6月8日にプロジェクト部「権利擁護入門勉強会」終わった後に書いた文章。ちょっと気恥ずかしいけれど、今の気持ちをあらわしているので、記しておきます。


2002年に「カイパパ」を始めてから、長い間、じぶんは「親」たち(そして自分の子ども)のことばかり考えてきた。

2011年に草の根ささえあいプロジェクトに出会い、自閉症だけじゃない、生きづらさを抱えているひとたちを近く感じるようになった。それと同時に、苦しいのは、「支援者」たちもだ。その事実に気づいた。

昔、「支援者との連携」とか「共同療育者」とか口にはしていたけど、根っこには、どこか信じ切れない、壁を感じていた。
だけど、心の底から信頼し、むしろ「親でもないのにどうしてそこまで…」と頭のさがる人たちと仲間になって、心の氷が溶けていったのだと思う。

だから、本気で、支援者たちとつながりたい、一緒にプロジェクトをしたいと思うようになった。

親としてのカイパパ(自閉症協会)と支援者としてのカイパパ(草の根ささえあいプロジェクト)、そして実名のわたしを「統合」したいと思った。2014年は、「統合」がテーマだと。

プロジェクト部の第1弾企画「権利擁護入門勉強会」を開催した。かなり難易度が高く、重いテーマの勉強会なのに、たくさんの笑顔があった。親だけじゃなく、支援者だけじゃなく、親も支援者も本人も、みんなが同じ場所で同じ時間を過ごした。
真剣に話し合い、心情をわかちあい、時には感情を揺り動かされることも。

本気で、信じてみようと思っている。
「プロジェクト部」というプロジェクトで、現実に良い影響を与えていけることを。
これまでずっと「親のエンパワメント」を考えてきたが、「みんなのエンパワメント」=ひとりひとりが自由で、しあわせに暮らせるために、じぶんの持つ力を信じて、発揮できる場と機会をつくっていきたい。

やっと、はっきりとこうして表現することができた。

仲間を集めて、一緒に考えて、苦しいときも乗り越えて、ひとつ達成できた、ここが、スタートだ。