■佐々木正美先生講演会レポート/おまけ〜佐々木先生のお人柄&参考図書


 佐々木正美講演会レポートのおまけです。
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★佐々木先生のお人柄

 実は、講演会の最初にハプニングがありました。佐々木先生が机に手をついて一礼をした瞬間、机がバタン! と閉じて、上に乗っていたガラスの水差しが落ちて割れてしまったのです。
 机のロックがかかっていなかったのでしょう。会場はどよめき、会場スタッフがあわてて破片を片付けます。

 机を移動して講演会は始まりました。佐々木先生は穏やかな声で開口一番におっしゃいました。

「みなさん驚かれたと思います。私も驚きました」

 その声には、ちっとも驚いた様子がなく、怒気はこれっぽっちも含まれていませんでした。会場に笑いがおき、雰囲気がホッとやわらかくなるのを感じました。
 気分を害しても無理もないシチュエーションなのに、佐々木先生は、むしろいたわりの気持ちを込めて、言葉を発せられました。

 いつも先生とお会いするたびに、愛や信頼、誠実さといった価値観を体現されている方だなあと感じます。こういうお人柄だから、自閉症の人たちに寄り添って、これだけの仕事をしてこられたのだなと感銘を受けました。


【講演会で紹介された参考書】

★高機能自閉症本人の声として講演の中で紹介


自閉症の才能開発―自閉症と天才をつなぐ環


ずっと「普通」になりたかった。


自閉症だったわたしへ

★最近出版された本(『自閉症のTEACCH実践』の続編)として紹介

青年期自閉症へのサポート―青年・成人期のTEACCH実践

★レジメで参考書として紹介

『高機能自閉症、アスペルガー症候群のためのTEACCHプログラム』国際治療教育研究所 ¥2,600(消費税込み)


 一般書店では手に入りません。上記リンク先、国際治療教育研究所へ直接注文してください。

講座自閉症療育ハンドブック―TEACCHプログラムに学ぶ

 学研から出ています。出版年は古いですが、内容は古びていません。教科書として使えます。



自閉症のTEACCH実践

 この中で、内山登紀夫先生が書いている「構造化の力に用心すること」は支援者は必読です。

自閉症児のための絵で見る構造化―TEACCHビジュアル図鑑

 この本は、タイトルで誤解されるのですが、「自閉症児本人がこの本を見てよくわかる」という目的のものではありません。
「自閉症児のための構造化」のやり方を支援者が絵で見てわかる本です。まだカイには使えていないことがほとんどですが、とても参考になります。将来、我が家でも役に立つ(きっとね)。