2004年05月29日

「がんばれ」って言わないで 「がんばらないで」と言わないで

■「がんばれ」って言わないで 「がんばらないで」と言わないで

★「がんばれ」って言わないで

 最近はあまりないけれど、表に出て活動をしていると「がんばって!」と声をかけられることがあります。調子がいいときは「ご声援ありがとう」と流せるけれど、そうでないときは正直キツイ。もうこれ以上はがんばれないのに、「がんばれ」といわれると「死ね」と言われているように響く。

★「がんばらないで」と言わないで

 逆に「がんばらないで」「無理しないで」ともよく言われる。
 それも複雑な思いがする。
 イメージしてみてください。
 多動のわが子が全力疾走で駆けていくのを私たち夫婦が必死で追いかけている。息切れして心臓が破裂しそうだ。「無理しないで」と立ち止まったら息子を見失う。
 運がよければ、どこかで保護されるかもしれないが、そんな運に任せることはできない。

 走り続けるも地獄。立ち止まるも地獄――
 追いかけ続けるしかないじゃないか?
 無理しないでってどういうこと? 1時間でも2時間でも、私たちのかわりをしてくれる覚悟を持って言ってくれていますか。もしそうでないなら、そんなこと言わないで……。

 綱渡りのような生活は、私たちだけじゃない。
 ドラマや漫画は「よかったよかった」と感動の涙をさそって完結しますが、生活は続いていく。
 父親仲間のタロ吉さんの言葉が忘れられません。

「がんばらない親もどうかと思うけど、がんばりすぎてしまう親をだれが救ってくれるの?」

 私たちだって、長生きしたいよ。ゆっくり眠りたい。

この記事へのトラックバックURL

http://app.blog.livedoor.jp/kaipapa2shin/tb.cgi/742875
この記事へのトラックバック
 昨日、自宅に帰ってきました。お昼は、猫たちと私でのんびりすごし、夕方帰ってきた
他人を助けるために自分が苦しむ【Silent Voices】at 2004年05月31日 13:05
妹娘は、ぼちぼち学校に行き始めた。 行くきっかけ、給食の時に使うテーブルクロス。 休み始めた週、テーブルクロスの洗濯当番だったから、班の他の人が順番にずれて当番になる。 で、このまま休み続けたら冬休みになるときに家に届けられて、2学期最後の当番になるか
悪循環のまっただ中。【もしかしたらADHDな親子】at 2004年12月17日 12:16
カイパパさんに障碍者に対する呼称いくつかの関連でトラバを再び頂きました。 『カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル』 「チャレンジド」再考 http://kaipapa.livedoor.biz/archives/50956636.html ・不利を背負わされた人が、限られたツールで、勇敢に立ち向かい、日々成
[アスペルガー][context][関係][仕事]「チャレンジド」であるが故にある「がんばらない」という選択肢も【かへる日記 (FRGFRG304)】at 2007年04月01日 19:22
この記事へのコメント
突然ごめんなさい。
でも、何か言いたくて…。
・・凄く、苦しいですね。
現状を、全然分かっていませんでした。
まっすぐなカイパパさんの言葉が
胸に突き刺さってきました。
頑張っている人に向かって、
「がんばれ」と言ってはいけないとはよく聞きます。
けれど、「頑張らないで」も駄目なんですね。。。
私の大切な人がよく、倒れるまで“頑張って”いました。
私はそれを見て「頑張らないで。身体を大切にして。」と
言っていました。
この言葉、相手をとても追い詰めていたのかもしれませんね。
少し遅かったけど、カイパパさんのおかげで大切なことに
気付くことができました。ありがとうございます。
Posted by sakura at 2004年05月30日 00:16
う〜ん,かける言葉が見つかりません。
実際,どう声をかけたらいいんでしょうねぇ…。

声なんて,かけない方がいいのでしょうか。
それも違う気がするしなぁ…。
Posted by ガンジー at 2004年05月30日 08:56
(ーー;)・・・そうなんですよねぇ 本当に・・
どうして 一緒に頑張ってくれないんでしょうね?!
言葉よりも行為で示してもらえたら・・勇気100倍(^o^)丿
Posted by bananacake at 2004年05月30日 22:42
励ましの言葉も、時として無責任に聞こえるものですね。
それが、たとえ本当に心配して発した言葉であっても。

言葉の威力って、スゴイです。
素敵なものでもあり、残酷なものでもあり。



Posted by なお。 at 2004年05月31日 08:45
確かにそうなんですよね。
「頑張って」と「頑張らなくてもいいよ」という言葉。

声をかけて貰えることに関してはすごく嬉しいのです。
でも、それとともに行動があればものすごく嬉しかったりします。

昨日もとある場所へと子供達とお出かけしたのですが、
無類の時計好きの息子に見ず知らずの人が何人かですが、
「見せて〜」という息子に見せてくれました。
しつこく見ようとするので、相手に「すいません」と言って止めましたが・・。
まだ3歳だから可愛げがあるように見られるけれども、
これがあと何年後も同じようなことすれば・・どうしようとも思います。

言葉をかけてもらえることはいいんだけれども、やっぱり複雑ですね。
それは私にもあります。
Posted by micaco at 2004年05月31日 09:04
しんどいですよね。子供が立ち止まって、「お母さん、大丈夫?」なんて言ってくれる訳もなく…。周囲からは「親なんだからあたりまえ」と言われて。やりきれない思いを抱えながら、それでも歩き続けるしかない。
理屈では判ってるんですけどね。
Posted by こもも at 2004年05月31日 13:10
カイパパさん、
こういう時って辛いですよね。何かずっとがまんしていたものがあったんでしょうか。

Posted by Sana at 2004年05月31日 13:18
お互い、一日一日、良いも悪いも、リセットして生きましょう。
味方は、います。

Posted by タロ吉 at 2004年05月31日 17:05
やはり同志だねぇ(笑)
大抵、いつも似たような事考えてるねぇ・・・
最近は「頑張ってね」はめっきり減って、「無理しないでね」ばっかりですわ。

早いトコ整えて支援者に引き継ぐ・・・その辺りが精一杯だよね。
Posted by こうまま at 2004年05月31日 19:25
お気持ち、お察しします。(おこがましいですか?)
なにをどう言われても傷ついてしまう時ってありますよね・・・。
お願いだからほうっておいて!と思ってしまいます。
所詮、他人じゃないか。この悲しみはわかりようもない。

でも、私には自分がそう言われるだけではなく私のほうが
そう声をかけてしまいそうになる相手がいます。
だから、つい同じように言ってしまって傷つけたかも知れないと
後悔することもしばしばです。
でも、なんとかチカラになりたい。寄り添っていてあげたい。と
思う気持ちは真剣なんです。

「頑張って」「頑張らないで」どちらもだめなら、どうしたらよいのか
すごく苦しいです。私なんてどうあがいても当事者ではないのです。
肩代わりができないからこそつらいと感じる人間の存在もあるという
ことだけはわかっていて欲しいな・・・と切なく思いました。

静かにそばにいることしかできない無力な人間の存在に気づいて欲しいです・・
Posted by きんぎょ at 2004年05月31日 20:52
今度、自閉症スペクトラムに関する講演があるそうです。
http://www.tosca-net.com/osirase.htm
ご存知かとは思いましたが、いちおう貼っておきます。

声をかけるのってむずかしいですね。きっと声をかけた人は、
好意を持っていることを伝えたかっただけだったんでしょう
けど。
Posted by rei at 2004年05月31日 22:11
なかなか難しいものですね。
「がんばって」「あまり無理しないで」と言う側は、それほど意識しないで使ってるんですよね。ありふれた、当たり前に使われている言葉だし。
私自身は、この類の言葉に力(言霊?)をあまり感じないです。
挨拶みたいなもの。ただのかけ声。会話にアクセントをつける、そう、カツ丼におけるグリーンピース、酢豚におけるパイナップルのようなものだと思います。
だからあまり気にしないで捨て置けば良いのではないでしょうか。

・・・なんて言いつつ、私はカツ丼のグリーンピースとか酢豚のパイナップルは許せないんですけどね。作った人は良かれと思って入れてるんでしょうけど、いらないです。テンションが下がりますよね。 
Posted by 山形山男 at 2004年05月31日 23:49
同様、私もいつも同じ事を考えていますね。
「ガンバレ」って言われると「これ以上、何をしろというのよ?」
「無理しないで」って言われると「無理せずにいられるかー!」とね。(苦笑)
俺でさえもこうなんだから、家内なんかはもっとキツい筈だと思います。
でも、その度に思い出す事があります。


会社で同僚に「大変だねぇ・・」と言われた時に、
心の中で「貴様に何がわかる!」と毒づいた事があります。
それに感づいた先輩に「器量の狭い奴だなぁ(笑)」と言われて、
心の中で「確かに」と思い、無性に笑いが込み上げた事があります。

息子が自閉症を伴った事で、社会生活上で一番の不利益を被っているのは息子であって俺じゃありません。
悲嘆にくれているうちに、自分が一番の被害者であると錯覚したんですね。
俺の涙は息子の為に流したのでは無いんです。
息子と「健常者の親子と同じような関係を結べないだろう」事を思って涙したんです。
泣いている時は息子のこれからの「大変」を考えもしていなかったと思います。

それを境に考え方が少し変わりました。
僕は「自分の子供が自閉症であった」という事実に一時期でも混乱し、絶望しました。
それは周囲だって同じ事だと思います。
事実を知った知人、ネットで知り合った人達、周囲の人達は僕にかける言葉を失いました。
彼らは絶望まではしなかったのかもしれないけれど、混乱しただろうし、今もしていると思います。


家内はまだそのような状態に至っていないけれど、
「大変だね」「かわいそうに」と言われたら「ありがとう、でもそうでも無いよ、ちょっと手がかかるだけさ(笑)」と言い、
「頑張って」と言われたら「ありがとう、長期戦だから倒れん程度にね(笑)」と言い
「無理しないで」と言われたら「ありがとう、ちゃんと息抜きするから(笑)」と言う。
「ありがとう」が言える状態に心を持っていくように心がけています。
#「ありがとう」って本当にいい言葉だなぁ・・・。
な〜に、息子とまるで「会話」出来なかった時の事を考えれば、そんなに難しくはありません。(笑)


でも、僕が待っている言葉は「頑張って」「無理しないで」「大変」「かわいそう」ではなかった様に思います。
今までかけられた言葉の中で、衝動的に涙がこぼれたのは、小学生の姪に言われた言葉でした。

「頑張ろう」
Posted by (大阪・PONTA) at 2004年06月01日 15:12
先日、ある人が障害児をもつ親のノーマライゼーションが必要だといってみえました。子どもに障害があるからといって子どものために一生懸命になって、親が自分の人生を犠牲にするのではなく、親も他の人と同じように自分の人生をエンジョイできるようにしていかなくてはとのこと。
そうだよ!と思いました。障害児の親だからって、そんなにがんばらなくちゃいけないの?と思います。今の社会では親ががんばらなければ理解も深まらないし、サービスもよくならない・・・
親御さんががんばらなくてもいいようになるためには、親以外の支援者・理解者を増やしていく必要がありますね。
支援者の立場である私としては、親御さんだけで抱え込まないで、苦しい時はいつでも私たちをもっと使ってほしいと思っています。
しんどくなってしまう前に使ってほしいとも思います。
そのためには、いつでも気軽に使えるサービスを心がけなくては。

地域での生活を続けるためには、親御さんが元気であることが何よりも大切ですよ。

という私も少々スランプ気味ですが、先は長いんだし、ぼちぼち行こうと思っています。


Posted by kotora at 2004年06月01日 22:13
祥が2歳くらいの頃、公園でいつも追いかけて走ってました。
他のお母さんと話がしたくても目を離すといなくなっちゃうし、通りの向こうの自販機目がけて飛び出すし・・・。雨の日にほんの一瞬の間にいなくなってトラックを後ろにしたがえて道路の真ん中を歩いていた事もありました。ショッピングモールでいなくなって必死に探していたら自転車売り場で棚の上に上げてある自転車に乗って遊んでいた事もあります。どっちの時も「あぶないよ。」と声を掛けてくれる人がいて、でも祥には伝わらなくて。
どちらの人にも、声をかけてくれたお礼と障害の事を説明しました。一人の人は「大変だね。がんばって。」もうひとりは、「そういう子は親がしっかり見とかないと。」でした。私はどちらの人に対しても何とも言えない気持ちが湧いてきたのを覚えてます。あの時の自分の気持ちは、恥ずかしい気持ち、情けない気持ち、祥に対しての怒り、目を離した自分に対しての怒り。
でも、どういう言葉だったらよかったのか?逆の立場ならどういう言葉をかけるか?今でもわかりません。きっとどんな言葉をかけられても同じ。受け取る側の自分の問題だから。体も、心も疲れてるから。私は少し上の自閉の子供を持つお母さんに大変だった時の話をいっぱい聞いて少し落ち着いてきてるその子を見てなんとか乗り切りました。
Posted by ごんた at 2004年06月03日 00:57
{頑張って)なんとも複雑なことばですね。私もあまり言われると もうこれ以上走れないよ!て思っちゃいます でも、言ってる人に悪気はないんですよねえ。。^^
 だから私は 同じような立場の人には、「肩の力を抜いて 楽しく明るく、がんばろう!」ていいます。 自分でそう思うようにしてやってます
 
 停まるわけにはいかない(子供の為に)、でも自分も大切にしないと
 結局共倒れになっちゃうんですよねえ^^
Posted by daimama at 2004年06月15日 23:15
ふと、この記事のことを思い出し、もう一度呼んでみました。

「がんばる」難しい言葉ですね。
Posted by あじさい at 2004年12月05日 19:17
カイパパさんが、チョッととんがった感じで走っている姿が目に浮かびました。

今、カイパパさんにとって、ピッタリの言葉を見つけることは、私にはできないかもしれませんが

最近私が気に入っている曲をご紹介します。

ご存知かもしれませんが

Sun Set Swish の 「マイペース」という曲です。

目指す、未来予想図に向けて、今は走り続けるしかないのかもしれませんが

  ひとつ数えて進めばいい 
  ふたつ数えて休めばいい
  みっつ数えて考えりゃいい    
  マイペースで進めればいい

今、自分ができることをするしかない・・・というお気持ちはよくわかります。

また、お会いしてお話伺いたいです!!
Posted by TOMOはは at 2006年03月24日 20:10
頑張りすぎてしまう親がいるというこは、社会が頑張り過ぎさせてしまっていることなのでしょうか。社会が、もっと理解や、サポートの仕方をわかっていたら、救ってあげられるのだろうか。そういくことのような気がする。
Posted by 舟橋 at 2008年02月23日 15:57