ネットでときどき赤ちゃんから幼児の子育て記事に遭遇して、読んで思うこと。

「定型発達のお子さんて、すごい! 天才だ」

昔は、胸の中の空洞を、冷たい風が通り抜けるみたいな感覚があったけれど、今は純粋に「天才だ」と思います。

こういう、じぶんのなかの、怒りや嫉妬やかなしみは、「ネガティヴ」なので、じぶんでも恥ずかしいとか認めたくないものでした。

口にしたところで、ぐんぐん成長するお子さんには何ひとつ非はなく。親御さんに、こちらの複雑な感情を知られて、いやな思いもして欲しくはないですからね。

そっと目を閉じる。その場を離れるだけです。

ネガティブなものに対抗するためには、ポジティブなものを自分で打ち立てなくてはいけない。そのためにはネガティブなものをはっきり見なくてはいけない。
──村上春樹さん、村上文学を語る(中) | 河北新報オンラインニュース

大切なのは、じぶんのなかにある気持ちを、認めてあげることなんだと思います。

怒りやねたみやかなしみも。
ネガティヴは、じぶんのなかの「弱さ」から生まれてくる。
「弱さ」は否定すると、攻撃的になる。
「弱さ」を認めると、やさしさになる。

何かを新しくつかみ取ろうとすれば、プラスの分だけ、必ずネガティブなものが生じるんです。プラスのものを確保しようと思えば、ネガティブなものも代償行為として引き受けなくてはいけない。そうしないと、人は生きている意味がないと思う。
──村上春樹さん、村上文学を語る(中) | 河北新報オンラインニュース

がんばって、明るくポジティブに振る舞うのもいい。
めそめそと、自己憐憫で泣くのもいい。自然なことです。

人生のフルコースを、じっくり時間をかけて、味わってる途中なんだから。

あきらめもせず、達観もせず、じたばた、浮き沈みしながらこれからも生きていく。