今日は「学校教育における発達障害理解促進のためのシンポジウム ―School Autism Awareness Weekに向けて―」に参加しました。
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プログラム内容です


現在開会している国会での成立を目指している発達障害者支援法の改正について、希望の持てるお話が聴けました。

・NHK東海ニュース:発達障害の子どもの支援を考える ←報道されました。
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20160312/3414731.html

そうだ。ここにいる辻井正次先生は、2004年に発達障害者支援法をつくる動きが始まったときからずっと関わり続けている。
今このタイミングで、馳浩文部科学大臣、野田聖子衆議院議員(あいさつのみ)、中根康浩衆議院議員(お三方とも発達障害の支援を考える議員連盟メンバーです)がそろって、愛知でシンポジウムができるのも、当時からずっと継続して発達障害者支援の輪を広げてきたからなんだな、と辻井先生のお話を聴きながら静かな感動を覚えていました。

辻井先生からお声がけいただいて、終了後に、馳浩文部科学大臣と地元の親たちの懇談会に愛知県自閉症協会から出席させていただきました。
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40分間、6人の親たちからしっかりとお話しを聴いていただきました。

実は、馳大臣は、発達障害者支援法を議員立法でつくった時から、議員連盟のメンバーとしてずっと関わってきてくださっています。
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わたしの書いた本のこのページに、お名前がありますね。
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今は、文部科学大臣として、文部科学行政の長という立場で発達障害者支援法の改正を応援しています。直接お話をして、自分が関わってきた法律だという自負と思い入れがひしひしと伝わってきました。心強いかぎりです。

私からは、名古屋市立中学校で起きた特別支援学級での傷害事件について説明をし、「学校現場では、障害者虐待防止の観点がまったくないので、文部科学省として、教育委員会に対し、障害者虐待防止法の趣旨を啓発し、現場の先生の意識を高めていただくよう働きかけていただきたい」とお願いをしました。
馳大臣は、「障害者虐待防止法も、私が関わった法律で、よくわかっています。了解しました!」と力強くおっしゃってくださいました。

【追記】私が強調したこと
障害者施設では、年に数回、職員向けの虐待防止研修を実施している。障害者虐待防止法ができて、「これは虐待だ」という認識レベルが明らかに上がっている。福祉従事者はレベルアップしているのに対して、教員は障害者虐待についての認識を学ぶ機会がないようだ。だから、学校現場での認識レベルを上げて欲しい。

他の親御さんたちからは、

・将来、強度行動障害を引き起こすような劣悪な学校環境(教室が不足して、カームダウンするスペースもない現状)の改善
・大学のキャリア支援室とハローワークとの連携
・学校の先生のレベルアップ(当たり外れが大きい現状の改善)
・電子教科書の普及と効果測定の必要性
・識字障害のある子どもに対する英語教育の配慮 など

実感に即した要望が出ました。大臣は一つひとつを丁寧に、確かめながらお話を聞いてくださいました。直接耳を傾ける姿勢に誠実さを感じました。

このような貴重な機会を与えていただき、辻井先生に感謝します。
それから、このシンポジウムは、世界自閉症啓発デーのイベントに続いていくのですが、学生ボランティアの多さに感動しました。若い人たちがこんなに関わってくれているんですね! ありがたいです。
なんだか、胸があたたくなる一日でした。

・世界自閉症啓発デー LIUB(Light It Up Blue)名古屋 Facebookページ