今日は成人の日ですね。

2012年12月に、バスの中で高校生が知的障害者をいじめた動画を撮りアップした事件がありました。その報道を知って「バスでのできごと(野球部のみなさんへ)」という記事を書きました。
事件の当事者である高校生へ向けて、障害のある子を持つ親からの思いを綴ったものです。

・バスでのできごと(野球部のみなさんへ)
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52449928.html

もう4年が経つんですね。この事件の高校生も、今は働いていたり、学生になっていたりするのでしょう。成人を迎えたかもしれません。

今わたしは彼らが「この時自らがしたこと/感じたことを覚えていてくれるといいな」と思います。

大人になると、守られる立場から、わが子や大切な人を自分が守る立場になっていきます。そのとき、人がどうしても抱えてしまう「弱さ」に気づくでしょう。この子が泣くと、わが身が切られたかのように痛く、悲しい……。その「弱さ」を否定せず、どう認めて大切にしていくか? 

あなたがたは、自らの生き方やあり方を問う経験を既にしています。叱られたり、叩かれた経験はとても苦しく辛いものだったでしょう。
だからこそ、「痛み」を憎しみや嘲笑ではなく、やさしさに変えていける──「弱さを知っている」大人になれると信じています。

大人になることを祝福します。おめでとうございます。
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10年前のカイ。地下鉄練習中。