2005年04月08日

懸命に働く友〜うれしい知らせ

■懸命に働く友〜うれしい知らせ

 親友に、知的障害者入所施設で働く男がいます。彼とは、2002年6月の講演会(講演記録:高橋脩先生講演レポート「本気で地域で暮らしていこうと思っていますか?」)で初めて出会いました。

 以来、たくさん語り合い、TEACCHトレーニングセミナーなどの仕事も一緒にやってきました。

 彼は、1年前に、地域移行の仕事をするために岐阜から長野の施設へと自ら選んで移っていきました。私は、「いつか帰ってこいよ」と武者修行に出すようなつもりで見送りました。

 8月に久々に再会したとき、彼は激ヤセしてイライラしていました。3時間ぶっとおしで彼はひたすら話した。「自分の無力さが、悔しい」と涙を流す彼を前に私は呆然としていました。
 たしかに、夏の時点の「結果」だけ見ていたら、「結局だれがやっても無理なんだよ」という評価になるかもしれない。でも、涙は胸のうちに燃え続ける炎の証なんだ。あきらめなければゲームオーバーにはならない。すぐに結果を出そうとするのはよそう。昔みたいに、段階を踏んで仲間を増やしていこうよ。そんな話をしたように覚えている。

「眠れないんだ」とつぶやいた彼のことがずっと気がかりでした。

 春になって、うれしい知らせが届きました。「初めてのグループホームをオープンした」と。

・信濃毎日新聞(2005年3月28日):重度自閉症の人向けグループホーム 県内初、三水に 
http://www.shinmai.co.jp/news/20050328/KT050317FTI090019000022.htm
 社会福祉法人「林檎(りんご)の里」が、上水内郡三水村倉井に、重度知的障害で自閉症の人を対象にしたグループホーム「ひこうき雲」を開設し、4人が暮らし始めている。知的障害者を対象にしたグループホームに軽度の自閉症を伴った人が入居するケースはあるが、自閉症を入居の対象とするのは県内初。パニックなど行動障害がある人でも自立した生活が送られるよう、施設職員の経験者が支援している。

 ひこうき雲は、木造2階建て約170平方メートル。5つの個室やリビング、浴室などがある。定員5人で、職員は常駐と補助が1人ずつ。建設費は2730万円で県の補助を受けた。

 入居者は5人とも既に決まっており、20代から40代までの男性。いずれも同法人が村内で運営している入所施設「あおぞら」で暮らしていた。出身地は北信3人、中信と東信から1人ずつ。ホームヘルプサービスなども利用して生活しながら、仕事や日中活動の場を探すという。

 こうしたグループホームに対し、本年度から自治体が運営費を補助する制度もスタート。支援費で支給される額に加えて、1人当たり月額8万5000円を県と市町村で半額ずつ負担する。北安曇郡池田町の社会福祉法人「信濃の郷」が準備している自閉症の人対象のグループホームもこの制度を利用する。

 「ひこうき雲」設置にあたり、地元の反対はなかったという。管理責任者の藤村出さん(47)は「山間地でも知的障害者を受け入れてくれる時代になった。重度の人でも希望すれば地域で暮らせることを示したい」と、張り切っている。
 「まだひとつめ。これからもっと自分は働く」という親友の決意表明にしびれました。
 意外と人間はしぶとい。仲間がいれば支え合える。
 自己満足じゃなく、苦しくても「結果」を追い求めて、僕らはやっていこう。

 彼からのメール(許可を得て抜粋引用)――

 やればわかる
 でればわかる
 
 出る前はいろいろ心配されたけど、

 グループホームに移り住んだ
 みんながとてもいい表情で暮らしている
 
 その姿がうれしくもあり、 
 今までどんな思いで暮らしていたかを思うと
 胸が痛くもある

  
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2005年04月07日

何か大切なものを忘れていませんか?〜愛知県コロニーの今後のあり方中間報告書

■何か大切なものを忘れていませんか?
  〜愛知県コロニーの今後のあり方中間報告書


 ブログ休暇に入る前に、書いておかなければならないこと。

 2005年2月6日に「中間まとめ発表:愛知県心身障害者コロニーのあり方見直し」という記事を書きました。このときは、「愛知県心身障害者コロニーの今後のあり方調査研究会議の検討状況」報告書原文を見ておらず中日新聞の報道だけで論じました。

 その後、報告書が公開されました。

・愛知県心身障害者コロニーのあり方調査研究会議の検討状況について(報告書)
http://www.pref.aichi.jp/hsc/topic/hokoku/hokoku.html
(17ページの短い報告書です。ぜひ全文に目を通して以下をお読みください。)

★「中間まとめ」に対する違和感

 読後、なんともいえない「違和感」が残りました。私は「現実」を知らない幼児のイチ親に過ぎませんが、1点だけ根本的な疑問を書き記しておきます。
 コロニーの持つ施設間の有機的な連携、職員の優れた指導力を生かし、入所者が地域で生活できる力を身に着ける努力を続けてきたが、
それを受け入れる地域基盤が地域によっては脆弱であったこと、
また、コロニーは民間社会福祉施設で処遇が困難な重度の障害のある人たち(自閉症などの強度行動障害を伴う最重度児者や濃密な医療が必要な重症児者など)を受け入れてきたことから、
結果として入所者の在籍期間が長期化し、高齢化している。(報告書3ページより。改行はカイパパが挿入)

 すみません。私の心が曲がっているからかもしれませんが、

・職員は優秀で、コロニーに問題はない。
・地域移行が進まなかった理由
(1)地域が育っていないから
(2)入所者が重症だから

――だと中間まとめは言っているように聞こえます。

 なんだか、「悪いのは、地域と入所者だ」と言っているみたいに響きます。

 本当に、それでいいんでしょうか?

 愛知県コロニーで働く職員の方を直接何人か知っていますが、職場の話をするとき、いつもどこか苦しげな表情を見せるような気がしていました。職員の方も苦悩しているんだと感じています。報告書では、コロニーでの処遇の「質」(入所者はどのような暮らしをしているか?)についての検証がありません。
 この報告書を読んで職員の方々自身も違和感を感じているのではないかと想像します。私が思うのは、この報告書は、日夜矛盾と葛藤を抱えながら、それでも何とか良い方向へ、目の前の本人のために真摯に取り組んでいる職員に対して「白々しさ」を感じさせるものではないか? ということです。

★大切なものを忘れていませんか?

「みやぎ知的障害者施設解体宣言」をまとめる中心となった田島良昭さん(宮城県福祉事業団理事長)の言葉を紹介します。

田島良昭著『施設解体宣言から福祉改革へ』ぶどう社 P.60〜61 
*「ごめんなさい」が抜け落ちていないか
 一方で、われわれが平成十四年十一月に「船形コロニー施設解体宣言」を出し、浅野知事が平成十六年二月に県内全体の施設の解体宣言、「みやぎ知的障害者施設解体宣言」を出して。この間にいろんな議論がされてきて、施設解体に対する関心が広がってきたし、理解も相当深まってきました。

 しかし私は、どうも「施設解体宣言」に対する社会の皆さんや関係者の人たちのとらえ方が焦点がズレてきているよう思うのです。それは、宣言の最初のところの「ごめんなさい」が抜け落ちていることです。

 われわれが施設解体をしようとした一番の原点は、利用者の皆さんに対して、非常に劣悪な環境の中で長い間、あなたたちの人生の大部分をすごさせてしまったのは「申し訳なかった」ということなのです。

 なぜなら、「船形コロニーのあの四人部屋に、あなたは入りたいですか?」と聞いた時に、喜んで「入りたい」と言う人はまずいません。知的障害の人だけじゃなくて、職員の人や親・家族、あるいは地域住民の皆さんに聞いても、100パーセントの人が「私は入りたくない」とおっしゃる。皆さんがそうおっしゃるようなものの中に、何十年も生活させてきたことに、お詫びを言っているのです。

 今の施設は四〇年前とか三〇年前につくられました。戦後の非常に貧しい時代から、やっと東京オリンピックをめざして、わが国がワアッと浮上しようとしていた頃です。しかしその頃は、まだまだ食べ物も着る服も住む家も、みんな貧しかった。その時代の社会を基準にして施設がつくられ、しかもその時考えられた処遇がそのまま現在まで続いてきたのです。例えば、一部屋に六人とか四人の人がひしめき合って暮らしている姿など、今では入所施設以外どこにもないでしょう。

 それを「ごめんなさい」と言わずに、何を「ごめんなさい」と言うのか。私はそう思います。

 ところがその「ごめんなさい」が抜け落ちて、地域移行はいいか悪いかとか、どういう方法でやるかとか、財源はどうするとか、そういう議論になっている。相変わらず障害をもつ人たちの幸せとは別の世界の議論になってしまっている。それは違うのではないかと思うのです。

 たしかに、「みやぎ知的障害者施設解体宣言」の冒頭にこうあります。
 宮城県福祉事業団は、平成14年11月23日、船形コロニーを2010年までに解体し、入所者全員を地域生活に移行させるという、「施設解体みやぎ宣言」を発した。宣言を発するに至った背景としては、知的障害者本人の希望と関わりなく、施設入所を当然のこととしてきたのではないかという疑問があった。施設運営に関わる職員としては、自分たちの仕事の意義に対する、真剣な反省である。

 中間まとめ報告書2ページによると、愛知県心身障害者コロニーの今後のあり方調査研究会議では、「地域生活移行を積極的に行っている宮城県福祉事業団から講師を招いてその実践過程で当面した問題も参考にし、以上全体を総合的に検討」されたそうです。どんな検討がされたのでしょうか?

 これからコロニーが真剣に地域移行へ取り組んでいくためには、それぞれが「本当の思い」を「自分の言葉で」語り合わなければどうにもならないんじゃないでしょうか?
 つらい過程になるでしょう。
 それでも、「今の、このままでいいんだろうか?」という根源的な疑問を封じ込めてしまったら何も変われないんじゃないでしょうか?

 そう思うのです。  
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2005年02月06日

中間まとめ発表:愛知県心身障害者コロニーのあり方見直し

■中間まとめ発表:愛知県心身障害者コロニーのあり方見直し

★愛知県心身障害者コロニーの将来像を検討する愛知県社会福祉審議会の中間まとめが出ました

「中間まとめ」そのものは、まだ愛知県のHPにもコロニーのHPにも掲載されていません(2005年2月6日現在)。
 以下の考察は、中日新聞での報道にもとづいたものです。

【追記】2005年4月7日
・何か大切なものを忘れていませんか?〜愛知県コロニーの今後のあり方中間報告書
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/17900953.html

 この報告書に対する「違和感」について論じました。

【追記】2005年2月8日
「中間まとめ」報告書が、愛知県心身障害者コロニーHPに掲載されました。

・愛知県心身障害者コロニー:コロニーのあり方調査研究会議の検討状況
http://www.pref.aichi.jp/hsc/topic/hokoku/hokoku.html

 情報提供は、NPOで・ら・しえんのみるすきさんです。ありがとうございます(^^)


【参考過去記事】
 流れを理解していただくためにご一読を願います。

・2004年4月26日:■愛知県コロニーの見直しを諮問 県知事会見
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/447294.html
・2004年5月14日:■愛知県社会福祉審議会:コロニーのあり方検討開始
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/597860.html
・2004年7月8日:■「愛知県心身障害者コロニーのあり方調査研究会議」に障害者委員は入れない
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/4077391.html


★新聞報道

・中日新聞2005年2月1日:県心身障害者コロニー:「地域」めぐり意見交換:審議会部会中間まとめ:5月中旬に最終答申
(※Web掲載なし。以下引用)
■県心身障害者コロニー:「地域」めぐり意見交換:審議会部会中間まとめ:5月中旬に最終答申

 県心身障害者コロニー(春日井市)の将来像を検討する県社会福祉審議会31日、名古屋市東区で開かれた。名称の変更も視野に「施設から地域へ」の方向性を示す専門部会の中間まとめが報告された。障害者を受け止める「地域」の形をどう考えればいいか。出席した20人の委員が意見をぶつけ合った。(福田 要)

 中間まとめでは「地域」を「障害者が住みたいと希望するところ」とし、出身市町村と一致しないケースも想定した。
 これに対し「仲良しと一緒に住みたいという希望もあり得る。親ではなく好きなおじさんやおばさんがいるのも地域では」。矢沢久子委員(県社会福祉協議会委員)が問題提起した。
 太田和子委員(県女性団体連盟会計監査)は「入所者の希望を聞くと言うが、地域の施設などを本人がどうやって把握できるのか」と、福祉情報の伝達が十分ではない現状を指摘した。
「地域に戻っても、家族だけが面倒を見るなら問題解決にならない」と西山八重子委員(金城学院大教授)。「従来の施設より高い水準のサービスを提供することを目指し、家族ではない『地域』を」と意見を述べた。

 コロニーは重症心身障害児入所施設や養護学校など10施設があり、利用者は計約1300人。県内の障害者福祉の中核だったが、入所期間の長期化など問題点が浮上し、「集住」方式など従来の運営方針を大きく見直す必要に迫られている。審議会はさらに専門部会で検討を重ね、5月中旬に県へ最終答申する。

 下記の夕刊記事の方が、中間まとめの内容に触れているのであわせてお読みください。

・中日新聞2005年1月31日夕刊:「地域生活への移行」重点:愛知県心身障害者コロニー
全文)←必読!

★私の意見

 方向性には賛成します。
 中間まとめでは、入所者の地域生活への移行を推進する機能を強化▽地域生活への移行で空いた定員枠に、原則として新たな入所者を受け入れない▽計画的に施設の規模を見直す−などを提案。速やかな移行が困難な入所者には、今後もサービスを提供するとした。

 大切なのは、
(1)「地域でどんな生活が待っているのか」(西山八重子委員の「担い手」に関する指摘は極めて重要)
(2)「地域生活へ移行するためのプロセス」
 が今後どのように提案されていくかです。
 長野県西駒合の場合は、西駒郷基本構想策定委員会を立ち上げ、4つのワーキンググループを設けて検討し、基本構想をまとめています。

【参考】
・長野県公式ホームぺージ:「西駒郷基本構想について」
http://www.pref.nagano.jp/syakai/fukusi/nkoma/top.htm

「西駒郷基本構想素々案」では、年次計画と数値目標が提示され、実行に着手されています。
 今回の愛知県社会福祉審議会の中間まとめでは、まだ方向性の提案だけのようです。

 愛知県においてコロニーの存在は大きい。
 具体的な数値目標や地域移行のスケジュールと今後のコロニーが担う機能(たとえば、一時避難のシェルターとしての機能や医療研究の拠点としての役割は残っていくのでしょうか?)のビジョンの叩き台を審議会で示して広く議論をしていくことを期待します。

★言っておかなければならないこと〜「わたしたちのいないところで、わたしたちのことを決めないで」

・中日新聞2005年1月31日夕刊(再掲)
 今回の検討は、福祉の専門家や医師、障害者の親の会などで構成する専門部会が進めてきた。しかし、議論が非公開だったことや、委員の中に障害者がいないことに障害者団体が抗議するなど論議も呼んだ。

 引用記事のとおり、この検討会議は非公開で、当事者本人は委員に入っていません。今後「中間とりまとめ」が公表され、議論がされることになります。意見や批判に対して、愛知県知事は真摯に受け止め、施策に反映させていくことを望みます。

 ――それにしても、「わたしたちのいないところで、わたしたちのことを決めないで」という「当たり前の話」に対する冷淡な対応がこのままでいいのでしょうか。たしかに知的障害のある人は、意思表出の力は弱いかもしれない。しかし、サポートがあれば自分の意思を示すことはできる。時間や手間を省いて、効率的な審議ばかり優先していませんか? 入り口から差別されてしまっては、どうしようもない。

【参考】中日新聞2005年1月31日夕刊より
愛知県心身障害者コロニー:
 重度の知的障害と肢体不自由が重なる重症心身障害児の入所施設や授産施設、養護学校、職業訓練校などを備えた総合福祉施設。1968年に開所し、10の施設がある。入通所者と生徒は計1327人。愛知県健康福祉部職員の67%に当たる882人が働いている。



【紹介】
 これからの愛知県での地域生活支援を担っていく事業者・個人のネットワーク、生活支援ネットワーク愛知の代表の顔が傍聴者の写真に写っていました(^^)

 生活支援ネットワーク愛知からの発信・提言も待っています。応援してます☆

・生活支援ネットワーク愛知
http://shien-net-aichi.web.infoseek.co.jp/
・生活支援ネットワーク愛知 blog
http://blog.livedoor.jp/shien_net/
  
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2004年07月08日

「愛知県心身障害者コロニーのあり方調査研究会議」に障害者委員は入れない

■「愛知県心身障害者コロニーのあり方調査研究会議」に障害者委員は入れない

★千葉県「障害者差別禁止条例」制定へ
 まず、千葉県に喝采を!

・朝日新聞(2004年7月8日):障害者差別、条例で禁止 千葉県、全国で初
http://www.asahi.com/politics/update/0708/001.html
千葉県の堂本暁子知事は、障害者差別を禁止する全国初の条例を制定する意向を固めた。10月には、「中核地域生活支援センター」を新設し、24時間態勢で相談を受けて権利侵害を救済する態勢を整える。障害者や、その家族も交えて1年間協議したうえで、県議会に条例案を提案する見通しだ。

 私はこの記事「愛知県社会福祉審議会:コロニーのあり方検討開始」で堂本知事の姿勢を疑うような発言をしたことを反省しています。

★「愛知県心身障害者コロニーのあり方調査研究会議」に障害者委員は入れない
 ひるがえって、地元愛知の動き――愛知県コロニーの見直し検討について、残念なニュース。
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2004年05月22日

【TV】きらっといきる:施設よ、さようなら

■NHK教育「きらっといきる」施設よ、さようなら〜長野・西駒郷の取り組み〜

 障害者支援費制度がない時代から、知多半島で在宅のサービスを根付かせた立役者山田優さん。2003年から長野県へ移り、知的障害者総合援護施設 西駒郷(定員500名)で地域移行への仕事に取り組んでいます。

・知的障害者総合援護施設 長野県西駒郷
http://www.pref.nagano.jp/xsyakai/nisikoma/

 今夜の「きらっといきる」では、その西駒郷での取り組みを紹介します。
 カイパパのイチ押しです! 見ましょう。録画しましょう。

・BIGLOBEテレビ番組
http://tv.biglobe.ne.jp/20040522/P18/comment.html#Z04772000
解説: 知的障害のある人たちが地域社会と離れて暮らす、長野県の入所施設「西駒郷」。入所者はおよそ四百人で、平均入所期間は十五年だ。ここで今、行政の主導で入所者を地域へ返そうという取り組みが始まっている。この春施設を出て、地域のグループホームで暮らし始める女性の姿を追うとともに、支援体制づくりを進める長野県の取り組みを紹介する。

【確認】
NHK教育 きらっといきる
放送 5月22日(土)20時00分〜20時29分
再放送 5月24日(月) 5時30分〜 5時59分

【謝辞】
 この情報は、つぼみパパメーリングリストで、なかくきさんから教えていただきました。ありがとうございました!

【追記】2004年5月23日
 番組の要点を以下のページで読むことができます(kyonさん、情報ありがとうございます!)。

・NHK教育きらっといきる:新しいばんぐみ
http://www.nhk.or.jp/kira/04program/04.html
  
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2004年05月14日

■愛知県社会福祉審議会:コロニーのあり方検討開始

■愛知県社会福祉審議会:コロニーのあり方検討開始

★コロニーのあり方調査研究会議を設置

 2004年4月26日記事「愛知県コロニーの見直しを諮問 県知事会見」でとりあげた愛知県心身障害者コロニー(コロニー)のあり方に関する検討が、4月28日、愛知県社会福祉審議会で始まりました。愛知県知事の諮問を受けてのものです。
 審議会内に調査研究会議を設置し、2004年秋をめどに中間報告を審議会に提出。年度内に審議会が県知事に対して答申のスケジュールです。

・中日新聞(愛知県内版)2004年4月29日:県社会福審に会議設置――県心身障害者コロニー施設のあり方検討
 県社会福祉審議会(委員長・大沢勝県社会福祉協議会副会長)が28日、名古屋市の県自治センターで開かれ、県心身障害者コロニー(春日井市神屋町)のあり方に関する神田真秋知事の諮問を受け、審議会内に調査研究会議を設置することを決めた。
 同コロニーは1968年6月に開所。県内の障害者福祉の中核的な役割を担ってきたが、施設利用者の高齢化、入所期間の長期化、症状の重度化が進み、近年の福祉施策で重視されている地域療育や地域生活の充実が滞るなどの問題点が指摘されていた。
 調査研究会議は、同コロニーだけでなく、地域療育が可能となる県内全域での施設整備や社会復帰のための職業訓練など検討事項が多岐にわたり、専門性も高いため設けることになり、医療、福祉、有識者、NPO(民間非営利団体)などの専門家で構成する。同会議が今秋をめどに中間報告を審議会に提出。修正点を協議したうえ、年度内の答申を目指す。

★カイパパの注目ポイント

(1)疑問――本人委員は入れないの?
 多様な専門家を委員に加えることはよいでしょう。しかし、本人のことは本人が一番よく知っている。

「わたしたちのことをわたしたちがいないところで、決めないで!」

 この訴えに対して、愛知県は答えられるのでしょうか?

「知的障害者は自己決定ができない」と決め付けて、「だから専門家が代わって、本人にとって何がいいかを決める」というのは横暴です。意思決定への関与と選択の自由を認めて欲しい。

 ――「せめて、親の立場の委員を」と言いたいところですが、「親の利害と本人の利害は対立する(こともある)」という事実を決して忘れてはいけません。本人は本人、親は親の立場で参加すべきでしょう。

 少数の「専門家」で、コロニーのあり方を決めていくことは、今後どのような方向性を選ぶにしても意思決定の過程に「本人参加」「住民参加」がないために禍根を残すことになります。慎重な人選を望みます。

(2)「あり方の検討=施設から地域へ」ではない?

カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル:愛知県コロニーの見直しを諮問 県知事会見
 答申についての予想ですが、現在の流れからすると「施設入所から地域生活支援へ」という方向性が出てくるのは間違いがないと思われます。国の施策が転換していますから。
 神田知事の決断は、愛知の障害者福祉を変える歴史的なものとなるかもしれません。注目しましょう。

 と私は書きましたが、神田知事自身は「施設が不要になるわけではないが、社会生活の中で心身障害者が生活できる環境づくりが課題だ」(朝日新聞2004年4月20日報道)と語っています。
 検討会の人選方針を見て、必ずしも「地域へ」大きな舵を切る決断にはならないかもしれないと思い始めました。

 というのも、堂本暁子千葉県知事の厚生労働省社会保障審議会障害者部会での発言を読んで、地方自治体の長の一般的な感覚を垣間見た気がしたからです。

・社会保障審議会障害者部会(第6回)(2004年3月17日開催) 議事録
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/03/txt/s0317-1.txt

【堂本委員発言】
(略)私ども千葉県では、誰もがありのまま、その人らしく地域で暮らすことができる新たな地域福祉像を提唱しております。
 しかしそのことの阻害要因としてなっているのは、まだ非常に縦割りでございます。
3障害の間の縦割り、高齢者との間の縦割りで、それが一つの小さな村とか町に下りた場合に、個別にそういうことの生活的なサービスができないということがひとつございます。
 もう一つは、いま北岡委員がいわれたように、千葉ではとても施設解体という宣言はできません。なぜならまだ知的障害の方は袖ヶ浦に500人のコロニーがあるわけです。
その500人の方が地域に戻れるような地域でのサービスが作れるのかというと、これはほとんど不可能です

 ですので、そのためにはもう少し入所と居宅という二者択一ではなく、どうしても居宅で試みたが、それができない場合にはまた入所するとか、それから自分の体調ということもあると思います。いろいろな形でそこにいろいろな選択肢がもう少し自由に入ってくる。その意味では中央からは大変に縦になっている。そして補助金の使い方というものも縦割りになっている。
(略)


 袖ヶ浦福祉センターの知的障害者500人が地域に戻れるような地域でのサービスは作ることはほとんど不可能――だそうです。

・千葉県社会福祉事業団 概要:袖ヶ浦福祉センター
http://www1.ttcn.ne.jp/~fukushi.or.chiba/gaiyou/gaiyou.html

 堂本知事は、県の障害者計画策定のプロセスへの当事者や県民の意見反映に本気で取り組んでおり、私も評価しています。その方でさえ、「地域移行は不可能」と本音で言ってしまう。これが現実なのかもしれません。

 いやいや言葉尻に反応してはいけない。堂本知事は「施設は全廃できない。シェルターあるいは訓練の場としての機能が残る」と言いたかったのかもしれない。それなら私も同じ意見です。発言の真意がそこにあると願いたい。

 果たして、神田愛知県知事はどのようなリーダーシップを発揮するのか(しないのか)注目し、私も意見を伝えていきたいと思います。

【参考】
・第三次千葉県障害者計画骨子案について
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/c_syoufuku/keikaku/0213kotusi.html
2.経緯
 (1) 作業部会での議論
・「健康福祉千葉方式」に基づき、昨年8月、計画を策定するための「作業部会」を設置。これまで15回開催。

当事者の参加が多いのが特徴(23名の部会委員のうち5名、22名のヒアリング対象者のうち11名)

・会議自体を公開するとともに、県庁HPに議事概要を掲載し、広く議論を公開。

  
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2004年04月26日

愛知県コロニーの見直しを諮問 県知事会見

■愛知県コロニーの見直しを諮問 県知事会見

★コロニーのあり方を諮問

 愛知県知事が、愛知県心身障害者コロニーの今後のあり方について諮問することを決めました。「ついに」といった感じですね。県コロニーは巨大な施設です。その名称「コロニー」が表すとおり、障害者は特別な施設で暮らすのが当たり前という理念の時代に作られました。
 愛知県の知的障害者福祉を考える際に、コロニーのあり方は無視して通れません。平成16年度の県コロニーにかかる予算(心身障害者コロニー費)は88億円です。ちなみに、障害者居宅生活支援費補助金は6億2千万円。

【参考】
・愛知県 平成16年度予算の重点施策の概要:1 生き生きと暮らせる健康・福祉社会づくり 
http://www.pref.aichi.jp/zaisei/16/4-1.pdf ←PDF文書です

 答申についての予想ですが、現在の流れからすると「施設入所から地域生活支援へ」という方向性が出てくるのは間違いがないと思われます。国の施策が転換していますから。
 神田知事の決断は、愛知の障害者福祉を変える歴史的なものとなるかもしれません。注目しましょう。
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2004年04月14日

地域での普通の暮らし−支援者−地域生活支援=入所施設

■地域での普通の暮らし−支援者−地域生活支援=入所施設

 私の子どもは4歳です。自閉症の診断を受けてから2年半しか経っていません。将来のことを考えてみるのですが、はっきりと「こうする」という結論は出てきません。

★施設から地域へ

「入所施設から地域へ移行する」「ノーマライゼーションの理念の実現」といった話をよく聞きます。
 一方で「入所施設は必要だ」という意見も聞きます。現実に入所施設は増え続けています。
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