2004年05月11日

【光とともに】第3話:祖父母を最強サポーターに!

■【光とともに】第3話:祖父母を最強サポーターに!

★はじめに

 カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルでは、ドラマ「光とともに…」をきっかけに、私たちの体験や思いを重ねていくことを目指しています
 第3話をきっかけに、
(1)祖父母を最強サポーターに!←本日の記事。
(2)自尊心を育てる(明日の記事)
 を語りたいと思います。

※休暇をとっていたため、ドラマ放映から1週間遅れになっています。


■【光とともに】第3話:祖父母を最強サポーターに!

★1 複雑な祖母の思い

 第3話では、山口達也演じる光パパの母親(光の祖母=高橋恵子)の揺れ動く心の葛藤が印象的に描かれます。光ファミリーの助けになりたい……、でも、光ママに「自閉症は治ったの?」なんて憎まれ口を叩いてしまうくらい関係がこじれてしまっています。

 そこで、あまり話題にされることの少ない祖父母の理解について考え、関係修復のヒントを探ってみようと思います。

★2 祖父母にとって可愛いのは「わが子」

 ポイントは、祖父母にとって、可愛くて心配でならないのは自分の子(高橋恵子にとっての山口達也)であるということです。
 愛情を図式化すると、

 わが子>孫>…>…>嫁(ムコ)

 となります。

 祖父母は「祖父母」である前に「親」なのです。孫の自閉症はショックはショックなのですが、それよりも、落ち込み悲嘆にくれるわが子、これから「大変な負担」を背負って生きていかなければならないわが子、そんなわが子の「不幸」が、親として心配でつらくて仕方がない。
 ――解決の糸口はそこにあります。

★3 祖父母の理解、サポートを得るためのヒント

(1)祖父母への障害の告知は、息子(娘)から直接に、ムコ・ヨメ抜きの親子水入らずの状況ですること

 当然、混乱と涙があるでしょう。ムコやヨメに対する聞くに堪えない悪口もあるかもしれません。反論したくなっても、グッとこらえて黙って聞いてあげましょう。祖父母も、「喪に服す」機会が必要ですから。
 そして、その時、その場で、

(2)息子(娘)の立場から、心情を訴えましょう

「父さん、母さん、オレもすごいショックでどうしていいかわからない。児童相談所からはこう言われている。これからの成長を信じて、がんばろうと思うが、妻もまいっていて危険な状態だし、父さんと母さんの理解と支えが必要なんだ」と。
 祖父母は、涙ながらに語るわが子をムチ打つようなまねはできないでしょう。
「この子を守らなければ!」と親として思います。孫の心配よりも、わが子にしあわせになってほしい思いが強く出るのです。

★4 ドラマでおさらい

 ドラマはうまく描いていると思うのですが、光ママは、光の障害の告知を光パパのいない状況で(第1話:お葬式のシーン)高橋恵子に対して不十分な形でしてしまいました。
 その後、光パパは妻子を守る気持ちから自分の母親に対して「おれたちは大丈夫だから。おふくろはほっといてくれ」という姿勢を示してしまいます。自分の母親がわが子に手を差しのべたい気持ちをシャットアウトしてしまっています。
 これでは、高橋恵子は歩み寄りようがありません。

 対照的に、光ママは、自分の母親には、直接・二人きりで弱い自分をさらけ出して、光の障害を告知しているんですね。その後、光ママの母親は無限のサポートの源として助けになっています。

★5 助けになりたいと願う「親」の思い

 高橋恵子の思いは、こじれてしまっていますが、光のために名前を書いたクレヨンや色鉛筆をプレゼントしたり、歩み寄ろうとする努力が見えます(第3話)。
 でも、高橋恵子が「本当にしてあげたい」と願っていることは、「わが子(光パパ)の助けになって、幸せな笑顔を見たい」ということではないでしょうか。

 関係修復に遅すぎることはないので、光パパは自分の母親と直接・水入らずで、母親の思いに耳をかたむけ、自分のショック、これまでの苦しみ、日々の生活の大変さ、これからどうしていきたいかを語り、
「しあわせになるためには祖父母のサポートが必要だ」
 ということを切に語り合えたらいいですね。

★6 これから、祖父母に伝えていく方へ

 もしもみなさんの中で、祖父母との関係について悩んで見える方がいるとしたら、繰り返しになりますが、

「祖父母は、孫や誰よりも、わが子(つまりあなた)が大事」

 だということを忘れずに。心の底から、「お父さん、お母さん、私を助けて!」と話してみましょう。親は、わが子のためなら無限の力を発揮しますから、ネ!
 世界最強のサポーターをゲット!しましょう。


【光…をきっかけに語ろう】
 みなさんはどのように祖父母に自閉症のことを伝えましたか?
 そのときのことを、もしよかったらコメントかTrackbackで教えてください。


「光とともに…」既刊5巻セット

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この記事へのコメント
祖父母は、やはり、子供と言うファクターを通して、孫をみると、つねづね感じます。
だから、考え方の、ギャップも、発生して当然かもしれません。
逆に考えれば、祖父母を、味方にするのは、良い親子関係(自分達の親との)さえ、あれば、案外、困難な事で無いと考えます。
Posted by タロ吉 at 2004年05月11日 14:49
初めまして。

我が家の場合、障害がわかる以前から母方父方双方の祖父母に息子をあずかってもらったり、遊びに連れていってもらったりしていました。ですから、息子が自閉症であることがわかった時点ですぐに祖父母に知らせました。でも、その時はやはりショックを受けていました。特に「この子は大人になっても結婚できないのか。」と祖父(私の父)が悲しそうにいったことを良く覚えています。

ですが、今は息子の状態を受け入れてくれています。祖父は「光とともに」を知ると、すぐ紀伊国屋へ全巻買いにいってました。

我が家は共働きですので、祖父母という最強のサポーター無しには生活が成り立たないような状態です。
Posted by まさ父 at 2004年05月12日 17:41
 勇気を出して書きます。極端な例だと思って読んでいただければ幸いです。アスペルガー症候群の息子(小3)をもつ母親です。障碍が判明してからちょうど3年になります。夫の母はよく理解してくれます(夫の父は既に亡くなっています)。戸惑い、苦しみながらも一生懸命勉強して、協力してくれるのです。頭が下がる思いです。しかし、私の実家の両親は、どのように伝えても全く受け入れてくれず、全て母親である私の育て方が悪いだけだと主張し、「アスペルガーなんて訳のわからないものではない」と言って私を責め続けます。疲れ果てて心身を壊してしまったので、実家とは縁を切りました。両親の葬式にも欠席する予定です。実家が遠いこともあり、「両親に理解を求める」ための多大なエネルギーを「子どもを育て、日常生活を楽しくおこなってゆく」ためのエネルギーに回そうと決めました。

 もともと「障害」が大嫌いな人々なのでしかたがないとあきらめました。祖父母世代は、「障害」=「不幸」という図式からどうしても抜け出せないようです。

 息子を妊娠中に、ふと「おなかの子どもが障碍をもってうまれてきたらどうする?」と父に聞いたことがありました。父は、「階段から蹴落とす」と即答しました。母は、「妊婦にそんなこと言わないの!」とたしなめましたが。そのような感覚の人間が、孫の「障害」を受容するのは、極めて困難だと思います。

 最初に「極端な例」だと書きました。全ての祖父母がこのような人々ではないはずです。「理解を求める」ことと「あきらめる」ことの接点を、それぞれのご家庭で探っていかれるのがよいのでしょう。長くなり、すみません。
Posted by Sting at 2004年06月08日 16:02
私の両親は私の次男の死を願っています。「死んでくれたら親助けやのになぁ」と言われました。子供達のパパも似たようなものでした。長男が中学3年、次男が中学1年で離婚しました。私が体を壊してしまい手術、療養が必要になり、回復後も実家の家業を手伝って生計を立てなくてはならないが為に、言い表せない思い(重い)があります。それでもよくぞ私の子に生まれてくれたものだと思うときがあるので毎日を過ごせます。両親からはお金をたくさんのサポーターからは愛情を戴いています。
Posted by あなただけではない at 2004年10月18日 17:09
>あなただけではないさん

カイパパです。コメントありがとうございます。
書き出しの一文に、ショックを受けました。
けれども、これもひとつの現実なんですね。

もしつらい心境のときに、
私の記事を読めば、いやな気持ち、つらさを増加させることが、たくさんあるんだろうな……

ごめんなさい。
他人と比較したり、だれかを傷つける意図はまったくないのだけれど、結果的に私の言葉で傷ついているひとがいるということ――
そのことも自覚していきます。


それでもよくぞ私の子に生まれてくれたものだと思うときがあるので毎日を過ごせます。両親からはお金をたくさんのサポーターからは愛情を戴いています。


この言葉に救いを感じました。

ありがとうございます。こんなサイトですが、またよろしければ訪問してください。
Posted by カイパパ at 2004年10月23日 09:23
カイパパさん、私が上の書き込みをしてから早くも1年経ちました。

実家とは断絶したままですが、
私の心には変化が生まれました。
人は、すべて欲しいものに恵まれるわけではないことに気づきました。
私には、愛する家族がいます。
だから、もう十分恵まれているのです。
渇望した「親の愛」は得られなかったけれど、
私は、今の家族に私なりの愛を伝えようと思います。
自分が「恵まれている部分」に感謝して生きます。

Posted by Sting at 2005年06月09日 22:56