昨日の記事で、反抗期のことを書きました。その話をするなら、志賀利一さんのこの記事を紹介しなければ!

・志賀利一さんの紹介→志賀利一先生がやってくる-虹っ子広場

志賀さんには、2004年1月に愛知のTEACCHプログラム研究会で講演をしていただきました。
私は、お会いする前から──というよりも、志賀さんのホームページのこの記事「発達障害児をもつ家族のライフサイクル」を読んでいたから、ぜひ講演をしていただきたい!と依頼したのでした。

今でも、決して忘れることのない文章です。私は、これに出会って、救われました。

まえがきにこうあります。
発達障害児をもつ家族のライフサイクルについてまとめてみました(5年ぶりの改定です)。なるべく一般化しようと試みましたが、いかがなものでしょうか。家族も専門家も、子どもの年齢の増加とともに、今どういう課題を抱えているか、将来どんな課題が登場するのかが整理できていればとても助かりますね。その雛形のつもりで書きました。コメントならびに批評を入れていただけると幸です。

ここでの基本的なスタンスは、

「スマートにあるいはごく当たり前の子育てをいかにスタートするか」から「スマートにあるいはごく当たり前の子育てをいかに終わりにするか」です。

今回読み返してみて、あの頃の気持ちを思い出すとともに、これまでのところ、私たちも、ここに書かれているライフサイクルを歩んできたなあと実感します。

私が、「救われた」と思ったのは、1歳から7歳の頃に関するこの記述です。
人生の中でもっとも社会適応が難しいのがこの時期です。身体がまだ小さいのが大きな救いになります。

なぜこれが救いなのか? それは、「これ以上悪くなりようがない」と思えたからです。

また、「思春期が大変だ」と先輩たちから聞いていたのですが、志賀さんは、10歳から14歳くらいの時期をこう書いています。
多くの場合、この時期になると家の中では非常に適応がよく、外でも以前のように頻繁にトラブルを繰り返すことはなくなってきます。また、これまでほとんどみられなかった、感情豊な表情や表現を見せて親を喜ばせたり、安堵させる子も少なくありません。限界はありながらも、慣れ親しんだ人とは良好な意思伝達が可能になってくる子も多くなります。

混沌の中にいる2歳児を抱えながら、私は、この記述が希望の光に思えました。

この記述には続きがあります。
一方、少数ではありますが、比較的知的な障害が重い子の中で、これまで際立った問題行動もなく扱いやすかった子が、急に人の指示に拒否したり、攻撃的な行動を見せる場合もあります。扱いやすさゆえに、これまで周囲が、障害特性の正確な理解やそれに合わせた構造化された対応を取ってこなかった場合が多いようです。

そうか、と思い、小さい頃からの対応が大切なんだなと思って今まで育ててきました。

「これまでほとんどみられなかった、感情豊な表情や表現を見せて親を喜ばせたり、安堵させる子も少なくありません。限界はありながらも、慣れ親しんだ人とは良好な意思伝達が可能になってくる子も多くなります。」

うん。そうなんです。
10年前に想像した以上に、(限界はありながらも)カイとの意思伝達はできるようになってきています。

根拠のない、空手形のような「希望」をふりまくことは、罪深いことかもしれません。
しかし、専門家たちが、積み上げてきた蓄積をもとに、将来のライフサイクルについて語ることは本当に貴重で、参考になります。

時には、幼少期の死ぬか生きるかの瀬戸際で、救いになることがあるんです。

ですから、志賀さんのこの文章は、親は必読だと思います。
そして、支援者のみなさんも、ぜひ読んで、親をサポートしていただけたらと願います。

・発達障害児をもつ家族のライフサイクル
http://www009.upp.so-net.ne.jp/machito/othe/ot_ls2k.html

(ファンレターのような、追伸)

志賀さんへ

いつの日か、「発達障害児をもつ家族のライフサイクルVer.3」がアップされることを、気長に待ち続けています!^^