さて。

 と、この記事は推敲する時間がないので、書き終えたらリアルタイムでアップするつもりなので、いつもより緊張してちょっと息を整えながら、書き始めます。リンクとかは、後で貼れたら貼ります。

<ふわりんクルージョン2012参加者のみなさんへ>

 今、一歩ひいて、ふわりんクルージョンのチラシとそれを補足した自分の記事(1)(2)(3)に目を通してみました。

 こんな「謎」のイベントに参加しようと決意してくださって本当にありがとう!ございます!
 謎である上に、なんだかわからないけど、全員参加させられるのは間違いなさそうで、土曜日の開会の雰囲気は緊張感に包まれているにちがいありません。

 おそらくは、講演者であったり、イベントを紹介してくれた友人への信頼をたよりに、参加に踏み切ってくださったに違いないですよね? 幾人かは、カイパパ通信blogを読んで「行こう」と決めてくださったのでは。貴重な時間とお金と、なかには他の用事を調整して参加してくださるかたもいらっしゃいます。私は、けっこうそのことに責任を感じています。

 だからこそ、みなさんが「これをゲットしたい」という確かな思いを持って、ふわりんクルージョンに参加していただけるよう、前もってお伝えしたいことをお話しします。

 それは、ふわりんクルージョン全体を通す「軸」についてです。

 今回ふわりんクルージョンは第2回となります。そもそも第1回が開催されたきっかけについて、振り返ってみます。

『ふわふわ vol.35』(PDF)P.11 (2010年12月発行。特定非営利活動法人ふわり編集)に、戸枝さんの書いた文章「ネットの網目をすり抜けて落ちる人達」から引用します。
この国は。消費税の増税とか、介護保険料上げとか、いろいろやることをやったとしても。もう、すでに借金まみれ、超少子高齢化が止まる訳でなし。放っておくと、たくさんの人がホームレス化して行く可能性があるだろう。

そんな状態では、発達障害の人が、新たに直接サービスの対象になるという展望よりは、今、直接サービスを利用して暮らしている障害者の中からも、その傘から漏れる人が出ると考える方が、リアルじゃないだろうか。

そうだとして、どうするのか。

だから。僕達はみんな。ホームレスの方を、今、どうするのかを考え行動しないといけないのだと思う。その具体的行動が、すべての人の将来のセフティーネットになるのだと思うから。

発達障害の、知的障害の福祉関係者が張り巡らしたセフティーネットの網目をすり抜けた人達から、ホームレスが生まれている事実に。とりわけ、僕達、障害福祉に携わる人間は、何らかの答えを見つけないとダメだ。

僕達が、手帳があるとか、ないとか。そういう次元で物事を考え、仕事をしているのでは。この国の社会保障は、もう、持ち堪えない。

 「これからの社会」を見通し、自分たちの手で答えを見つけるために、反貧困ネットワークの湯浅誠さんと、ダイバーシティ社会(多文化共生)推進の第一人者である田村太郎さんと、「僕達は、出会うべきだ。とそう思った。」と戸枝さんは言います。

 制度の壁=ボーダーを超えていく=ボーダーレスなささえあい、が、キー概念なんだと思います。

 ふわりんクルージョンの第1回(2010年12月開催)は、講演会・シンポジウム・6つの分科会を通して、様々な切り口から課題提起をしました。

 そして、分科会の1つ、湯浅班「パーソナルサポーターとは」で行われた「穴を見つける」ワークショップが、ふわりんクルージョンが終わってからも、「この、もやっと感をこのままにしておきたくない!」という思いを核に、自主的な集まりとなって始まり、「草の根ささえあいプロジェクト」というプロジェクトに発展しました。
 カイパパは、ふわりんクルージョン第1回には参加しておらず、本当にたまたま偶然「穴を見つける会」(レポート)に参加をして、プロジェクトのメンバーとなり、現在に至っています。

 このプロジェクトについての報告は、ふわりんクルージョン2012の2日目にあります!(→プロジェクト本格始動のキックオフイベントが2月19日にあります。この告知も会場でします。来週には、ブログでもお知らせしますね♪)

 草の根ささえあいプロジェクトは、「草の根」らしく、顔の見える仲間づくりを重ねて、小さな自分たちの周りから、ささえあいのネットワークをつくる動きです。これが、ふわりんクルージョンの大事な軸の一端であります。

 そして、軸のもう一端は、マクロなアプローチである「CBR」です。ここで、今回ふわりんクルージョンにお迎えする、上野悦子さん(日本障害者リハビリテーション協会国際部長)の存在に注目をお願いします。

 上野さんには、「CBID(人と地域の包括的な発展)を考える」というテーマで、戸枝さんと対談形式でお話をしていただきます。

 CBRは、"Community Based Rehabilitation"=「地域に根ざしたリハビリテーション」と訳されています。
(※テーマにある「CBID=Community-Based Inclusive Development=「コミュニティにおけるインクルーシブ開発」は、とりあえず、CBRと同じ意義だとここでは理解しておいてください。私も、詳しくわからない〜)

 これは、WHO(世界保健機関)が提唱しているものです。
 WHOは、CBR(community based rehabilitation)を障害を持つ人々のリハビリテーション、機会均等、社会参加の戦略として発展させてきた。今日、全世界で90カ国以上の国がCBRを受け入れ、保健医療、教育、生計を立てるための機会などへのアクセスのための効果的、包括的な多角的戦略となっている。

 今日のCBRは、ILO―UNESCO―WHOの共同見解(2004)、WHOの障害予防、治療、リハビリテーションに関する決議(2005)、WHOの障害とリハビリテーション行動計画(2006-2011)、そして国連の障害者権利条約(2008)に基づいて推進されている。

 ILO 、UNESCO、 WHOが2004年にまとめた共同見解によると、CBRは、社会開発に障害を持つ人々のリハビリテーション、機会均等、社会参加を包含する戦略(インクルーシブな社会開発)であって、障害当事者、家族、当事者組織、地域社会さらに障害を持つ人々に対する保健、教育、職業、社会などさまざまなサービスに関係する政府、非政府組織の協働により実行されるものである

 その主要な目的は、障害を持つ人々の身体的、精神的能力を最大限に開発し、社会における一般市民と同じサービスにアクセスでき、社会の積極的な貢献者となることを保証することであり、地域社会のバリアーを取り除くなどして社会を変革し、障害を持つ人々の権利を守るように活性化させることである。

 CBRを推進するためには、国家による法律、協力、資源配分の面での支援、権利モデルにもとづくCBRプログラムの必要性が認識されること、地域社会が障害を持つ人々のニーズへの対応をいとわないこと、意欲のある活動家がいることが重要である。
CBRプログラムは、政府、地方行政機関、地域社会、健康、教育、雇用と労働、NGO、メディアなどの多領域からの支援、それらの領域間の協力により成し遂げられるものである。

・引用元:〔国際協力情報〕CBR活動の地域活動計画(2010-2015)に関するWHOワークショップ
http://www.rehab.go.jp/rehanews/japanese/No310/3_story.html

 なんだこれは! 難しい!と思われましたよね。そうですよね。なので、下線を引いたところだけ読んで、なんとなくのイメージを描いていただけたらと思います。

 福祉制度がほとんど無い国にも、障害者はいます。日本だって、長い時間をかけて制度を整備してきたのであって、初めから現在のような福祉制度があったわけではありません。
 WHOが言っていることは、カイパパなりに解釈すると、

「障害のある人が、幸せに暮らしていくためには、国だけじゃなくて、地域もその支援の担い手になって、協力しあっていかないとね!with らぶ♪」

 ということだと思います。

(このあたり、日本のJICAもがんばっていて、JICA広報誌2011年12月号のこのページ(PDF)は、CBRのイメージがなんとなくわかる良記事です)

===ここまで、長文についてきてくれてありがとう。あと少しで終わるから最後までつきあってね。===

 国の制度(「制度を作れ」という要求も含む)だけでは、「今」「ここで」困っている人のささえにはならない。制度は遅れてついてくるのだし、先立つものが国にないときに、「何もしない」選択しかないのか? そんなことはないだろう。
 制度がまったく整っていない地域で、WHOはどんなアプローチをとっているのか? それを知ることは、制度制度とがんじがらめになりがちな、私たちにもブレークスルーを与えてくれるんじゃないか?

 CBRと草の根と。両方の端から。
 ボーダーレスなささえあいをつくりたい、自分たちの頭と手で!
 ──これが、ふわりんクルージョン2012の軸です。

 上野さんからはCBRのお話を伺います。湯浅誠さん、田村太郎さんは、「制度のはざま」にいる人たちをささえるネットワーク創りを実際にやってきている方々です。私たちの日頃の疑問や意見・行動に対して、地に足の着いたアドバイスをくださるでしょう。

 そして、巨大ワークショップは、「困難事例」と呼ばれてしまうケースを、実際に全員参加で考えます。それは、模擬ではありますが、一人ひとりにできることを持ち寄って、どんな支援ができるのか?足らないことは何か?を肌で感じる試みにできればと思っています。

 どうだろう? だいたいこんな感じのイベントです。

 もっと前から教えてもらえたらよかった、、、と言われそうだけど、ごめん。いろんなことを考えて考えて、迷い道にハマったりしながら、私たち自身が咀嚼して、他人に説明できるように、提供させていただけるかたちにするまで、時間がかかった。



 もう、12時回ってしまったから、最初に言ったとおり、このままアップするよ!
 補足とか、本番までにはできないから。疑問や意見は、当日会場で議論しようね!
 土曜日に会えるのを楽しみにしているよ! じゃあね!