかる」と彼が共感のコメントを言わないのがよかった。

最後に、彼が、

「今いい「位置」にいるんですね」

とことばをくれたのが、すごくストンと来た。ああ、そうなんだ。いい「位置」にいるんだ。

素直になれました。



相手をしてくださったysさん、ありがとう。
糸井さん、ありがとうございます。ほぼ日乗組員のみなさんありがとうございました。
あの場をつくってくれたみんなへ。ありがとう!