・なぜ若者は保守化するのか――反転する現実と願望 [著]山田昌弘 - 大澤真幸(社会学者) - 本の達人 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
http://book.asahi.com/ebook/master/2013012200011.html

記事より引用。
 このデータが示しているのは、若者たちの強い安定志向である。一度入った会社に、解雇されずにずっと勤めていたい。あるいは、安定した収入がある男性と結婚して、自分は専業主婦をしていたい。こうした傾向を、本書では「若者の保守化」と呼んでいる。
 こうした安定志向が前面に出てくるのは、どうしてなのか。山田さんの説明を聞いてみよう。理論的な背景には、山田さんが2004年に出した『希望格差社会』(これも電子書籍で読むことができる)で紹介したアメリカの社会心理学社ランドルフ・ネッセの希望論がある。ネッセによると、希望という感情は努力が報われるという見通しがあるときに生まれる感情であり、絶望は、努力してもしなくても結果としては同じことになるとしか思えないときに生ずる。なるほど、もっともだ、と納得せざるをえない。
 この理論を携えて日本社会の現実を見てみよ、と山田さんは言う。この理論に従えば、というか、そうした理論に頼らずともわれわれのコモンセンスから判断して、人が希望をもって冒険的に行動できるようになるためには、努力しなくても報われるケース(つまり既得権)を排除すること、努力しても報われない人々を救済すること、この二つが必要だ。しかし、日本社会はそうなっていない。

本は未読。書評を読んでの感想。

分かち合える他者がいないと、ぬべーっとした社会にしか見えず、生きていくことの意味が見出せなくなりそうです。

入り口や接点はいろいろだと思いますが、他者と出会うことから、「課題」が生まれて、それを「解決」していく過程が生まれます。その「解決」が他者に喜ばれたりして、まぁ生きていくのも悪くないかな?と思えるようになる。

「何かをしてみて挫折する」ことは「絶望」ではなく、
「何かをすること自体に体が動かない、反応しない」状態が「絶望」なんですね(「意欲の仮死状態」とでも言おうか)。

「なにこんな無謀でバカなことやってんの……?」って出会いがあれば、もしかしたら、蘇生するかもしれません。SNSでの出会いが、そのきっかけを増やしてくれる意義は小さくないかも。