カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル

〜自閉症から広がる、チャレンジに満ちた新しい世界!〜

愛知・名古屋

【活動報告】新城市民福祉フォーラムに登壇しました

12月3日開催の新城での市民福祉フォーラム。あたたかい笑いあり、涙ありの濃密な時間と空間でした。
テーマは、「知ってスッキリ!発達障がい」。目的は、発達障害に関わる関係者を、福祉だけではなく、保育・教育・行政からも広く参加してもらい、「連携の最初の一歩にしたい」というものです。
わたしは、ご縁あって、5月の最初の企画会議と諏訪利明先生への基調講演の依頼をお手伝いしました。

久しぶりにお会いできた諏訪先生の講演は、圧巻でした。テーマは、「まず理解から始めよう」でした。こうやって整理して伝えたら伝わるんだ!と気づきの連続。資料にグルグル丸をつけながら一言も聴き逃すまいと聴いていました。
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一番印象に残っていることは、「突然、障害だと言われ、自閉症の知識を十分に与えられずに、さぁ療育、と言われても親はとまどうばかり。丁寧な診断と説明が最初にあって、まずは知識を持ってもらうところからスタート」と言ってくださったところです。
子育てには「学校」がありません。みんな、「自分が育てられた経験」をよりどころに手探りで子育てにのぞみます。でも、障害のある子どもの「育ち」や「育て方」については経験したことがないから。未知のゾーン。だから、なんの見通しも手立ても示さずに「がんばって」と言われてもどうがんばっていいかわからず迷走するばかりです。親も誤学習と自爆をくりかえしてしまう……

「自分で勉強しなさい」と言われても、どう勉強したらいいのか? ガイドとなる人が必要ですよね。
諏訪先生は、自閉症の特性を「自閉症の人の学習スタイル」と表現しました。多数派の子どもたちとはちがった学び方をする。それを知ることができれば、試行錯誤の方向性を間違えずに、本人がハッピーに学ぶことができるわけです。
だから、「まず理解から始めよう」なんですね。「入り口」の大切さを、あらためて確認しました。

わたしは、第2部のシンポジウムに登壇させていただきました。与えられた時間は15分間。
「親のこれまでの経験から、会場に参加している専門家に対する期待を話してほしい」という主催者からのオーダーでした。

何が伝えたかったかというと、
子の障害がわかった親は、みんな、がんばろうとしている。だけど、うまくいかず、がんばりすぎたり、逆にもう子どもを見たくなくなったりとひとりの人の中でいったりきたりの葛藤をくり返している。
親は、自信を喪失して自己嫌悪に陥っている。同時に、自分の苦しみ=この苦しみという同一化が起きている。それが虐待リスクにつながっている。
子育てを親子だけで抱え込ませてはダメ。見通しと手立てを知っている専門家の出番です
ということです。
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なにしろ短時間なので、凝縮して伝えようと準備していました。5分オーバーしましたが、会場の熱がぐんぐんと上がり、伝わっていると実感しました。
親の体験を話す機会はたぶん10年ぶりです。10年前とは違って、自信を持って話せる部分ができてきたなと感じました。カイのおかげです。
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他にも感銘を受けたことがあります。
穂積新城市長が、フォーラムの冒頭に共催者としてあいさつをされました。市長自らがリーダーとなって「こども園」などを進めているのだなとご自身の言葉で丁寧に語られていました。また、途中退席されることなく、フォーラムの最初から最後まで参加されていたことにも驚きました。
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わたしの前に、高松信友(しんすけ)さんが当事者として、歌とメッセージを放ちました。
はじめに一言……、僕が小学生〜高校生くらいまで感じていた気持ちで言わせてください。1番困ってるのは当事者じゃなくて、オメェら(支援者)だろうが!バーカっ!!

大人になった現在でも、こう叫ばずにはいられないこと、過去の傷は過去のものではなく今も胸の中にある、折り合いのつかない苦しみがナイフのように突き刺さりました。
「これから」のことだけじゃなくて「これまでのこと」も反省して、大人になったひとたちと一緒に考えていく必要性を感じます。

シンポジウムの登壇者に、子ども未来課から上田敏代参事、学校教育課から榊原ともみ指導主事、新城福祉会から荒川淳矢氏がそれぞれの現場での実践について報告をされました。
荒川氏が最後に、「主に成人の暮らしを私たちは見ているが、過去にどのようにご本人が育ち、学んできたか野情報が本当に少ない。子どもの頃からの積み重ねを知りたい。もっと情報を共有できるように、連携をはじめていきたいです」という言葉が、今回のフォーラムの意義だったと思います。
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懇親会もあり、じっくりと親の想いを語り合うことができました。過去は変えられない、わたしたちは「間に合わなかった」ことがある、だからこそ今の子どもたちにはこんな思いをさせたくない──と。
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懇親会にて。気持ちの良い人たちとのあたたかい時間。

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プロジェクト部メンバーも応援に来てくれて心強かったです!

名古屋市:障害のある人を理解し、配慮のある接し方をするためのガイドブック

2016年4月施行の障害者差別解消法に関する「内閣府合理的配慮等具体例データ集」を見ていて発見しました。

「名古屋市:障害のある人を理解し、配慮のある接し方をするためのガイドブック」
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/22-2-0-0-0-0-0-0-0-0.html

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このガイドブックは、障害者団体のご協力のもとに、障害及び障害者の正しい理解のため、各障害の特性とこれまで実際に障害者が体験した事例等をもとに、適切な接遇応対の例を紹介したものです。

さまざまな施設におきまして、障害者に対する接遇対応の際の参考にご活用ください。

名古屋市の場合、このガイドブックが合理的配慮のベースラインになるのでしょう。
知的障害や発達障害への配慮について、「もう少し書けることがあるのではないかな?」と思ったりもしますが、他の障害についての記述を読んでいると「なるほど。そうなのか」とわたし自身学びもあったりします。各障害を理解する共通のスタートラインとして意味があると思いました。

今後は、数多くの実際の合理的配慮の実践を積み重ねて、このガイドブックも充実させていきたいですね。

「内閣府合理的配慮等具体例データ集」はとても有用なサイトですね。可能性を感じます。ぜひご覧になってみてください。あなたのまちの具体例もあるかもしれません。

【5月7日締切】障害を理由とする差別に関するアンケートのお願い(名古屋市)

名古屋市から届いた障害者差別に関するアンケートについて書きます。

**今回のアンケートは、名古屋市障害者団体連絡会の参加団体を通じて、名古屋市在住の該当のかたに発送されているようです。アンケートの入手については、ご自身の所属する団体にお問い合わせください。**

前提として、少しだけ「障害者差別解消法」の話をします。むずかしそうに思うかもしれませんが、意外とシンプルなことを言っています。

平成28年4月から施行される「障害者差別解消法」は、行政機関等が、「その事務又は事業を行うに当たり、障害を理由として障害者でない者と不当な差別的取扱いをすることにより、障害者の権利利益を侵害してはならない。」(法7条)と定め、地方公共団体等の職員が適切に対応するために必要な要領を定めるよう努めるものとする(法10条)と定めています。
⇒障害を理由とする差別を解消するために、行政職員が具体的にどのような対応をするべきかルール・マニュアルを決めるわけですね。

また、法14条において、「相談及び紛争の防止等のための体制の整備」を図るとしています。
第十四条 国及び地方公共団体は、障害者及びその家族その他の関係者からの障害を理由とする差別に関する相談に的確に応ずるとともに、障害を理由とする差別に関する紛争の防止又は解決を図ることができるよう必要な体制の整備を図るものとする。
⇒これは超重要です。実際に、差別を受けて、相談をしたいときどうしたらいい? 紛争を防止したり、紛争になってしまったときに解決する体制をどう整えるか?を国と地方公共団体は決めておきなさいということです。

いま各自治体で、これらの準備に向けた動きが始まっています。なにしろ「障害者差別解消法」は大きなインパクトを与える法律なので、真摯な取り組みが期待されます。

差別解消のためには、「当事者がどんな差別を受けているか」を知ることが不可欠です。どうするのかな?と思っていたのですが、先週、わたしが会員になっている愛知県自閉症協会・つぼみの会を通じて、名古屋市からアンケートが届きました。
2015年4月名古屋市障害者差別アンケート表紙

「障害を理由とする差別に関するアンケートのお願い」
名古屋市からアンケートをお願いいたします。
平成28年4月から施行されます「障害者差別解消法」に向けて、名古屋市職員向けの対応要領、相談窓口や紛争防止・解決のしくみをつくるにあたり、このアンケートを参考とさせていただきます。
今回は、名古屋市の団体連絡会に参加していただいている障害者団体のご協力によりアンケートを実施しております。回答内容などについては秘密を厳守し、他の人に知られることはありません。どうぞご協力をお願いします。

つぼみの会は、名古屋市に住んでいる正会員にこのアンケートを送っています。つぼみの会からの送付文に共感しました。
個人的な意見を行政に届ける機会はなかなかありませんので、日々、会員の皆様が感じていることをお書きください。子どもたちの今後の生活向上のためにも、ぜひご協力をお願いします。

回答期限は、5月7日(木)までです。

未来のために、ぜひ名古屋市の調査に協力をしましょう!

【期待】
今回のアンケートは、名古屋市障害者団体連絡会の参加団体を通じて行われています。
団体に参加していない障害者も多くいますので、名古屋市がその方々の意見を聴く機会も設けることを期待します。

【報告】湯浅誠さん講演@あいち人権講座に行ってきました

1月28日に「あいち人権講座」での湯浅誠さんの講演を聞きに行ってきました。
湯浅さんは、草の根ささえあいプロジェクトができるきっかけをつくった人。この4年間様々なかたちで関わってくださっているわたしたちの「アニキ」的存在です。

昔は笑顔の写真はない戦闘的なイメージだった湯浅さんでしたが、イメチェンをして、イメチェン後の講演を聴くのは初めてだったのですが、語り方を変わっていました。聴衆の反応を見ながら、やさしく、わかりやすく、笑顔を見せながら語ります。まるで漫談みたい? 別にギャグを言うわけではないのですが、人柄が伝わってきて、じんわりと心があたたかくなります。

テーマは「人権」でした。「人権って、どこかにかわいそうなひとがいるから、みんなでやさしくしましょうってものじゃないですよ」と湯浅さんは言います。どういうことでしょう?

とても響いたお話を、みなさんにもシェアします。脳みそテープをもとに報告しますので、文責はカイパパにあります。

◆映画「みんなの学校」の紹介
 まず、湯浅さんイチオシの映画の紹介から始まりました。
 大阪市にある大空小学校では、全ての子どもたちが同じ教室で学ぶ。様々な困難を抱えた子どもたちが、周りにどんな影響をもたらすかを紹介している。示唆に富んでおり、ぜひ観てほしい。
(名古屋での上映は、3月以降にシネマテークにて。)

・みんなの学校
http://minna-movie.com/

 なぜこの映画をおすすめするか。湯浅さん自身の体験にそくして語られました。

◆湯浅さんのお兄さんのお話
 お兄さんには障害がある。子どもの頃は歩けたが、成長するにつれ筋肉が衰えていった。立てなくなった。
 お兄さんが子ども同士の草野球に参加したときの話。お兄さんは車いすで打席に入る。代走がホームベース近くに控えていて、お兄さんが打ったら代走が走る。ピッチャーは3メートル近づいて、下投げで投げる。お兄さんが参加できず、ただ観ているよりも、仲間に入れて一緒に遊んだほうが楽しい。だから、ルールを変えることで、お兄さんも参加して楽しめるようにした。
→子どもは、目の前にあらわれた課題を自分たちで解決する。

「野球のルールブックに書いてあるから」と決め付けてしまったらできないこと。
お兄さんがいることで、当たり前を当たり前と考えず、ルールを見直したり、新しく作ったりすることができた。

障害がある子が入ることで、みんなで考える。授業で学ぶのとちがって、その中を「生きる」ことで学ぶ一例。どうやったらうまくいくか? 正解がないから、その都度学びなおす。

学校に限られない。地域や職場、サークルでも同じ。「困った人」はどこにでもいる。「困った人」は実は「困っている人」。「困っている」ままにせず、乗り越えていく、新しいルールをつくれるか?
色々な人がいて、色々な人の多様性をつつみこむような地域は強い。
人権は、「かわいそうな人がいるから、みんなでやさしくしましょう」というものではない。自分の問題として向き合って、いろんな人がいろんな対応力を持っているヴァリエーションを増やしていく。それが、人権のまちづくり。

<2015.02.05追記>
このあたりのお話を、湯浅さんご自身がお書きになっています。

・社会活動家 湯浅誠:「身体で学ぶということ」毎日新聞「くらしの明日」に寄稿(2月4日掲載)

◆新人の生活相談員のお話
 湯浅さんは貧困に悩むひとたちの相談支援にずっと関わってきた。新人の生活相談員さんのお話。新人は、通りいっぺんの対応しかできない。すると、相談に来た10人のうち2〜3人は相談に来なくなってしまう。これをどう解釈するか?

Aさんの場合:「本当に困ったらまた来るでしょ。相談に来ないのは何とかなったんでしょ」(相手の問題)
Bさんの場合:「相談の時、別の言い方ができたら結果がちがったかもしれない」(自分の問題)

Bさんは、そこから改善の努力を始める。試行錯誤して、ある時相談者に「伝わった」という瞬間が訪れる。「わかった!!」と相談者の顔の輝きが変わる。⇒Bさんの自信がつく。Bさんからは、「大丈夫だオーラ」が出てくる。そうすると、相談者もBさんに対しては心を開きやすくなる。

一方のAさんは、「相手の問題」だから努力をしない。いつまで経ってもうまくいかない。Bさんの成功を見てなんというか? 「Bさんは相談者に恵まれている」。……あくまでも、「他人のせい」なんですね。

【課題を抱えた人を目の前にして】
 「自分が対処できる」と思う人(Bさんのように)
     ↓
 対処するため「考える」「工夫する」
     ↓
    成長する

一方、Aさんのように
「対処できないから排除する」と思う人
     ↓
解決できないという不安
     ↓
(1)キレる。or (2)見なかったことにする。

排除を続けると…
 「困った人」は「さらに困った人」となり、ついには「手のつけられない人」になってしまう。
 みんな本当は知っていた。見て見ぬふりをしてきた。向き合えなかった。

◆東日本大震災の被災地でのお話
 被災者は最低3度コミュニティーを壊されている。
 (1)避難所へ入るとき→(2)仮設住宅に移るとき→(3)復興住宅に移るとき。
 この過程は、わかりやすくいうと「だんだん壁が厚くなる」。プライバシーの面ではうれしいこと。しかし、関係が希薄になることも。だから、「壁に負けない関係づくりを」と言われている。

 では、心のケアのために、何ができるか?
 精神科医がカウンセリングで役に立ちたいと被災地に入りました。「何か相談したいことはありませんか?」と呼びかけても、誰も来なかった。「困っている人はいない」ということ? そうではない。心の相談をすることへの抵抗感があるのだろう。
 そこで工夫を考えた。

⇒齋藤環さんの例
 「医者です。血圧測定をします」と呼びかけた。
 血圧計は、古い機械を持っていった。しゅぽしゅぽして、測る時間がかかる。その間に話をする。

⇒足湯サービスの例(学生ボランティア)
 足湯はツール。1クール=15分間。ボランティアはその間話しかけることができる。気づいたことは書き起こされて、地域や行政に届けられる。

「大丈夫ですか?」と聞かれて「大丈夫です」としか答えられないのが多くの人。本当のことを話してもらうための工夫が必要。

◆「声なき声」をひろう工夫をする
「ひろえっこない」とか「声がなければ困りごとはない」という開き直りでは、問題は問題のまま沈降する。
 状況に合わせて、ルールやツールを自分たちで考えて作り出して、問題解決していく力。そういう力を備えた地域は強い。それが、人権のまちづくり。

◆感想
じぶんたちで、ルールやツールを考えてつくりだして解決していく──実は、この「じぶんたちで変えていいんだ」と思えないところが、一番の障壁だったりします。
「これは行政のやること」であったり「前例があるから変えられない」であったりと「じぶんたちで」というところに頭が行かない。でも、まちの主人(オーナー)は、わたしたち自身なんですよね。

平易なことばで、「オーナーシップ」や「エンパワーメント」のことを、語っているんだなぁ。
「たしかに、そういうまちのほうがいいな」と自然に思わせる語り。聴く気持ちにさせる話し方。これまでは届かなかったひとたちのところへ届かせようとしているんだと思いました。

2月7日開催「障害を理由とする差別の解消に向けた地域フォーラム」名古屋開催

先日パブリックコメントを出した、障害者差別解消法をテーマにしたフォーラムが名古屋で開催されます。わたしも聴きに行きます。
来年4月からの施行に向けて、これから具体的に障害者差別解消の方策が決まり、啓発も進められていきます。その過程も含めて、参画していきたいですね!

基調講演を行う柘植雅義さんは、文部科学省を退官されて現在は筑波大学教授であり、筑波大学附属大塚特別支援学校の校長でもあります。特別支援教育の第一人者です。
文部科学省特別支援教育課にいらした時に、発達障害者支援法の教育分野への適用に関してご尽力してくださいました。

・柘植先生プロフィール
http://www.trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000003540

この著書を読みました。お目にかかったことがないので、今回は柘植さんのお話を聴けるのもうれしいです。


【フォーラムのご案内】
・名古屋市公式ウェブサイト:障害を理由とする差別の解消に向けた地域フォーラム
http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000065652.html
平成28年4月に施行される「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」についての基調講演及びパネルディスカッションを内閣府とともに開催します。
 障害者差別解消法を知ることを通じて、障害のある方への理解を深めます。

・日時:平成27年2月7日(土)13時から16時
・会場:名古屋市中区役所ホール
・入場無料
・要事前申し込み

申し込みフォームは別サイトでこちらです。
https://www.p-unique.co.jp/chiikiforum/

名古屋市障害者基本計画(第3次)(案)について意見提出しました

名古屋市障害者基本計画(第3次)(案)について(パブリックコメント)、以下のとおり意見を提出しました。

名古屋市健康福祉局障害福祉部障害企画課 御中

 この計画は、人が幸せになる権利が、様々な理由で妨げられている現状を変えていくための計画であると理解しました。

「第2章 重点的に取り組むべき施策」の5つは、まさしく重点的に取り組み、実現すべきことだと考えます。このうち、第1と第2に関連して、意見を述べます。
第1 障害を理由とする差別の解消を進めるとともに、アクセシビリティの向上と権利擁護の推進を図ります。

第2 生涯を通じて安定した地域生活がおくれるよう、当事者主体の総合的な支援を進めます。

<地域生活について>第3章5 生活環境 (2)住宅・住環境の整備の推進

 NHKで、地域にグループホームを建てようとした際に住民からの反対運動が起きて建設できなかった全国での事例が報道されていました。「住む場所」は、人が生きるうえで最も基本となるものです。「障害がある人が近くに住むことは迷惑だ。やめてほしい」と妨害する行為は差別です。

 名古屋市は、偏見や差別をなくす施策に取り組んでいると思いますが、啓発に留まらず、地域住民の間で起こる差別事例に対して、「差別は許さない」スタンスで仲裁を行う仕組みの実現を、計画に盛り込んでいただきたいです。
 また、問題がこじれる前に、早い段階から、グループホーム建設を名古屋市として支援する体制を整えることも必要と考えます。

 グループホームや一人暮らしなど自立した生活を希望しているにも関わらず、家族介助によって暮らしている人たちが多くいると思います。何から始めたらよいかがわからないため、声を出せていません。そこで、名古屋市として、障害を持つ本人および家族が持つ「誰と、どのような住まいで、暮らしたいか」について実態調査を行い、ニーズ把握を行うことを計画に取り入れていただきたいです。

 愛知県が「既存の戸建て住宅をグループホーム等として活用する場合」に、建築基準法の用途変更手続きについて規制緩和に取り組んでいます。名古屋市としても、同様の規制緩和に取り組み、グループホームの建設を側面的に支援してください

 グループホームの量的充実を計画のなかに取り入れるべきです。

<意思決定支援>

 障害があるために、情報にアクセスできず、十分な理解ができず、自らの意思で選択することができないことが多くあります。
 計画(案)第3章(2)情報・意思疎通の支援の充実.Α嵜靴燭憤媚彖堕婿抉隋意思決定支援」について、期待をしています。

 日々接している支援者が「言語での表出ができないから、意思が存在しない」と決め付けていないか自ら問い、「必ず、この人の意思があるはずだ」と考えて、意思を汲み取るための創意工夫をすることが大切だと考えます。市が新たな意思疎通支援・意思決定支援を検討するに当たって、支援者が集まり、情報交換やお互いのスキルを向上させる場を設ける取り組みを提案します。

<権利擁護>

 障害者虐待防止法が制定され、名古屋市での取り組みも今後進んでいくと思います。
 「理解ができない環境に長時間おかれ続けること」も虐待です。本人の感じていることを想像し、本人を主体とした支援が当たり前に行われるように、療育、教育、就労、生活のすべての場面で周囲の人々の関わり方を見直していく必要があります。
 権利擁護と意思決定支援は表裏一体のものです。障害のある人の意思を引き出し、しっかり聴ける人材を養成してください。

 計画(案)「第3章7 差別の解消・啓発(1)‐祿欧鰺由とする差別の解消と権利擁護事業の推進」には、障害者虐待相談センターの窓口の充実が書かれています。
通報に迅速に対応することはもちろん重要ですが、千葉県袖ヶ浦福祉センターでは、施設の中で行われている虐待について通報がなされず放置されていました。通報を待っていては救済されない場合があります。
 そこで、虐待の危険がある施設や支援機関(ヘルパー事業所なども含む)に対して、第三者監査の仕組をつくり、虐待を早期発見し救済することを計画に盛り込むべきと考えます。

【意見募集】名古屋市障害者基本計画(第3次)(案)

名古屋市が、「名古屋市障害者基本計画(第3次)」について、意見募集(パブリックコメント)をしています。期限は、1月31日までです。

・名古屋市公式ウェブサイト:名古屋市障害者基本計画(第3次)(案)について
http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000054377.html
名古屋市障害者基本計画(第3次)(案)についてのご意見を募集します。
 名古屋市では、平成16年4月に名古屋市障害者基本計画を策定し、障害のある人もない人もお互いに人権を認め合い「共に生きる社会」の実現をめざして、ノーマライゼーションとリハビリテーションの理念のもと、その実行に努めてまいりました。
 現在の計画の計画期間が平成25年度までとなっていることから、平成26年度から平成30年度までを計画期間とする名古屋市障害者基本計画(第3次)(案)を策定いたしました。
 この計画(案)につきまして、ご意見がございましたら、「ご意見記入用紙」にご記入の上、お送りくださいますようお願いいたします。

平成26年度からの5年間の計画になります。こういう機会は貴重です。計画に目を通し、ひとことでもいいから、わたしたちの意見を届けましょう。

わたしは、「第2章 重点的に取り組むべき施策」の5つは、まさしくやるべきことだと考えます。

第1 障害を理由とする差別の解消を進めるとともに、アクセシビリティの向上と権利擁護の推進を図ります。

第2 生涯を通じて安定した地域生活がおくれるよう、当事者主体の総合的な支援を進めます。

第3 雇用・就業に関する支援を拡充します。

第4 障害者を支援する人材の育成や確保を図ります。

第5 地域における防災対策を推進します。


第2章の内容4ページ(第2章のPDF)だけでも、読んで、希望を伝える価値がありますよ!

第3章(PDF)には、名古屋市が取り組む(取り組んでいる/これから取り組む)施策が書いてあります。もしも、この中に「これは」と思うものがあれば応援コメントを書くのもいいでしょうし、「あれがない」と思うものがあれば、指摘をして、意見を伝えましょう。

計画(案)と意見はこちらのページから。

・名古屋市公式ウェブサイト:名古屋市障害者基本計画(第3次)(案)について
http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000054377.html

本日まで!愛知県のパブリックコメント「既存の戸建て住宅をグループホーム等として活用する場合の取扱い(案)」

もう出しましたか?

本件に関するlessor 氏のブログ記事。読み応えがあります。

http://d.hatena.ne.jp/lessor/20131126/1385395449
 そのような中、愛知県が画期的な案を打ち出した。関係者のあいだでは少し話題になっている。

既存の戸建て住宅をグループホーム等として活用する場合の取扱い(案)に対する意見の募集について

http://www.pref.aichi.jp/0000065776.html

 内容としては要するに「グループホームについて建物の規制を厳しくするのではなくて、防災や避難対策のほうに力を入れる方向に転換しよう」である。パブリックコメントの募集は明日で終わる。おそらく愛知県に限らず、各地の福祉関係者から賛同の声が多く寄せられていることであろう。

 自分が暮らしてきた家が取り壊されて駐車場になるのではなく、福祉用に転用されて、誰かに使い続けられることを喜べる人も世の中にはたくさんいるはずだ。高齢者でも障害者でも保育でも、地域に小さな場所の必要性は増す一方なのだから、このグループホーム規制緩和によって切り拓かれる展望は明るい。

支持します!愛知発:既存建物活用のホーム設置基準を「建物規制から安全対策重視に変更」する案

カイパパは、愛知県が提案する、既存建物活用のホーム設置基準を「建物規制から安全対策重視に変更」する案を支持します。

・愛知県HP: 既存の戸建て住宅をグループホーム等として活用する場合の取扱い(案)
http://www.pref.aichi.jp/0000065776.html

これから、超少子超高齢化の社会がやってくる。人口が減っていくわけです。
そんな中、「自分の力だけで、住居を確保し、毎日の暮らしを立てていく」ことができない人たちが確実に増えていきます。

今回の愛知県が策定した施策は、介護を必要とする人たちのためのケアホーム、グループホームを既存建物を活用してつくれるようにする画期的な規制緩和です。

現状は、建築基準法消防法(11月10日修正)で「寄宿舎」として扱われるため、防火設備が新たに要求されるため、既存建物をホームにするためのコストが新築よりも高くつくため既存建物のホーム転用は諦める現実がありました。

しかし、今現在も、そしてこれからさらに増えていく住む場所を求める人々のニーズに応える必要があります。

もちろん、グループホームの安全性は確保されなければなりません。それに対しては、ソフト面での安全対策を徹底することで対処しようとする(この面では規制強化)施策の構成になっています。
詳しくは、ご自身の目でぜひ愛知県HPでお確かめください。

・既存の戸建て住宅をグループホーム等として活用する場合の取扱い(案)
http://www.pref.aichi.jp/0000065776.html

そして、この案は、現在パブリックコメント受付中です。
賛同頂ける方は:意見記入様式に意見を記入して送ってください↓

http://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000065/65776/ikenyoushiki.pdf

↓こちらが送付先です。

ファクシミリ 052-954-6920

電子メール shogai@pref.aichi.lg.jp

この施策について、当初から粘り強く、具体的に提案を続けてきた戸枝さんの解説記事をぜひ合わせてお読みください!

・愛知発:既存建物活用のホーム設置基準を「建物規制から安全対策重視に変更」する案: Hiromoto@toeda.blog.org
http://hiromoto.seesaa.net/s/article/379529512.html

〈わたしの願い〉
住む場所は、家庭=ホームと同じくらい安全であってほしい。
規制に適合したホームがつくれない=家族同居が延々と続く現状を、どう脱却するのか?
ホームを必要とする人たちの豊かな暮らしを実現する為の知恵を出し合ってほしいと思います。

愛知県議会代表質問 「発達障害診療」

■愛知県議会代表質問 「発達障害診療」

愛知県議会代表質問 「発達障害診療」@中日新聞(愛知県内版) 2004年3月3日 (Web版なし)
◇発達障害診療
 あいち小児保健医療総合センター(大府市)の発達外来では「診療を申し込んでも2年待ちの状態」との指摘に対し、神田知事は「発達障害に対応できる医療機関のマップ作成を進めており、より円滑に受診できるような取り組みを図っていきたい」と述べた。
 県は現在、小児科や心療内科などの診療科目がある病院に対して、自閉症など発達障害の診療が可能かどうかのアンケートを実施中で、今月中に回収し、5月にはマップを作る。
続きを読む

■愛知県自閉症・発達障害支援センター

愛知県


■愛知県自閉症・発達障害支援センター

★1 自閉症・発達障害支援センター設置状況
「自閉症・発達障害支援センター」は、2002年度から、自閉症等の特有な発達障
害を有する障害児(者)に対し、専門的な相談支援、療育サービス等を行う拠点
として設置が始まりました。

自閉症・発達障害支援センターの設置状況(2002,2003年度 全国19か所)

★2 愛知県自閉症・発達障害支援センター
 2003年5月に愛知県自閉症・発達障害支援センターが開設されました。

 ホームページの「センターの概要」>「センターが目指すものは…」の中で、


 愛知県(名古屋市を含む)の人口は約708万人です。有病率から推測すると、
自閉症とアスペルガー症候群だけで、約3万5千人の方がみえることになります。
恐らく実際はそれ以上でしょう。そのような多くの方々に対して、4人のスタッ
フで何ができるのか?また何をしたらいいのかということが大きな課題になって
います。

 ――率直な「不安」をもらしています。
続きを読む

【意見募集】名古屋市障害者基本計画(案)

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【意見募集】名古屋市障害者基本計画(案)

★名古屋市が意見募集しています!
 名古屋市が「名古屋市障害者基本計画骨子(案)」についての意見を募集しています。

名古屋市ホームページ
「名古屋市障害者基本計画骨子(案)」について意見を募集します
   ↑↑下線のついたリンクをクリック!↑↑
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