「たのしい組織論」は、私のライフテーマのひとつです。

今日ひさびさにすがすがしい組織論を語っている記事に出会いました。

・日経ビジネス:川端裕人のゆるゆるで回す「明日の学校」体験記:最終回「鳩山さんもビジネスパーソンもPTA会長も、ニュージーランドの小学校で勉強してください」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100415/213993/?P=1
(※日経ビジネスオンラインは、無料会員登録をすれば記事全文を読むことができます。)

川端さんは、教育をテーマにしているライター。子どもたちとともにニュージーランドに半年間滞在して取材をして書いたのがこの連載シリーズ。(シリーズ目次

ニュージーランドの学校と保護者との関わり方の違いを論じてきて、最終回で結論づけていきます。
保護者間の関係においても、ほとんどの公立校で、全員自動加入(ほぼ強制加入)のPTAがあって、本来「機会」ととらえるべきものを、「義務・強制・負担」に変えてしまった。

たしかに、PTA 役員はできるだけやりたくない役割、けれども仕方なく当たってしまってやる義務のように感じます。やりたいと手をあげる人は相当な変わり者視されてしまったりしますね。

やりたくない人にはやらない自由を

 ぼくは、以前から、閉塞感あふれる状況から抜け出すためには、学校という、ともすれば閉じた機関の「風通しを良くする」ことから始めるべきだろうと感じてきた。ニュージーランドでの体験を通じて、これは、確信に変わった。

 「風通しの良さ」というのは、保護者がそれぞれの置かれた状況に応じて、学校や担任にアクセスするルートが保証され、また、自分の子が通うクラス、学校とのかかわりも、「できない・したくない」人から、「ガバナンスの責任を負いたい」人まで、強制されることなく、多様なかかわりをゆるやかに認めること。
 それが、とても大事。

 人は、強制されない状況では、自然と何かをしたくなるものだ。強迫観念に駆られて、無理にPTA役員を決めたりしなくても、「そこそこ」のまとまりを保護者は保つことができるはずだし、がんじがらめで爆発寸前なほど内圧が高くなってしまった保護者共同体よりも、ガス抜きができた(=風通しが良い?)ほうが、たとえ組織的にゆるくても、子どもの笑顔を支えることができるかもしれない。というようなことを、ニュージーランドの学校や学校理事会やPTAは示唆している。

 大切なのは、なにごとも「100%を目指さないこと」。そして、「だめだったらだめで諦める」覚悟。そうすればやる人はやる。そして、損得抜きで公共の仕事を自ら引き受けることの気持ちよさに気づいたりもする

おおー。これ、すごくよくわかります。
そして、ここまでいきます。

結局、公共の場のボランティアは(もちろんPTAを含む)、「やりたい人だけやればいい」どころか、「やりたい人しかやってはいけない」くらい強い信念で、自発性を重視する覚悟をすればいいだけの話だ


さて。いかがでしょう?
カイパパ通信の長年の読者には既視感があるかもしれませんね。

8年前に私が自閉症カンファレンスで発表したレポートがあります。

・カイパパ発表:自閉症カンファレンスNIPPON2003「つぼみの会父親部キックオフ!〜たのしい組織のススメ〜」
http://homepage2.nifty.com/tubomi-aichi-autism/papa/katsudou/confer2003/confer2003Top.htm

この発表のサブタイトルにもあるように、私たち父親部のモットーは「たのしい組織」です。

私が(つぼみパパメーリングリストの)世話人を始めたときから、くどいくらい繰り返し強調してきた原則があります。それは――

・やりたい人がやる。

・やりたくない人はやってはいけない! 

・やりたくない人はやりたい人の邪魔をしない。


 やりたくないのに、人間関係や義務感から始めてしまうことがあります。
 そうすると、自分が幸せではないから、手伝ってくれない人のことを恨んでしまったりします。ネガティブな感情は活力を奪います。
 さらによせばいいのに、手伝ってくれない他人を「なんで私はこんなにがんばっているのに、あなたは何もしないのか!」と批判してしまったりします。そのあとに自己嫌悪に陥ったり、激しい反撃にあってしまったり……(^^;。

(引用箇所はページ6)

この「原則」はもちろん私のオリジナルではなくて、高校生の時の恩師を通じて体得した板倉聖宣さんの組織論を模倣したものです。
当時クリティカルな状況下で、実際にこの組織論を実践してみて「たのしい!」と体験できたことが、私の原点です。

続きを書きたいと思っている、「親の会について考え始めました」で語ろうとしていることも、結局のところ、だれかを強制して「やらせる」組織ではなく、「やりたい人がやりたいようにやる」その結果が、周りにも良い影響を与え合う」──そうなるためには、何を、どうすればいいのかな?という問題意識です。

「たのしい!」って”ナニカ”だよね、なにか。私を衝き動かすナニカ。

もう一度原点に立ち返ってみようと思うこの頃です。