カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル

〜自閉症から広がる、チャレンジに満ちた新しい世界!〜

草の根ささえあいプロジェクト

ぶくパルおひろめ&クリスマスパーティー

新栄にできた「ぶくパル」(草の根ささえあいプロジェクトの新しい拠点)のおひろめ&クリスマスパーティーに行ってきました。
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初対面の方がとても多くて。若者もたくさん来ていて。あたたかくて、やさしい雰囲気が居心地良かったです。
これから、ぶくパルでどんな出会いがあり、成長のきっかけにめぐりあえるか、楽しみですね。
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トヤさん、すがぬまさん、トヤさんJr、わたなべさん ラブリーだ♪

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わたしには、さっそく出会いがありました。なんとぶくパルのロゴとパンフレットをデザインしてくださったかたが、長年カイパパ通信の読者だとわかって。家族、生活、仕事、活動について、ひとつひとつを丁寧に生きている人だなという印象をうけました。初対面でしたが、いきなり「半身ではなく、全人的に生きる人生の充実」について、深く語り合い、通じ合うことができました。
ぶくパルの奇跡が、既に始まっている。
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aileで読んで食べてみたかったUbuntuのベーグルも!美味しかったです

この場を創り、準備してくれたみなさん、いらしてくれたみなさん、草の根ささえあいプロジェクトメンバーに感謝の拍手を送ります。ありがとう! これからのぶくパルがとっても楽しみです。一緒につくっていく仲間になりたいです。

<おまけ>
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わたしがラボラトリオ・ザンザーラ展で惚れ込んだイタリアの知的障害のあるアーティストたちが描いた名盤ジャケット。カレンダーにするクラウドファンディングが成功して、手元に届きました!
ぶくパルで、みんなに見てもらえるのがいいなと思って、寄付しました♪ ぶくパルご訪問の際には、ぜひご覧くださいませ。

【5月5日、6日開催】「よりどころ〜ホームを探す・創る」ワークショップ

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今年1月に、草の根ささえあいプロジェクトで2日間通しで、未来を考えるワークショップをやりました。いつもは3時間ぐらいで時間切れで話し足らなかったことが、2日間じっくり時間をかけて、深いところまでみんなでいけました。その体験が、すごくじぶんを変えてくれました。

具体的な気づきをひとつ書くと。
じぶんが「限界」ととらえていることは、じぶんが「大切と思っていること」とつながっていて、「守りたい」からこそ「意識の上にあげることすら抵抗感を覚える」(エッジがある)と実感しました。
他人にも同じように、(わたしとは違うポイントで)エッジがあり、その領域に近づくと自然と話しをそらしたり、黙ったりして、深めていくことができなくなる──この「限界」の衝突が「紛争」を産む。だとしたら、「紛争」は、お互いが「大切と思っていること」を認識しあう扉にもなりうるということです。

ワークショップは感動にまでたどり着く。
今度は、草の根ささえあいプロジェクトメンバーだけでなく、さまざまな方たちと一緒に、深く、広く、アタマとココロを混ぜあわせるような冒険をしてみたい。そんな思いから企画しました。

たのもしいガイドは、1月もガイドしてくれた嘉村賢州さんです。
テーマは、「よりどころ〜ホームを探す・創る」です。

暮らしの中で、あると当たり前として意識すらされないのに、なくなってしまうと、途端に生きるのが辛くなってしまうものがあります。
それは、「ホーム(home)〜よりどころ」です。

たとえ「ハウス(house)」があっても、「ホーム(home)」を持っていない人もいるでしょう。
どんな「ホーム」を持ったら、私たちは安心して暮らせるのか。

それぞれのモヤモヤや、不安、問い、希望、願望、妄想・・・を持ち寄って2日間通しのワークショップで対話を重ね、最後にはそれぞれの新しいアクションを生み出すことができたらと考えています。

<開催概要>
日時:2015年5月5日(火)14:00頃〜20:00頃
          6日(水)9:30頃〜16:00頃
会場:名古屋市短歌会館
   http://www.homex.jp/tanka/index.html
   地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」下車 1番出口より徒歩5分

ファシリテーター:嘉村賢州さん
(NPO法人 場とつながりラボhome's vi代表理事/ファシリテーター )

参加費(2日間): 会員  5000円
          非会員 8000円
※会員とは、草の根ささえあいプロジェクトの会員を指します。

定員:50名
申込方法:こくちーず http://kokucheese.com/event/index/278422/
     からお申込みください。

お待ちしています。

【報告】草P主催「生活困窮の課題を地域でどう解決してゆくか 〜支える側と支えられる側の関係を超えて〜」

【2014年5月24日開催】「生活困窮の課題を地域でどう解決してゆくか 〜支える側と支えられる側の関係を超えて〜」(主催:一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト)終わりました!
参加者が300名を超える熱気あふれる会でした。
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今回の主旨は、平成25年度に草の根ささえあいプロジェクトが実施した 「厚生労働省社会福祉推進事業」 『複数の困難を同時に抱える生活困窮者へのヒアリング調査に基づく、当事者サイドからみた相談支援事業のあり方に関する研究』の調査成果の報告を柱に、これからの地域での課題を誰が、何を、どんな方法で関わり、ささえあっていくかを考えることにありました。

プログラムは以下のとおり盛りだくさん!

第1部 勉強会(10:30-12 :00) 
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「生活困窮者自立支援法の概要」
・講師 熊木 正人 氏(厚生労働省 社会・援護局地域福祉課生活困窮者自立支援室長)

第2部 シンポジウム(13:00-15:50)
1)調査報告セッション「相談者から見た支援者のあり方」
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・報告:渡辺 ゆりか(一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト代表)
・コメンテーター:湯浅 誠 氏(社会活動家/法政大学教授)

2)シンポジウム「社会的孤立を生み出さない地域への挑戦」
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・コーディネーター:山田 壮志郎 氏(日本福祉大学准教授)
・パネリスト:熊木 正人 氏(厚生労働省 社会・援護局地域福祉課生活困窮者自立支援室長)
・原田 正樹 氏(日本福祉大学教授)
・生水 裕美 氏(野洲市役所)
・中川 健史 氏(特定非営利活動法人仕事工房ポポロ理事長)

ここまでの内容は、なんとTwitterで逐一実況されていました!
@yoshimi_deluxeによる実況まとめはこちらです。これを読めば、何が話し合われたかよくわかります。

第3部 分科交流会(ワークショップ)(16:10-17:30)

さて、わたしはと言えば、プログラムが進行している中、ワークショップの準備に没頭していました。
なにしろ200名が参加するワークショップです。会場のスペース的な制約、進行のくふうなど、考えることがたくさんありました。
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若いスタッフたちが大勢汗を流してくれて、セッティング完了。お客様がいらっしゃるのを待つばかりです。
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さあ、始まりました。
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とても集中してプレゼンできたのですが、「カイパパです」と名乗り忘れたような気がします…。やっぱり緊張してたんですね。
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ここはOSTワークショップ。やはり、ステキな展開をします。

「私の問題を、私たちの問題にする」そのためには、まず「このことを話し合いたい」と手を挙げる個人の勇気がはじまりです。その勇気が、気軽でテキトーなものであるはずがありません。初対面の人達を前に、いつも、震えるような思いで声を上げるのです。そこに、ひとが集まり、最初は重たかった対話が少しずつあたたまっていく。問題が共有されていく。そのプロセスそのものがOSTワークショップには組み込まれています。

今回200人規模で実施してみて、できたこと、さらなる改善ポイントが見えたので、さらにみがきあげていきたいと思いました。

この場に、関われて本当に良かったです。参加者のみなさん、講師のみなさん、応援のみなさん、草Pの仲間たち、ありがとうございました!

5月24日開催:草P主催「生活困窮の課題を地域でどう解決してゆくか」

ここのところ愛知県自閉症協会プロジェクト部の活動をメインで紹介していますが、カイパパが設立から関わっている、社会的孤立にある人をサポートする団体、草の根ささえあいプロジェクトも、大きな転回点となるイベントを準備中です。

5月24日(土)に、草の根ささえあいプロジェクト過去最大のイベント、
「生活困窮の課題を地域でどう解決してゆくか〜支える側と支えられる側の関係を超えて〜」を開催します。
http://kokucheese.com/event/index/153808/
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2015年4月から施行される「生活困窮者自立支援法」がテーマなのですが、
法律・制度ができても、実際にそれが機能するのか?──という問いは、実はその問い自体が不十分であって、実際に法律・制度が機能するための条件は何か?を問うべきなのでしょう。
それは、地域の人々が、一生懸命考えて、それぞれの力をだしあって、初めて見えてくるのだと思います。

「今のこのままじゃ社会がボロボロになっていってしまう」

もしも、そんな問題意識を感じていたとしたら、ぜひこの場に足を運んでみてください。
300名規模で、この問題について一緒に話し合い考える機会は、愛知では初めてです。
お待ちしています。

以下、イベントの告知文です。
テーマは、平成27年度から全市町村で施行される「生活困窮者自立支援法」。

「福祉に全く新しい領域をつくる」とも言われているこの法律はどのようなものなのか、わたしたちの生活・生活に困りごとを抱えた人の生活はこの法律によってどのように変わるのか、
このイベントでは、生活困窮や孤立の課題を<支える側と支えられる側の垣根を越えて>地域でどう解決してゆくかを、みなさんと一緒に考えていきます。

お話いただく豪華ゲストの方々(詳しくはこくちーずページをご覧ください)が、このように一堂に会する機会はめったにありません!
草Pらしく、全員参加型のワークショップもあります。ゲストや参加者との垣根も越えて、みなさんと深く学ぶ一日になればと思っています。

☆一般社団法人草の根ささえあいプロジェクトが実施した 「平成25年度厚生労働省社会福祉推進事業」 『複数の困難を同時に抱える生活困窮者へのヒアリング調査に基づく、当事者サイドからみた相談支援事業のあり方に関する研究』の調査報告も実施します。

みなさんのご参加を、心よりお待ちしています!

お申し込みはこちらの「こくちーず」からお願いします↓↓
http://kokucheese.com/event/index/153808/

【報告】1月12日「生活困窮者自立支援制度」研究会

昨日は、草の根ささえあいプロジェクト2014年最初のイベント「誰ひとり孤立しない社会を目指して〜生活困窮者自立支援制度」研究会が開催されました。

研究会では、生活困窮者自立支援法を所管する「生活困窮者自立支援室」の熊木室長から、制度の基本的な内容説明をしていただき、参加者との質疑応答を行いました。
また、草の根ささえあいプロジェクトが現在取り組んでいる「複数の困難を同時に抱える生活困窮者へのヒアリング調査に基づく、当事者サイドからみた相談支援事業のあり方に関する研究」調査の中間報告も行いました。

参加者は、草の根ささえあいプロジェクト史上最高の150名! 生活困窮者自立支援法への関心の高さを反映してのことだと思います。
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静かな熱気がただよう満員の会場

生活保護を受ける状態になる前段階で、生活に困窮する人を支援するための法律である生活困窮者自立支援法は、平成27年度から施行されます。全国の福祉事務所を設置する自治体で実施されます。その数なんと900自治体。まだほとんど話題にもならず、知られていないのが不思議です。

平成26年度(すぐです!)は、モデル事業のかたちで、手をあげた自治体からスタートします。モデル実施と言いながら、その数240〜250自治体を見込んでいるそうです。
みなさんがお住まいの自治体はどんな状況でしょうか? 今後どんな支援が実現されるのでしょうか?

詳しくは、昨日の研究会のTwitter実況まとめをご覧ください♪

・【2014年1月12日開催】「誰ひとり孤立しない社会をめざして〜生活困窮者支援制度」研究会の実況まとめ
http://togetter.com/li/615606

わたしが最も印象に残ったのは、生活困窮者支援制度がめざすもの4つの基本理念についてです。
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熊木さんは、4つのうち、この二つを説明されました。

「自立と尊厳」=「経済的自立」に限らず、多様な自立のかたちがある。
「つながりの再構築」=地域づくりの志と目標を持ってこの制度を動かしていく。

法を実際に機能させていくに当たり、忘れてはいけないことです。特に「地域づくり」というフレーズが貧困対策で出てくるのが新鮮でした。
でもこのことは、地域福祉を実践するときには、欠かせない「当たり前」のことなんですよね。貧困にかぎらず、障害者もそう。福祉は、専門家だけが抱え込むものじゃない。地域そのものが、包み込み、「袖触れ合う」者がみな当事者として関わることができるものなんだとあらためて思いました。

熊木さんがくりかえし強調されていたのは、

「今までは制度がない中で、団体や自治体が必死で対策に取り組んできた中、あらためて新しくリソースを投入していける制度(法)ができた。これからはバラバラではなく、地域でみんなが集まって考えて、生活困窮者への支援を創り上げていける」

ということでした。

これからの日本で、貧困について何とかしていこうと考えた時、無関係のひとは誰ひとりいないのではないでしょうか? 新しい出発点に今いるのだなと思います。一人ではなく、みんなで考えていきたいです。

【告知】1月12日開催:誰ひとり孤立しない社会を目指して〜生活困窮者自立支援法

草の根ささえあいプロジェクト主催「誰ひとり孤立しない社会をめざして」研究会第2弾、厚労省から熊木正人生活困窮者自立支援室長をお迎えした研究会が、今度の日曜日1月12日にいよいよ開催されます!
⇒第1弾「伴走型支援とは何か」の報告記事はこちら

好評につき、定員を150名まで増枠しました。まだ間に合います。お申し込みはこくちーずからどうぞ♪

・申し込みページ
http://kokucheese.com/event/index/131619/

今回もTwitter実況中継を行います。13時40分頃からスタートします。
@yoshimi_deluxe がつぶやきます。
ハッシュタグは、#孤立しない2 です。ご参加の皆様も是非ハッシュタグを付けて感想などつぶやいてくださいね。終了後、Togetterでまとめます♪

1/12生活困窮者自立支援法の勉強会の予習材料として、昨年3月に、東京で熊木さんのお話を聞いた時のまとめがありますのでご紹介します。
予習材料にどうぞ♪↓

・【2013年3月2日開催】現場から問う生活支援のあり方 -生活支援戦略における総合相談支援センター構想について-の@yoshimi_deluxeによる実況をまとめました。
http://togetter.com/li/464901

熊木さんは、難しく思える法律の話もすごくわかりやすく平易なことばでお話ししていただける方です。このときは「生活支援戦略」って言ってるものが、2013年12月に「生活困窮者自立支援法」として成立しました。ので、もっと具体的で明確なお話しになると思います。
平成27年度からは全市町村(福祉事務所設置自治体)で施行されることに決まっています。

これまで、制度の狭間で支援の手が届かなかった人たちへの「第2のセーフティネット」が効果のあるものにするために、一緒に考えませんか?

【報告】12月28日奥田知志さん講演会「伴走型支援とは何か」

みなさんこんにちは。カイパパです。昨日は雪もぱらつき寒い寒い名古屋でした。
今年も残り3日ですね。とっても密度の濃い一年間でした。禍福はあざなえる縄のごとし。よりあわせた縄のように良いことも悪いこともひとつになっているわたしの人生。またひとつのあなたの人生と(一瞬かもしれないけれど)ねじれあい太い綱になれたらいいなあ(なんてね)。


さて、昨日は、草の根ささえあいプロジェクト主催研究会「誰ひとり孤立しない社会を目指して〜伴走型支援の現場から〜」に参加してきました。北九州ホームレス支援機構代表の奥田知志さんの講演、すごかったー。もっともっとお話をお聴きしたい気持ちでいっぱいです。一言一言に込められた実践と思いと信念の厚みが、ビシビシ伝わってくるのです。出会えてよかった。

研究会では、草の根ささえあいプロジェクトが誇るTwitter実況職人いしぐろと修行中のちゃんえつとカイパパでTwitter実況をしていました。Twitter実況というのは、リアルタイムで講演内容をテキストにしてTwitterで流すことを言います。Twitterではひとつの投稿で140文字しかつぶやくことができません。なので細切れですが、その分スピーディーに流すことができます。

そのTwitter実況をまとめました。テープ起こしのように正確で、かつ要点をついたまとめになっていると思います。ご覧いただけたら幸いです♪

・「伴走型支援とは何か〜生活困窮者支援の現場から〜」北九州ホームレス支援機構代表 奥田知志氏講演【Twitter実況まとめ】
http://togetter.com/li/608626

前半は奥田知志さんの講演、後半は草の根ささえあいプロジェクトが現在取り組んでいる厚生労働省社会福祉推進事業「複数の困難を同時に抱える生活困窮者へのヒアリング調査に基づく、当事者サイドからみた相談支援事業のあり方に関する研究」の中間報告となっています。
読み応えありです。お時間のある時にぜひ!

どの言葉もすごかったのですが、わたしが特に印象に残った言葉を紹介します。

■伴走型支援は「状態」である
奥田「目の前の人にどう関わるか、対人援助は機械のようにはできない。伴走型支援、というのは『伴走している』という状態をあらわすもの。伴走しているということ自体が、「支援」であるということ」
奥田「今までの支援は「何を提供するか」という「メニュー」が支援であった。しかし「伴走している」という「状態」が支援であるという「伴走型支援」は、「問題解決をしない」ということも「支援」である、といえる」(!)

奥田さんは、「私たちは"自立支援"という言葉を使うのはやめた。"人生支援"だと言うとるんです」とおっしゃっていました。

■ホームレスは個人の問題か?
奥田「ホームレスも個人の問題だと思われてきた。北九州のセンターではホームレスの知的・精神障害の割合は50%くらい。うち知的障害はグレーゾーンで障がい者福祉のセーフティネットにかからなかった人が多い」
奥田「障害認定を受けた人の話。「俺は障がい者だったのか」と初めて納得がいった。」
奥田「小さいころから知的障害がわかりさまざまな福祉サポートを受けてきた人とそうでない人の違いは何か。それはその本人のせいではないでしょう」

ホームレスの人たちの中には、知的障害や自閉症の人たちが多くいます。他人事ではありません。

■家庭モデル=家庭の持つ4つの機能とは
奥田「いまは1960年代の家族が古き良き日本みたいにもてはやされているがそうではない。社縁・血縁・地縁がすばらしかったから取り戻そうというものではない。家庭という機能を分析したときに4つの機能があった。
1)サービス提供機能(家庭内での食事、看護、教育) 
2)記憶の機能(単なる思い出、出来事の共有⇒アイデンティティの形成に必要 経験、記憶の蓄積が現在進行形の問題にどう対応するかということを考える際のデータべースになる)記憶の装置としての家庭
3)家庭外の社会資源とのコーディネート機能(病院等の家庭外サービス、社会資源とのコーディネート)
4)役割の付与 小さいころから何らかの役割を家庭内で持っていたということは大事」

「家庭モデル」は、伴走型支援を考えるために「家庭がどんな機能を果たしているのか」を分析するところから生まれてきたもの。わたしはケアホームの勉強をしていて、「親離れ」について考えています。機能の中でも、(2)記憶の機能があるというのが、まさに!と膝を打つ感じでした。

奥田さんは、「家庭の「記憶」機能には、アイデンティティを創るだけではなく、現在起こっていることへの対処法を参照するためのデータベースの役割がある。」とおっしゃっていた。例えば、病気に関してアレルギーや苦手のこともあるし、本人自身が選択する際に参照する(相談する)先として家庭というものがある。
また、記憶が、今を生きる理由、糧、命綱になることもある。そのことを言っているんだろうなと思います。

■本人自身が書くパーソナルなプランと支援者が書くプランの二本立てで
奥田「最近は本人のパーソナルなプランも書いてもらっている。昨今の風潮では、当事者主権ということで、『パーソナルなプラン』一本槍で行こうとしている所もあるが、自分はムリだと思っている。まだ本人の準備が整っていない。支援のプランと合わせた2本立てで行くべき」

本人主体であることが大原則ではあるが、「補助輪」のような段階的に外されていくことが予定された支援者の関与も必要だということだと思う。大切なのは時間軸で見ていくこと。支援する/される関係を固定的にせず、相互的に多重にしていく(そのためのビジョンを持ち、具体的なアクションをつくること)。

■抱樸館(ホームレスの人の終の棲家として開館。住民から強い反対運動が続いている)
奥田「抱樸館の名前の由来 樸:荒木、原木。きれいに製材した木を抱くのではなく、原木のまま、抱く方も抱かれる方も傷つくが抱く。傷ついても抱いてくれる人がいること」

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印象に残った言葉を少しひろうだけでも、これだけの分量になります。Twitter実況をして、Togetterまとめまでやると、準備を入れて5回ぐらい内容をさらうことになります。これは頭に入ります。講演内容を何度も自分の中で通して出す、血肉になる、ほんと良い経験です。
みなさんも機会があったら、ぜひ体験してみてほしいです。うまくできなくても、得るものがきっとあります。

今回の分科研究会(講演会)は、後方支援しかしていないのです。そういう企画が成功すると、しみじみと仲間たちすごいっ!とうれしくなりますね。
当日突然振られた質疑応答の司会も、まぁまぁ役割が果たせたかな。時間を大幅にオーバーしたのはごめんなさい…。今回ほど、時間が経つのが早く感じられた講演会もないです。もっと時間があれば、さらに深くやりとりをすることで学べたのに、と心から思います。

つながりを絶やさず、これからも奥田さんから学び続けたいと思いました。まずは、奥田さんと茂木健一郎さんの共著を読んで学びます。



集英社新書で出ているので手に取りやすいと思います。よかったらどうぞ。

3回めの草Pクリスマス会

今日は草の根ささえあいプロジェクトの月例会「草ラボ」でした。
毎月集まって活動報告とワークショップをしています。誰でも参加できるので、草Pに興味を持ってくださった方にオススメのイベントです。今回もボラみみをみて参加してくださった方がいてうれしかったです。

18時からは草Pクリスマス会。毎年恒例になっていて今年が3回目。
僕が草Pメンバーと「心を開いて、本気でつきあえる」と思った瞬間が、2年前のクリスマス会にあったので、この会には思い入れがあります。

なんでカイパパが草の根ささえあいプロジェクトに関わっているのか? いつかお話したいと思っているのですが。
今ここにある現実と、明るいとは思えない未来を、照らす、つながりをつくっていく活動だと思っているからなんです。
自分で稼いで、他人に頼らず生きていくことが難しいカイを思うと、草Pが出会っている人たちが他人事には思えない。僕もまた当事者として参加しています。
そして、ここで出会えた仲間たちは、決して僕たちのことを見捨てはしない──そんな切ないくらいの信頼を、育み続けています。もし裏切られることがあっても、信じたことに後悔はないと思えるくらい信じています。

今日、草ラボの最後のふりかえりの時に話したんだけど、家を出て街を歩いている時に、仲間に会えるうれしさにつつまれていて、こういう場と時間を持てている「ぜいたくさ」みたいなものに、感謝したいキモチだった。

僕は、孤独ではない。
孤立していると思っていたときもあったけれど、今は、たくさんの仲間とつながっている。
落ち込んだり、泣いていたら、駆けつけてくれるとわかっている。僕も、駆けつける準備ができている。
初対面が苦手で、シニカルで毒はいて後悔したりする僕だけど。そういう安心感を、広げていけたらいいって思っている。

ハッピークリスマス☆

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大好きな仲間たち

帰ってきた!できることもちよりワークショップ開催しました

昨日は、草の根ささえあいプロジェクト主催「帰ってきた!できることもちよりワークショップ」を開催しました。
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50名近い多様な参加者が集まりました。
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参加者調査の結果

参加された方の半数が、わたしにとっては初対面の方々(つまり草の根ささえあいプロジェクトのイベントに初参加の方々)でした。新鮮です。

そもそも、こういった団体の開催するイベントの敷居はとても高いはず。
それを乗り越えてやってくる人々は、地域においては”異常値”なのだろうと思います。
そんな方々とワークショップをやり、語り合い知り合うことは、刺激的で感動を覚えました。

最近思うこと。
あんまり、先のことや限界について考えても仕方がない。
実際にできることは、大したことない。
何かをやろうとする時に、自分のなかで鳴り響くアラートは、「世界の全責任をじぶんが背負うかのような錯覚」のせいだったりする。
人間だれしもちょぼちょぼなんだから。

「袖触れ合うも他生の縁」

それぐらいの身近な範囲で、助け合えたらいいんじゃない?くらいのところから始めればいいんだと。

昨日集まってくださったみなさんは、ひとりひとりが、そんなふうに一歩を踏み出して前に進んでいる方たちでした。
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わたしも、歩みをとめずに、歩いて行こう。

【11月30日開催】帰ってきた!できることもちよりワークショップ

「帰ってきた!できることもちよりワークショップ」を、Facebookや「ボラみみ」では一生懸命告知していたのですが、カイパパ通信では告知をしていなかったことに、今気がつきました。スミマセンでした。

「帰ってきた!できることもちよりワークショップ」を11月30日(土)に開催します。
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重複した困りごとに対して、多様な支援者が「できること」を持ち寄り、その困りごとの解決を図ることで、そこからネットワークが生まれる。出会う、知り合う、つながるうねりを創る「できることもちよりワークショップ」が更にパワーアップして、帰ってきました。

・日時:2013年11月30日(土) 午後2時〜6時
・会場:吹上ホール 第7会議室
(住所: 〒464-0856 愛知県名古屋市千種区吹上2−6−3)
・参加費:1,000円
・定員:80名
・主催・企画運営:一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト
・お申し込み:こくちーず http://kokucheese.com/event/index/116847/

「帰ってきたゾ!」と言われても、「あなた誰?」と思う方もいらっしゃるかと思います^_^;
<できることもちよりワークショップワークショップって何?>

「平成24年度新しい公共支援事業NPO等活動基盤整備支援事業」の1つとして、愛知県から草の根ささえあいプロジェクトが受託して開発・実施されたワークショップです。

名古屋、刈谷、豊橋において、2012年9月から11月にかけて3地区×3回の計9回開催され、延べ86団体が参加しました。

ワークショップの参加者有志によるネットワーク組織の活動が、各地区で始まり継続中です。

・昨年行われた「できることもちよりワークショップ」の紹介サイト
http://blog.canpan.info/motiyori/

草の根ささえあいプロジェクトが熱い想いをこめて開発し、参加のみなさんや力を貸してくださる方々と、一緒に育ててきた「できることもちよりワークショップ」。

今回、困りごとを抱えたご本人の
「時間軸」と「物語性」を加え、バージョンアップしました!

地域で、困りごとを抱えている方を中心に集った時、
どのような新たな出会いが生まれるのか?
<わたし>がつながり<わたしたち>になると、一体何が起きるのか・・・!?
参加のみなさんと、時にもんもんと・時に感動しながら、そのプロセスを共有します。

このワークショップは、何より参加くださるみなさまの想いが形をつくります。

新しい「できることもちよりワークショップ」にぜひご参加いただき、これからの私たちの、暮らしやすい豊かな社会のあり方について、学び・考え・意見を交わしあいませんか?

みなさまのご参加を、心よりお待ちしております。
お申し込みは、こくちーずからどうぞ→ http://kokucheese.com/event/index/116847/

ちらしのPDFを用意しました。仲間にも声をかけて、ぜひご参加ください。

9月の草ラボ報告!

9月の草ラボ、今日でした。

申込状況は、直前まで少なくて「少人数の会になるかな?(それもまたヨシ)」と思っていましたが、今回も20名以上の方が参加してくださいました。驚いたのは、なんと10名が初参加! これは、新記録です。

みなさんどこでこのマイナー団体のマイナー会合を知ってくださったのか?そして、「なんだかよくわかんない」という不安の壁をどうやって乗り越えてたどり着かれたのか??
主催者としては、そこが知りたいです(≧∇≦)

いつもの定番プログラムに加えて、今日ははるばる舞鶴高専からお越しになった丹下先生と学生Yさん(19歳!最年少参加記録)が参加してくださり、ミニ講演とインタビューが行われました。
テーマは「スマートフォンを活用した障がい者支援」で、研究開発を進めている(1)指点字支援システム、(2)超音波白杖、(3)要約筆記についてプレゼンテーションをしていただきました。
「既存のツールのできることをもちよって、新しいできることをつくりだす」(by くらお君)研究に触れることができました。

参加者が、「この場にいるメンバーと話し合いたいテーマ」を自由に出し合うOSTワークショップでは、4つのテーマが、なんと全て初参加の方から出ました。世界平和からすごく個人的でナイーブな相談まで幅広く、そして、深いテーマで話しあうことができました。なんて言うんだろう、とても時間的に短いし、結論を出したり、何かを決定するわけではないんだけれど、その場で同じ時間を共有して顔を合わせて話し合ったことは、いつも心に残ります。

そして、草ラボの終わりにハタと気がつくのです。「そういえば、今日は初対面の人と、こんなにも深い話をしてしまった……」と。こんな体験、めったにないのに、なぜか自然とアタリマエのことのようにできてしまう。それが、毎回わたしが慣れることなく、驚き、奇跡のようだと思う理由かな。

今日参加してくださったみなさんと一緒に時間を共有できてよかった。ありがとうございました。

次回草ラボは、10月13日(日曜日)13時半からです。会場はいつもの名古屋市教育館。
どなたでもご参加いただけます。ぜひいらしてくださいね。

【草の根ささえあいプロジェクト】今週土曜日は、草ラボです♪

♪♪今週土曜日は、草ラボです♪♪

<9月の草ラボは9月14日(土)13:30スタートです>

初めての方でも、よくご参加くださる方も楽しめる会です♪♪♪

日時:2013年9月14日(土曜日)午後1時30分から4時30分まで

会場:名古屋市教育館 4階 第1研修室
(住所:愛知県名古屋市中区錦3丁目16−6)

資料代:500円

<内容>
草の根ささえあいプロジェクトとは?のご紹介や、
こんなことやってるんだね〜の各班活動報告。
今後のイベント告知などもあります。

後半には、みなさんで話し合いたいことを持ち寄ってのワークショップも予定しています。

参加のお申し込みは下記のこくちーずから
お申し込み、お待ちしてまーーーす^^!

http://kokucheese.com/event/index/110291/

草ラボへのお誘い!

<8月の草ラボは8月18日に開催です>

日時 2013年8月18日 日曜日
13時半から16時半まで
会場 名古屋市教育館(栄のど真ん中♪)

初めての方でも早わかり!
草Pとは?の紹介や、各班の活動報告。
新しく助成が決まった調査研究事業のホットな話題もありますよ!

後半には、みなさんで話し合いたいことを持ち寄ってのワークショップ方式で行います。

参加のお申し込みは、下記のこくちーずからお願いします!

http://kokucheese.com/event/index/104867/

効率化とか、省力化とかスマートなのが苦手なので、集まって、話し合っています。当日会場でお会いしましょう♪

自助、ボランティア(昨日の補足)

昨日書いた記事「自助、ボランティア、制度」に、カイパパFacebookページでご質問をいただきました。私自身、考えを深めることができたので、そのやりとりを記事にして、補足にしたいと思います。

公助・共助は理解できますが、タイトルに自助とされてる意味が私には解りにくかったです。

自助と書いたのは、セルフヘルプグループのことが、頭にあるからです。社会資源が何もない中で、自分たちで(たとえば自閉症親の会)でできることを始めた。それは、互助と言ってもいいのですが、互助よりも前の、本当に小さな、仲間のための自助グループをイメージしました。

また、現在草の根ささえあいプロジェクトがやっている小さな活動は、「出会ってしまったから、ささえあいが始まっている」偶然性が強く働いているもので、これは、互助と呼ぶのもしっくりこないよう感じがします(「共助」という概念は、私はよくわかりません。最近耳にしますが)。

ボランティアは他人の為にするものでなく、自分の成長のためという意味でしょうか?(自助のことが)ボランティアを受ける側を指すとは思いにくかったもので。

ボランティアが「自分の成長のため」という発想はしませんでした。
結果的に、そういう成長が起きることはありますし、自然と起きてくるものだと認識していますが、「自分の成長をボランティアの第一の目的にする」のは、支援される人に対して失礼ではないかと思ってしまいます。親という当事者性をもつ身としては「私は、あなたの成長のために、困難な状況にいるわけじゃない」と思ってしまうややこしさもあって…

「一方的に支援される」立場に置かれ続けることは、けっこう苦痛で、辛いものなんです。

だからこそ、当事者も、家族も、自分にもできることはないか?と動き出しているのです。このことは、過去記事でも書いたことがあります(「時空を超えて届く救い」)。

草の根ささえあいプロジェクトの名前が、「支えあい」となっているのは、相互に支えあっていきたい意思を表しています。
そのあたりは、なぜか理由を言語化できないのですが、私の中では、「互助」というより、「自助」に近いです。
自分の力で、少しかもしれないけれど、自分にできることをする。助けてくれた人を助ける──ところまではいかないかもしれないけれど、何かしらの影響を与えることができるようになるイメージです。

昔、私も余裕がなかった頃はハリネズミのようになっていました。「手を、さしのべる」という態度が、嫌でたまらないと思った時期も正直言ってありました。
だけど、当事者も、だんだんと他人の手をにぎることができるようになります。その、プロセスがあるんだと思います。
同じように、支援者も最初は自己愛(?)からスタートしたかもしれないけれど、じょじょに「自分事」になっていく。そういう相互作用のプロセスを、私も体験して来ました。

だから、わかりあうための、溜めの時間みたいなものを、お互いに許しあえたらいいなと思います。衝突はあっても、気がついたら、「どちらかが一方的に与える関係ではなく、ささえあいになっていた」みたいなね。これを実際に体験すると、やっぱり変わってくるんです。

人は、憎たらしいけど、いいもんです。



【カウントダウン】

1000記事まで、あと4!

自助、ボランティア、制度

「救う」とか「救われた」とか、援助に携わっている人たちは、この言葉を使うことには用心深い。

困難な状況に陥ってしまった人が、社会とつながり直して、生きていきたいと思えるようになるために奔走をするのだが、無力感を感じない人はいないと思う。
それに。立ち直ったとき、援助者とは無関係に、時機が来て、自らの力で立ち上がっただけだ、と客観視できる援助者は思うだろう。

昨日、CBR公開研究会で、草の根ささえあいプロジェクトの活動報告があった。その後のグループに分かれて話し合いをした。
その時に「ボランティアで、いったい何をモチベーションに活動をしているのですか?」という問いかけがあった。草の根ささえあいプロジェクトのメンバー何人かが、答えようとした。
「今までの支援の現場で『わかっているけど、制度がないから、仕方がないよね』とあきらめてきた。もう、あきらめたくないと思った」
「……当たり前のことをしているだけで(その後無言)」
「がんばっているというよりか、楽しいからやってます」
 僕は、「自分は2年間草の根ささえあいプロジェクトの活動を見てきたけど、自分は、障害を持つ子の親ということがきっかけになっていて、自分が活動していること自体は自然に思える。だけど、他のメンバーについては、もちろん当事者性を持つ者もいるけれど、なんというか──少しバカなんだと思います。損得が考えられないというか。でも、こういう人たちが、『福祉マインド』のある人たちなんだと思うようになりました」

その後、30年以上NGO活動に携わってきた人と話をした。CBRは、福祉は公的な制度のみで支えられなくてもいい(というか公的な制度が不十分な国の状況において)様々な主体が担い手となって、援助を必要とする人を支えていくことを志向するものだから、非営利組織やボランティアグループとの相性がいい。参加者も、研究者や学生などの他に、背筋のピンとした活動をしている方たちも多かった。
「お金も時間もないので、草の根ささえあいプロジェクトには、委託事業の部分以外で、専従の職員を雇うことができない。その中で、できることは限られている。孤立している人は膨大にいる。その中で、草の根ささえあいプロジェクトが関われる人は本当にわずか。行政が関与していく必要性を感じる」と僕が話した。
大先輩は即座に、「『そこを行政ができない、他の主体がやったほうがいい』ということを認知してもらいたい。その認知に基づいて、他の主体の活動を国や市が援助するかたちがいい」と応えられた。

そのとおりだと思った。国や市が支援するとなると、対象者、提供者の要件、提供サービスの質・内容、料金の設定を定めなければならない。制度がその「領域」を埋めることによって、改善することはもちろんある。一方で、その「領域」に自生していた活動を追い出してしまう影響もある。「今は、障害者のボランティアをしたくても、その場が少なくなった」という言葉もあった。

CBRマトリックスを眺めていて、そこに掲げられた多くのことを、障害者の親の会など自助グループが埋めてきた歴史を思い起こした。
今は、その成果が、制度化につながっている。多くの、自助では提供できなかったサービスが全国で提供されるようになった。
そして、それでも制度と制度のはざまや、離れたところに、ボランティアや非営利組織の活動が張りだしていっているんだと実感した。

思い込みかもしれないけれど。時代がだんだん暗くなっていく。
一隅を照らすことでしか、明るくすることはできない。

補足記事があります。



【カウントダウン】

 1,000記事達成まで、あと5!

【報告】CBR公開研究会 in 名古屋「CBRマトリックスを使って考える」

今日は1日、CBR公開研究会に参加してきました。

@yoshimi_deluxeによるTwitter実況のまとめを作成しました。よしみ、職人芸スバラシイね!

・CBR公開研究会 in 名古屋「CBRマトリックスを使って考える」支え合いコミュニティを作りだすために〜日本の福祉現場から、アジアの草の根での実践から〜
 実況まとめはこちらから⇒ http://togetter.com/li/533075

CBRはComunity Based Rehabilitation の略です。「地域に根ざしたリハビリテーション」と訳されています。発展途上国では、公的なサービスが不十分で福祉の人材も限られている状況の中で、障害のある人や社会的ニーズを抱えた人たちの生活や環境の改善のためのアプローチとしてWHOなどによって開発されました。

今回の研究会では、CBRマトリックスをツールにして、バングラデシュでの実践と愛知県内での社会福祉法人むそうと一般社団法人草の根ささえあいプロジェクトの実践を対比するかたちで学びました。

マトリックス
CBRマトリックスというのはこれです。

私も、グループファシリテーターとして参加させていただきました。

色々な立場の人からの発言を、マトリックスにあてはめて理解しようとチャレンジしてみました。やってみてわかったことは、使えるツールだということ。個人レベルでは、「CBRマトリックスにある支援が整えば、幸せに地域で暮らせる」ことを判定するチェック表として使えますね。マトリックスの「生計」のところが弱いから、「今から整備しなければ!」とかね。

団体の活動レベルでも、「自分たちがどのマトリックスを埋めている社会資源なのか?」を自ら問いかけ、「次に進むべき方向はどっちか」を考えることもできます。(実際、戸枝さんは、CBRマトリックスでむそうの活動を分析して、「医療」が弱いことに気がつき、医療連携の活動展開に繋げたそうです)

くたくたになりましたが。心地良い疲れです。主催者のみなさん、参加者のみなさんお疲れ様でした〜。ツイッター実況を見てくださったみなさんも、ありがとうございました!

(追記)
ワークショップの最後に「CBRマトリックスに足りないものを加えよう」というワークをやりました。その中で、一番僕が好きだったもの。「アップで撮ってたね〜」と仲間に言われました。期待に応えてアップ!
写真-14



【カウントダウン】

 1,000記事達成まで、あと6!

信号のない交差点

あるところに、信号のない五叉路の交差点がありました。
けっこう交通量のある道路でした。
「信号もなくて危険」だから、事故がよく起きたかというと、そうではなかった。
「信号がないから気をつける」から、かえって安全でした。

信号がなければ、交差点では事故が起きる? 車の運転者の力で何とかできないものか?

CBR(バイクじゃない方)を考える時、私が、イメージするのは、この「信号のない交差点」です。

信号があれば便利です。
けれども、信号がなくても(信号がなかったとしても)協力しあって、なんとかなる場合がある。

地域に根ざしたリハビリテーション(Community Based Rehabilitation:CBR)は障害のある方・社会的に弱い立場にある方を、公的な支援やサービスのみに頼らず、地域の社会資源や人々の「できることもちより」によってささえる仕組み(らしいYO!)

入門してみませんか? 7月13日今週土曜日に、名古屋国際センターで開催されます。
公開研究会 in 名古屋「CBRマトリックスを使って考える」
〜支え合いコミュニティを作りだすために〜

・日 時:2013年7月13日(土) 10:00〜17:00
・場 所:名古屋国際センター別棟ホール (TEL: 052-581-5679 FAX: 052-581-5629)
     http://www.nic-nagoya.or.jp/japanese/nicnews/index.php
・主 催: 公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
・協 力: 社会福祉法人むそう・NPO法人ふわり、一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト、
公益財団法人アジア保健研修所、NPO法人起業支援ネット
・参加費:無料

<詳しくはこちらの記事をご覧ください>
・【イベント】公開研究会 in 名古屋「CBRマトリックスを使って考える」
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52482896.html

待ってます♪


【カウントダウン】

 1,000記事達成まで、あと9!

【イベント】公開研究会 in 名古屋「CBRマトリックスを使って考える」

<直前告知>

来る7月13日(土曜日)に、名古屋国際センター別棟ホールにおいて、名古屋初!国際レベルのワークショップが開催されます。

公開研究会 in 名古屋「CBRマトリックスを使って考える」
〜支え合いコミュニティを作りだすために〜

・日 時:2013年7月13日(土) 10:00〜17:00
・場 所:名古屋国際センター別棟ホール (TEL: 052-581-5679 FAX: 052-581-5629)
     http://www.nic-nagoya.or.jp/japanese/nicnews/index.php
・主 催: 公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
・協 力: 社会福祉法人むそう・NPO法人ふわり、一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト、
公益財団法人アジア保健研修所、NPO法人起業支援ネット
・参加費:無料

障害のある方・社会的に弱い立場にある方を、公的な支援やサービスのみに頼らず、地域の社会資源や人々の「できることもちより」によってささえる、CBR(コミュニティ・ベースド・リハビリテーション)。
⇒CBRについてのイメージをつかむにはこの記事「ふわりんクルージョンの軸、を知っておいてほしい」をどうぞ。

このCBRを、実践報告やワークショップを通して学びます。
バングラディッシュからも講師をお呼びします。

発展途上国において公的サービスや福祉人材が不十分な中、どのように、障害のある方をコミュニティーで支えているのか?
障害のある人や社会的困難を抱えた方の「生活や環境」のアプローチとしての「CBRの取り組み」をお話いただきます。

そして、あの!
社会福祉法人むそう・NPO法人ふわりの戸枝さんがご登壇。
なんと草の根ささえあいプロジェクト代表の渡辺ゆりかも壇上でご一緒させていただくという、全く畏れ多い企画。僭越ながら「草の根ささえあいプロジェクトの報告」もさせていただきます。

CBRのマトリックス使用して、「自分の人生の充足度」をチェックをしたり、CBRを使ったグループワークをしたりと、参加型のワークショップも待っています。カイパパも、グループワークでお手伝いします。

全体として『CBRマトリックスを会場みんなで使って考える』
公開研究会にもなっております(おもしろいですよ)!

みなさん!どうぞ奮ってご参加ください。

お申し込みは、こちらからどうぞ。

・日本障害者リハビリテーション協会:公開研究会 in 名古屋「CBRマトリックスを使って考える」
http://www.normanet.ne.jp/info/seminar130713.html

本日、草の根ささえあいプロジェクト公式サイト開設しました!

うれしいお知らせです♪

草の根ささえあいプロジェクトは、活動開始してから2年間、情報発信のためのツールを模索して来ました。
Facebookは、かなり馴染んできました♪ 

Facebookページに加えて、草の根ささえあいプロジェクトをわかりやすくお伝えするために公式サイトをオープンします!

・草の根ささえあいプロジェクト
http://grassroots.jimdo.com
header


ぜひ一度ご覧になってくださいね。まだ工事中のページがありますが、これから少しずつ充実させていきます。よろしくお願いします。

「生きてる図書館」が中日新聞で紹介されました

なんと、今朝の中日新聞に、草の根ささえあいプロジェクト主催の「生きてる図書館」紹介記事が掲載されました♪

とても丁寧な紹介です♪
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2013050902000179.html

いよいよあさって開館です。この図書館は事前予約が必要です。5月10日23時で受付終了します。

☆草の根ささえあいプロジェクトFacebookページから引用します☆
【5/11(土)生きてる図書館 最後の本の紹介です】
少しずつ”生きてる図書館”のお申し込みをいただいています。
人が大挙するのではなく、ひとりひとりの方が勇気を出して申込んでくださるのも、
とても”生きてる”図書館らしいなぁと感じます。
読み手も本も生きている。

今日で本の紹介は最後です。
本のタイトルは「アンバランスが私のバランス」。

自分が体験した紆余曲折から、自分のちょうどよい位置、ちょうどよいバランスを見つけたゲスト。
人と同じことをして安心しなくても、アンバランス=わたしのバランスと思えればいいのかもしれませんね。
なかなかそうは思えないけれど…!

ちなみに他にも何冊か「本」のゲストはいらっしゃいますよ!当日お会いしましょう〜♪

詳細&申込はこちらから。
http://kokucheese.com/event/index/84830/

(草の根 上原)

超おすすめ!5月11日:「生きてる図書館」開館します

5月11日に「生きてる図書館」を開館します。

わたしは他人の生い立ちの話を聴くことがとてもすきです。

人って、「本」のようだと思いませんか?
生まれて、色々なことに出会って、学んで、成長して、今ここにいる。
その人だけの人生を、その人にしか話せない体験を、「読む」ことで一緒に追体験ができる。そんな図書館です。

ていねいに「編集」をして、章立てをして、目次をつけた「本」となったその人が、あなたに語りかけます。この機会がなければ、決して知ることができなかった人生を「読む」ことができるでしょう。

ぜひお見逃しなく。お申し込みは、こくちーずからどうぞ。
http://kokucheese.com/event/index/84830/

(シェア大歓迎です♪)

・カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル:【告知】5月11日:「生きてる図書館」ひらきます
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52466528.html

生きてる図書館チラシ

師崎にて

草の根ささえあいプロジェクトのメンバーと師崎へ行って来ました。ひさしぶりの海でテンションあがりっぱなし。
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【人生初】いそぎんちゃくに指をすわれた。


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日の入りを仲間と見守り


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うれしくって飛んじゃうよ!


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名物じゃこソフト。じゃこたっぷり♪


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【おまけ】なおす気ないよね

「ボラみみ」5月号ホンモノ来たー!

昨日の続きです。

ボラみみ5月号が届きました!

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ちゃんと載っているでしょうか?

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載っていました!
「はじめまして、草の根ささえあいプロジェクトです。」

本当に、一年間どうぞよろしくお願いします♪

草Pがあの「ボラみみ」で連載!?

うれしい告知です♪

「ボラみみより情報局」発行の月刊ボランティア情報誌「ボラみみ」で草の根ささえあいプロジェクトが連載を持たせていただくことになりました。なんと1年間も!

5月号からです。連載タイトルは、「できることもちよりで行こう!」
そろそろ並び始めますので、ぜひ、手にとって見てくださいね♪

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3月号のボラみみと5月号の草の根ささえあいプロジェクトの原稿


・ボラみみの配布先
http://www.boramimi.com/haihu/

・ボラみみ.com:会員・協賛募集
http://www.boramimi.com/sien/
名古屋市内以外の方は、会員になることで、毎月送ってもらえますよ。

【告知】5月11日:「生きてる図書館」ひらきます

ひさしぶりの、草の根ささえあいプロジェクトプレゼンツ企画の告知です!
この企画は、わたしも参加者として初めて体験するものなので、とってもわくわくしています。
みなさんも、「本」に会いに来ませんか?


◆◇◆「生きてる図書館」ひらきます◆◇◆

・日時:2013年5月11日(土)13:00〜17:00(開場 12:30)
・場所:愛知県司法書士会館2階ホール(金山駅から徒歩5分)
・参加費:1,000円
・定員:80名
・申込み方法:
http://kokucheese.com/event/index/84830/
 からお申し込みください。

「生きてる図書館」は、人を本に見立て、読み手が「本」を借りることで、語り部である「本」と読者たちとで対話をするワークショップです。

 誰もがありのままを認められ、ひとりひとりの小さな一歩を大切にしあえるやさしい社会にしたい。そんな想いで活動している草の根ささえあいプロジェクトでは、障がいのある方やホームレス経験者、セクシャルマイノリティなど、多様な経験、特性を持っている方を、今回「本」としてお願いしました。

 普段なかなか出会うことのない「本」との語り合いの中で、語り手の想いを感じたり、気づかなかった自分自身を見つけたり。
「本」たち、読者たちとすごす新しい時間を味わいにきませんか?

<本のジャンル>
◇障がいのある方(筋ジストロフィー、視覚、聴覚、精神、発達)、◇セクシャルマイノリティーの方、◇ホームレス経験者、◇写真家(精神科病棟の患者、仮設住宅の住民を撮影)

http://kokucheese.com/event/index/84830/ からお申し込みください。

チラシです♪(クリックして拡大)
生きてる図書館チラシ

ファクスでお申込みの方はこちらをご利用ください♪(クリックして拡大)
生きてる図書館_チラシ裏面

富山に行って来ました

先週富山に、行って来ました。草の根ささえあいプロジェクトが開発した「できることもちよりワークショップ」の試行会&勉強会にお招きいただきました。
その様子をNGOダイバーシティとやまさんのウェブサイトで紹介してくださっています。

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実に2006年以来の、遠征講演でした。ゆかいな仲間たちとの出会いがとても楽しかったです。

ぜひ来年度、富山で、できることもちよりワークショップの本番が開催できるといいですね!

<カイパパFacebookページ>
https://www.facebook.com/kaipapa2shin

Facebookページで、ちょこちょこ記事を書いています。Facebook登録していない方でも見ることができます。よかったらチェックしてみてください(^^)

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高岡大仏さんと

【告知】3月3日生活支援の在り方を考え、よりそいから始める地域福祉の勉強会

☆☆☆草の根ささえあいプロジェクトのイベント案内☆☆☆

「できることもちよりワークショップ&支援立ち上げプロジェクト」から立ち上がった<生活支援戦略勉強会>と<インフォーマルネットワーク名古屋>プラス<よりそいホットライン>
合同の勉強会を、3月3日に開催します。

お申し込みは、こちらから!
http://kokucheese.com/event/index/77012

(1)イベント名:生活支援の在り方を考え、よりそいから始める地域福祉の勉強会

(2)開催日時:3月3日(日)

(3)会場:ウイルあいち「セミナルーム2」
http://www.will.pref.aichi.jp/frame/f-kotu.html

(4)内容:
第1部:10:30〜12:30<生活支援戦略勉強会>
・テーマ:生活支援戦略の最新の動向について学ぶ
・報告者:草の根ささえあいプロジェクト
 〜日本福祉大学 原田正樹先生の報告(1/27)
 滋賀県野洲市生水裕美さんの報告(2/16、3/2)から見えてきたもの〜
     
第2部:13:30〜16:30
<インフォーマルネットワーク名古屋>
<よりそいホットライン>合同勉強会

・テーマ:よりそいホットラインを題材にした地域福祉の理想と課題
・講 師:日本福祉大学 原田正樹先生   
その後、参加者全員によるグループワークを行います。

(5)対象は
・よりそいホットライン相談員
・インフォーマルネットワーク名古屋メンバー
・生活支援戦略勉強会メンバー
・各地域「できることもちよりワークショップ&支援立ち上げプロジェクト」参加者(できもち報告会参加者も可)です。

定員40名

(6)参加費:500円(資料代)

(7)事前準備:第一部に参加される方は、「厚生労働省:生活困窮者の生活支援の在り方に関する特別部会報告書」

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002tpzu.html

を予習して、持参してください。この報告書を題材に、解説と議論を行います。

第一部のみ、第二部のみの参加もできます。

(8)お申し込みは、こちらから!
http://kokucheese.com/event/index/77012

【報告】できることもちよりワークショップ&支援立ち上げプロジェクト報告会

昨日(2月16日)に開催した、できることもちよりワークショップ報告会の実況まとめをアップしました。これを読めば、参加できなかった方も、内容がバッチリわかります☆

・できることもちよりワークショップ&支援立ち上げプロジェクト報告会の実況まとめ
http://togetter.com/li/457472

Twitterの実況まとめをしながら読み返して、本当に内容の濃い、すばらしい報告会だとあらためて思いました。参加者のみなさんありがとうございました!

「やる」と覚悟を決めて踏み込めば、失敗はあっても前進できるのだと滋賀県野洲市の生水さんの実践は証明してくれています。国の新しい動きについても、コンパクトですが見通しを示してくださいました。
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かっこいい生水(しょうず)さん

また、刈谷病院が手弁当で7年間も発達障害親子教室を、地域で続けられていたことを知りました。病院は本来の強みである医療に力を注ぐためにも、地域医療をたがやしていかなければならないという平野院長の強い意志に触れ、感動しました。私も一緒に具体的なプロジェクトに協力できたらと思いました。
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熱い思いとユーモアいっぱい平野院長

そして、各地区での支援立ち上げプロジェクトの報告を初めて聴いたのですが、それぞれが一歩を進めていくきっかけとして、できることもちよりワークショップが機能したことに感動を覚えました。

最後に、短い時間でしたが、「交流ワークショップ」を行いました。テーマでチーム分けはしましたが、中での進め方はチームにお任せするといった難しいワークショップでしたが、参加者の熱意とモチベーションのおかげで、ハッと目からうろこが落ちるような気付きがすべてのチームから出ていました。すごい!
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入り口・アセスメントチームの議論の様子


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各チームから出た「キーワード」

仮説でしかなかったできもちWSをきっかけとした、信頼関係の醸成やつながるネットワークの生成といったことが、時間をかけながら少しずつ進んでいます。

草の根ささえあいプロジェクト代表理事 渡辺ゆりかのごあいさつから──
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愛知県の岡田さんからのご挨拶をお聞きして『誰もが居場所と役割を見いだせる社会に』とか『わたしの問題を、わたしたちのチャレンジに』といった、できることもちよりワークショップ&支援チーム立ち上げプロジェクトをはじめたときの気持ちを思い出しました。

草の根ささえあいプロジェクトは立ち上げて2年、法人化して1年にも満たない団体ですが、愛知県さんからこのような大きな事業を受託させていただけたこと、起業支援ネットさんはじめ地域の多くの皆さんに支えられて色々なことにチャレンジできたことを嬉しく思っています。

この事業で一番たくさんのGiftを頂いたのが、 間違いなく、草の根ささえあいプロジェクトだと思っています。 でも本当は、草の根が一番トクをしていては、イカンのですね。

私達が頂いたものと同様かそれ以上のレベルのものが、他の支援団体や地域の方々に届き、 そしてきちんと、地域で一番困っている方に届くこと。 そのためのネットワークが、 「支援立ち上げプロジェクト」で形が見えはじめてきたことを、 すごく嬉しく感じています。

この言葉は、プロジェクトに関わった者みんなの実感です。

ありがとうございました!

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生水さんとのツーショット♪

2月16日開催!「できることもちよりワークショップ&支援立ち上げプロジェクト」報告会

☆ 2/16(土)「できることもちよりワークショップ&支援立ち上げプロジェクト」報告会を開催します!☆

・できることもちよりワークショップのご紹介
http://blog.canpan.info/motiyori/archive/2

毎度、告知がぎりぎりでへたですみません! でも、告知ベタのせいで、このなにげに豪華なすてきイベントが見逃されてしまうのが惜しくてたまらない。

会場は、栄ガスビル 5階 501会議室です。
参加費は、無料です。

今日聞いたら、私も、ワークショップの進行役にアポイントされているそうです(えっ…)。会場でお会いしましょう。

<第1部 11:00〜13:00:生活支援戦略勉強会>
野洲市市民部市民生活相談室 生水裕美さん講演
質疑応答&グループディスカッション

生水さんはこんな人!
http://www.jiam.jp/melmaga/newcontents/newcontents94.html

<第2部:14:00〜17:45:報告会>
(1)「刈谷病院の報告から 〜地域医療の現状と課題〜」 刈谷病院 院長 平野千晶先生ご講演

(2)「できることもちよりワークショップ」報告

(a)「支援立ち上げプロジェクト」地域の成果報告 
  •名古屋:個別ケース&「インフォーマルネットワーク名古屋」
 •西三河:「発達を支える地域ネットワーク西三河」
 •東三河:「東三河生活支援会議」
   ・生活支援戦略勉強会班 ・子どもの権利条例班

(b)交流ワークショップ

「これからこのまちでわたしたちは、どんなふうに関わり合い、ささえあっていけるの?」
そんな問いを一緒に楽しく真剣に考え、語り合いたいかたはぜひご参加ください!

◆お申し込みはこちらからどうぞ♪

 こくちーず
http://kokucheese.com/event/index/73370/

1月12日開催:生活支援戦略勉強会レポート掲載しました

先日告知した1月12日開催の「生活支援戦略勉強会」の開催報告を、草の根ささえあいプロジェクトFacebookページにアップしました。

第3回 生活支援戦略勉強会レポート
2013年の新展開についても書きました。よかったらご覧になってくださいね!



「イベント告知についての雑感」
*これは、カイパパFacebookページに書いたものですが、ブログにも載せておきます。

仲間たちと一緒にいると、情報量があふれているので、あたかも他の人たちまで「知ってて当然」という気分になる。

わりとマニアック(?)でハード(?)なテーマ(なにそれこわい)のイベントだと、「どうせ告知してもなあ」と思いがち。

開催日が近づいて、ようやく企画が固まってから「今さら告知しても来れないよなあ」とあきらめてしまう。

だから、けっこう告知っておろそかにされがちなんだよね。

でも、「知らない人は知らない」し「あ、こういうの参加したかったんだ!」ってマニアはどこにいてもおかしくないし、「今回は参加できないけど、次回ぜひ」なんて人にも出会えたりする。

そして、参加するしないはともかく「こういうことをやっている」「こんな人たちがいる」ことを知ってもらえるコト自体に意味があると最近再確認しました。

たくさんたくさんある、情報ツール。
あふれるばかりの情報は、ほぼノイズ。
だけど、あなたの話なら「聴きたい」。
そんなふうに言ってもらえるしあわせ。

生活支援戦略勉強会(第3回)のお知らせ

2013年最初の草の根ささえあいプロジェクトの勉強会のご案内です。

1月12日土曜日に「生活支援戦略勉強会(第3回)」を開催します。

「生活支援戦略って何?」という方におすすめの記事
・SYNODOS JOURNAL:「生活支援戦略に関する主な論点(案)」における「生活保護の適正化」についての私見 大西連
http://synodos.livedoor.biz/archives/1987545.html

以下、勉強会の案内文です。カイパパも参加します。会場でお目にかかれたらうれしいです。



昨年中は、皆様方にはたくさんの応援と惜しみないご協力を頂きました。
誠にありがとうございます。

さて、昨年は国の新たな社会的包摂の仕組みである
「生活支援戦略」について、地域のみなさんと学び合うため、
11月・12月と<生活支援戦略勉強会>を開催させていただきました。

生活支援戦略の枠組みを学びあったり、
「自助、自立とは?」や「総合相談支援とは?」を語り合ったり。
また、生活支援戦略のメニューである、「就労」「子ども若者」「居住」など
みなさまと、さまざまな意見を交わし合えた時間は、わたしたちにとって、
とても学び多い時間となりました。ありがとうございます。

私たちが勉強会を2回開催する中で感じたのは、
今後も実りある勉強会とするために、この学びの場を、
勉強会に参加くださるみなさんと一緒に、企画していきたいという想いでした。

そしてもっともっと、多様な立場の方に参加していただき、
それぞれの現場で抱える事例を共有し合うことで、
地域全体の視野が広がり、生活支援戦略の足りない部分や
可能性が、更に見えてくるのではないか、ということでした。

第3回ではありますが、はじめての参加者も大歓迎です♪
ぜひ今週の土曜日、一緒に勉強しませんか?

◆◇◆第3回 生活支援戦略勉強会◆◇◆

日時:平成25年1月12日(土)13:00〜16:30
場所:「日本福祉大学 名古屋キャンパス」南館502教室
    名古屋市中区千代田5-22-35
    地下鉄鶴舞線「鶴舞」駅 2番出口
    JR中央線「鶴舞」駅 公園口より徒歩2分

内容:(1)最新の生活支援戦略の動向について
   (2)困りごとを持ち寄り、解決の方法を探る
参加費:1000円(資料代・会場代・おやつ代)

勉強会終了後は鶴舞駅周辺で懇親会を予定しています。

◆お申し込みはこちらまで!
http://kokucheese.com/event/index/66743/

おすすめ「同行・訪問ボランティア講座」(草P主催)

カイパパが、立ち上げから関わっている「草の根ささえあいプロジェクト」主催の同行・訪問ボランティア講座のご案内です!

心にピカッ☆と光るものがあったあなた、ぜひご参加ください。
シェア大歓迎です。よろしくお願いします。

(以下案内文です)

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
草の根ささえあいプロジェクトは
新年よりあらたな試みをスタートします。

このチャレンジに、一緒に試行錯誤しながら取り組んでくださる仲間を大大大募集です!!
どうぞ、ふるってご参加ください。

座学から事例検討、グループワークまで、他にはないバラエティに富んだ、充実の講座内容です。

ご興味ある講座、一コマからのご参加でも、
「んん?何やるの???」
「よくわかってないけどおもしろそー!」
という感じでも、もちろん大歓迎です!

お申込みいただきました方に、詳しい講師のご紹介やスケジュールなど、ご案内させていただきます。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます!

◆1/20〜30(全8回)◆◆◆◆◆◆

 同行・訪問ボランティア講座のご案内

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

草の根ささえあいプロジェクトでは、
制度にのらない多様で重複した困難を抱える方に対して、
その方の「生活」によりそいながら応援をするボランティア
<同行・訪問ボランティア>の育成講座を開講します。

制度内のサービスのみでは応援しきれない悩みや困り事を抱え、
社会から孤立している方が、ますます急増しています。
それらの方の、生活に関する身近で日常的な困りごとは、
支援機関のスタッフや専門家ではなくても、
想いと少しの知識があれば、どなたでも応援ができます。

例えば
・お掃除のお手伝い
・お買いもの同行 ・病院の同行
・申請手続きなどのお手伝い
・相談相手やメル友になる ・家庭訪問をしてお話を聴く
・居場所や活躍の場所を一緒にさがす  などなど

そのための基本を、
各支援現場の専門家による座学や事例検討、
また第一線でご活躍のカウンセラー・臨床心理士の先生が
行うグループワークを通して、参加者のみなさんと共に
学び合います。

支援の経験がない方でも、
今のあなたの持つ<できること>から
はじめられる、<ささえあい>のための
プログラムになっております。ぜひご興味をもって、
講座にご参加いただけたら、とてもうれしいです。

また、支援現場の方や専門家の方も、普段の支援現場での
スキル向上のため、ぜひご参加ください。

どなたでも、ご興味のある講座一コマから参加いただけます。

◇◇◇◇◇◇◆開催概要◆◇◇◇◇◇◇

開催日時/テーマ/講師
続きを読む

できることもちよりワークショップ@西三河第2回に参加

できることもちよりワークショップ西三河(刈谷会場)第2回に参加しました。今回は、運営側ではなく、参加者として参加しました。

ワークショップの説明をしますね。

まず、参加者がそれぞれの現場で行なっている機能(=困り事ニーズに対しての支援)ごとにチームに分かれます。今回は、「仕事」「訪問同行」「社会参加」「住居居宅」の4つの機能で分かれました。
チームのなかで、一人ずつ自己紹介をしてから、その人に対して他のメンバーが順に1つずつ質問をして「得意技」などの聴き取りをしていきます。それを一人ずつ繰り返すグループインタビューがメインのワークでした。

できることもちよりワークショップの第1回では、困りごとが重複した事例を前にして、初めて出会ったメンバーが協力して自分のできることを出し合い解決を考えました。「力を合わせるとこんなことができる!」ことを体感する内容でした。

第2回では、出会ったメンバー個人個人のひととなりと得意技を深く知り合う。
そして、この場に集まった人たちの「できること」を見えるようにしてお互いにヘルプを求め合えるように「資源化する」ことが目的のワークなのでした。

それまで全く他人だった人がインタビューを通じて、どんどんベールがはがれていき、「こんなにすてきな人がいたんだ!」と知る喜びは新鮮ですばらしかったです。

他人を知り、近づくことができる喜びに加えて、今回のワークショップで私が体感したことをシェアしたいです。
それは、自分のことをインタビューされて、「自分が何を考えて」「何をしている人間か」を、他人の力を借りて「聴きとられる」感覚。そこから、自らを新しく「発見」する驚きと喜びが大きかったのです。

端的に言うと

「おれってこういう人?」

という自分との対面。

ふわりんクルージョンの時からずっと言い続けていることだけど、けっこう僕たちは、
「自分がやっていることは大したことじゃない。全然他人の参考にもならない」
という思いでいるひとが多いのではないか。
だけど、実際には他人があなたのやっていることを聴いたらそれは「大したこと」で「私の参考になること」だったりして。「一緒にコラボレーションしませんか」なんていうオファーさえあるかも? 意外と大したやつじゃん、おれ、なんてね。

他人を通して自分を見る経験は、「自分を見直してやる」そういう機会になる。この経験は、僕たち自身をエンパワメントする大きな一歩なんだと思う。

聴きとられるうちに、みんながどんどんいい顔になっていくのがわかりました。とても清々しかったです。
同じチームのなかで、親の立場ももつ支援者のかたと出会えたのもよかったです。

すてきなワークショップ開発ありがとうございます! 次回がとっても楽しみです。

写真とかリンクとか貼りたかったけど遅くなるから、とりあえずこの感動をキミに!アップ!

916草の根ささえあいプロジェクト法人化記念イベント終了!

 9月16日に開催いたしました、草の根ささえあいプロジェクト企画「誰もが、つながりと優しさを感じられる社会を目指して」湯浅誠さんと阿部彩さんと語るイベントは大盛況に終わりました。
 私は、司会を担当しました。緊張しましたが、会場に参加しているみなさんから、エネルギーをもらいながら、楽しく進めることができました。ありがとうございました。

★ダイジェスト報告はこちらから⇒草の根ささえあいプロジェクトFacebookページ
https://www.facebook.com/grassroots.p/posts/345644615525125

★Twitter実況まとめは⇒Togetter「誰もが、つながりと優しさを感じられる社会を目指して」
http://togetter.com/li/374947

 雰囲気がよく伝わると思います。よろしければご覧ください。

湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変わらない』の感想

湯浅さんの新刊『ヒーローを待っていても世界は変わらない』を読みました。
いまの湯浅さんの問題意識とやっていることがわかりやすく書かれています。

ヒーローを待っていても世界は変わらない
ヒーローを待っていても世界は変わらない
クチコミを見る


以下、メモ+感想です。

民主主義という手間のかかるものを、手間をかけてやっていくために、時間と空間が必要(P.84)。そんな余裕が無い人々のために、時間と空間をつくっていく。
それは、だれか特別な人だけでやれることではなくて、津々浦々で、ごくふつうの人が知恵と時間を持ちよってやれること。
(アメリカの議論で、「貧富の格差が拡大し、民主主義の担い手である中間層が少なくなっている」というのを読んだことがあるが、そのことも思い出した)

「被災地で増えるパチンコ屋」(P.122)という印象的な項があります。
仕事をなくした、特に中高年の男性が居場所がなくて、パチンコ屋通いに走る。
「血縁」「地縁」「社縁」(就職した会社に関連する縁)が、ぶっ壊れたところで、「無縁からの縁づくり」が必要で。その「縁づくり」には、創造性が求められると湯浅さんは言います。

コミュニティで、パチンコに負けない「楽しみ」をどうつくっていけますか? それに応えることは、すごくクリエイティブなことなんですよね。これは、被災地に限ったことではない。

「人と人の関係性の結び直し」(P.149)これがキーになる。それは、単なるキャッチフレーズではなくて、スキルや経験をつみあげた担い手になる人になる/育てていくこと。それには時間がかかるし、手間もかかる。けど、そのことが民主主義を実践していくことにつながり、生きやすい社会をつくっていくことになるんだと思う。

湯浅さんは、大阪で7月に仲間たちと「AIBO(あいぼう)」という団体を立ち上げたそうです。
「AIBOでは「何かできないか」という思いを持つ一人ひとりの諸個人に寄り添い、参加のハードルを下げ、インフラ・ノウハウ・資金を提供する。「必死の生活と、そこから出てくるニーズ」を持ちながら、社会的・政治的に示すことができない、示し方がわからないとう「ふつう」の人たちが主たる対象だ。」(P.188)

これって。
「誰か決めてくれよ。ただし自分の思い通りに」という気分で、だれか"ヒーロー"に丸投げしてしまう、民主主義にうんざりしている人々が、たくさんいる。でも、その一人ひとりは、本当は「社会をよくしたい」という思いを持っていて、その思いを実現する時間も空間もスキルもないから何もしないでいることに対して、寄り添い、ささえる活動だよね。
湯浅さんがスーパーマンとして何とかしちゃう、んじゃなくて。おもしろい。湯浅さんは、とてもロジカルに、しなやかに活動している。

・AIBO - Action Incubation Box Osaka おもろい社会をカタチにするプロジェクト
http://www.aibofund.net/


湯浅さんの話はいつもわかりやすい。本質的なことを、シンプルに、わかりやすく伝える稀有な才能です。
916イベント「誰もが、つながりと優しさを感じられる社会を目指して」では、この本のお話もしてくださいます♪ 会場ワークショップで、みんなで、思いやアイデアをシェアしあえたらうれしいです。

↓916イベントのお申込みはこちらからどうぞ↓
http://kokucheese.com/event/index/48700/

草の根ささえあいプロジェクトFacebookページ

一般社団法人草の根ささえあいプロジェクトのFacebookページをご紹介します。

これまで、草の根ささえあいプロジェクトのホームページ、ブログを作ってきましたが、どうやら相性があまりよくなかったらしく、「これからはFacebookですよねっ♪」という可愛らしい一声で、Facebookページを開くことになったようです。

・一般社団法人草の根ささえあいプロジェクトFacebookページ
https://www.facebook.com/grassroots.p

公開ページですので、Facebookに登録していなくても、どなたさまでもご覧いただけます。今後は、このFacebookページから様々な情報が発信されていきます。

Facebookを使っていらっしゃる方は「いいね!」をしていただけると、更新の通知がニュースフィードに流れて、大変便利なことになるんじゃないかと存じます。

最新記事は、草の根ささえあいプロジェクト8月総会の報告と9月16日草の根ささえあいプロジェクト企画イベントのご紹介です。
ぜひ一度ご覧になってくださいね。

・一般社団法人草の根ささえあいプロジェクトFacebookページ
https://www.facebook.com/grassroots.p

♪ 9月16日(日曜日)草の根ささえあいプロジェクト企画〜〜誰もが、つながりと優しさを感じられる社会を目指して〜湯浅誠氏と阿部彩氏と共に<みんな>で考える、社会的包摂イベント!参加者募集中です♪
↓お申込みは以下のページから↓
http://kokucheese.com/event/index/48700/

9月16日イベント:草の根ささえあいプロジェクト with 湯浅誠さんと阿部彩さん

 カイパパです。長らく留守にしておりましたが、旅から帰って来ました。

 さっそくですが!

 9月16日に名古屋で湯浅誠さんと阿部彩さんをフィーチャーした、草の根ささえあいプロジェクト主催イベントを開催します!

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・開催日時:2012年9月16日(日曜日) 午後1時から午後5時30分まで
・会場:愛知県司法書士会館(定員200名)
    名古屋市熱田区新尾頭1-12-3(金山総合駅南口徒歩5分)
http://www.ai-shiho.or.jp/about/access.html
・主催:一般社団法人草の根ささえあいプロジェクト
・協賛:反貧困ネットワークあいち
・参加費:1,500円

 イベント名は、「誰もが、つながりと優しさを感じられる社会を目指して」と、ふんわりしたタイトルですが、カッティングエッジな内容ですよ。

 草の根ささえあいプロジェクトが4月に一般社団法人になった記念イベントなので、がんばって200名という空前の規模のイベント(草P比)。これまで草の根ささえあいプロジェクトに興味があるけど「少人数で濃いのはちょっと…」と思っていた人にもおすすめです。
 
「草の根ささえあいプロジェクトの問題意識を湯浅誠さん、阿部彩さんに問いかけ、ふつうの講演会ではたどり着けないところまでみんなで行ってみよう!」というコンセプトです。全員参加のワークショップも、やります。私も今回は企画だけじゃなく、何かやります。

 どなた様も、お気軽にご参加いただけます。
 お申込みはこちらから↓

http://kokucheese.com/event/index/48700/

 みなさま、お誘い合わせの上ぜひご来場ください。このイベントのことを、ぜひ広めていただけたらうれしいです。(ちょっと、告知が遅れてしまったので!てへぺろ)

 よろしくお願いします!

あの日を前に

震災のことを思うと、とても複雑でこんがらがった感情がわきあがってきます。その時、翌日、日曜日、自分が何をしていたか全部思い出されます。
今日は休みだったので、いろいろなことをしている最中にも、心がさまようというか、そのことをバックグラウンドで考え続けているような…

ブログで必死でメッセージを発していたことも。それは、よいことだったかどうかは自分でも判断がつきません。その時にしたことは残っているわけで。その責任は受け入れます。

・カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル:カテゴリ「地震」
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/cat_50038291.html

・カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル:カテゴリ「2011年3月」
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/2011-03.html

東京、首都圏がダメージを受けているとしたら、復興する力も無く、西日本から支えるしかないじゃないか、名古屋や大阪に首都機能を移すとかそこまでやって支援しなきゃいけないんじゃないか、そんなことを真面目に考えていました。悲壮感に衝き動かされて、ブログで叫んでいた。自分の不安やかなしみをまき散らしただけだったかもしれません。

今書いているこの記事も、書くつもりはありませんでした。さりげなく、過ぎていくのがよいと考えていました。
けれども、感情が、Facebookで自分が書いたりコメントをしているなかで、ぽろぽろと零れ落ちるというか、結局そのことを気にしていて、考え続けているのでした。

草の根ささえあいプロジェクトのことを書きます。

草の根ささえあいプロジェクトは、まだその名前がついていない頃、昨年4月に始まりました。

「震災がきっかけなの?」と何人かに尋ねられて、私は口ごもっていました。
自分のなかで、はっきりとしたかたちで、「震災があったから→草の根ささえあいプロジェクトに関わることに決めた」と意識したことはなくて。

そうではないけれども、「もう二度と社会的な活動に関わることはないだろう」と思っていた自分が、今こうなっているのは、心の奥底に影響を受けた(受け続けている)からだろうし、「社会状況が変わった」と思い知らされた、この肌感覚が、自閉症のことだけを考えているだけでは足りないと思わせたのかもしれません。でもその説明は、後付け的でしっくり来ません。単純化できない、もっと複雑な岐路を経ていることは、自分にしかわからないし、自分でもよくわからないというのが正直なところ。

津波や地震の映像を見るのが辛いです。
そういうものから目を背けようとする自分は冷たい人間だと思っていました。
時間がたって、震災のことをなるべく考えないようにしていることにも気がついていました。

明日3月11日から、なんでも相談電話「よりそいホットライン」(詳しくはこちら)がスタートします。
この相談事業については、私は関わらないと最初から言ってきました。その理由は「相談することが苦手だし。相談されることも苦手だから」。実際そのとおりなのですが、プロジェクトのメンバーと深く話をしているなかで、気がついたことがあります。
相談されることが苦手なのは、他人の感情にひきこまれすぎてしまう傾向があるからなのかも…。かなしみや怒りや苦しみに感応して、ひっぱられてしまう。これはそういう特性なのでしょう。

そのことに気がついた時、しんどいから関わらない、そんなことでいいのか、とジャッジしたくなる気持ちになりました。だけど、このいびつで乗りこなしづらい「自分」という乗り物で、なんとかこれまで生きてきたコツのようなものがあるのです。できること/できないこと。得意なこと/苦手なこと。言い訳ではなく。期待に応えられない場面ではごめんなさいするしかありません。

震災のことに真正面から向きあえないと、昨夜、親友に相談しました。彼は、仕事で何回も被災地に入って、私にもよくその体験を話してくれます。彼は言いました。

「被災地被災地っていうけどさー、自分は夏からだけど、どんどん良くなってるのがわかるんだよね。日本で一番エネルギー溢れるまち!だってPRしたいね」
「自分が知り合った友達を紹介したいよ。あたたかくなったら遊びに行こう! 遊びに行って、いいところいっぱい見て美味しい物いっぱい食べて、名古屋帰ってきていいところだよって言うのが一番の支援だと思うなあー」

なんにもしていないくせに、くよくよと悩んでいる私を励ましてくれたんだと思います。
でも、「被災地っていう言い方もどうかなと思う。=かわいそう、じゃなくて、=いいとこだっていうのも、実際そうだからね」という彼の言葉には説得されました。

3月11日の過ごし方をどうしようか、と考えました。
何かをしていたいと思いました。

昨年中止になった、マラソンを見に行くのもいいかもしれない(今まで一度も行ったことないけど)。
電話相談がスタートする事務所には行きたいと思っている。

そして、誰かのお話を聴きたいと思いました。明日、人前で話をするときに、震災のことに触れないわけにはいかないと思います。私は、前々から一度お話を聴きたいと思っていたかたのお話を聴きに行こうと決めました。

心がドリフトするまま、長々と書いてしまいました。感傷的で恥ずかしい文章になっていると思います。仕方がありません。感傷的になっているから。
あの日を前に、今の思いを記録しておきます。いつか忘れてしまう前に。

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

3月11日から「よりそいホットライン」始まります

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3月7日に「よりそいホットライン」開設の記者会見がおこなわれ、公式HPがオープンしました。

みなさまぜひ見てくださいね! 

・よりそいホットライン
http://279338.jp/yorisoi/

24時間なんでも相談できる電話。0120-279-338 (フリーダイヤルつなぐ ささえる) です。

3月11日からいよいよスタートです。

草の根ささえあいプロジェクト☆キックオフ会いよいよ明日開催です

11月から準備を進めてきた、「草の根ささえあいプロジェクト☆キックオフ会」がついに明日開催です。

詳細は、「草の根ささえあいプロジェクトBlog」をご覧ください。インターネット中継するらしいですよ!

・草の根ささえあいプロジェクトBlog
http://blog.livedoor.jp/kusapro/

草の根ささえあいプロジェクトBlogがオープンしました!

草の根ささえあいプロジェクトBlogがオープンしました!

・草の根ささえあいプロジェクトBlog
http://blog.livedoor.jp/kusapro/

ここのところ、カイパパ通信blogが、草の根ささえあいプロジェクトの広報専門のようになっていて、どうしたものかなあと思っていました。

草Pは草Pで公式ブログを持ち、メンバーで共同で更新をすることにして(私も書きます)、
カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルは、これまでどおり、カイパパの好きなように記事を書いていきます☆

今後とも、どうぞよろしくお願いします!

【開催します!】草の根ささえあいプロジェクト☆キックオフ会(2月19日開催)

 お待たせしました! 
 2月19日開催の、草の根ささえあいプロジェクト☆キックオフ会のご案内をいたします! みなさまのご参加をお待ちしております。
 ★ご要望のありました配布用ちらしバージョン(A4、2ページ)を作成しました! ご活用ください。

草の根ささえあいプロジェクト☆キックオフ会
──やる気!その気!キックオフ!──

120219草Pキックオフ会ちらし
クリックして拡大(PDF)



【開催日時】2012年2月19日(日曜日)12時30分から14時30分まで

【会場】刈谷市総合文化センター アイリス 501−503会議室
    (住所:愛知県刈谷市若松町2−104)JR刈谷駅、名鉄刈谷駅南口から直結(地図

【参加費】500円(資料代)

【申込方法】必要事項をご記入の上、草の根ささえあいプロジェクト代表アドレス kp@grassroots.jpn.com へメールにてお申し込みください。(締切日:2月12日)
 必要事項
 (1)お名前(所属)
 (2)連絡先メールアドレス
 (3)交流会(15時〜17時まで同会場で開催します)の参加希望
 ◎交流会参加費は、キックオフ会参加費(資料代)とは別に頂戴します。
 ◎なお、2月12日より前に定員を超え参加をお断りする場合にのみ、主催者からご連絡を差し上げます。連絡のない場合は、参加できますので、当日会場までお越しください


<目的>
 草の根ささえあいプロジェクト(愛称:草P)が、支援のネットワークとして始動する節目を祝い、やる気!を出し、その気!になる。
 そのために、
(1)草Pのこれまでの歩みをふりかえり、理念を共有します。
(2)将来を展望する〜2012年、1年間をイメージします。
(3)仲間になる〜「わたしができること」を持ち寄ります。

<内容>
(1)草の根ささえあいプロジェクトから「はじめまして!」
 草の根ささえあいプロジェクトがどのようにして始まり、今の姿になったのか? 草Pの生い立ちを早わかりで紹介する。「はじめまして!」のごあいさつです。

(2)湯浅誠が聞く〜草の根ささえあいプロジェクトの目指す先
 湯浅誠さんがインタビュアーとなり、草P代表 渡辺ゆりかから「なぜ始めたか?やってきて見えたことは何か?困っていること、目指していること、これから草Pはどうなりたいか?」を聴きだします。
 「徹子の部屋」ならぬ「マコトの部屋」。
 対談形式で、代表が思いを語り、草Pの理念を明らかにします。
 いつもは講演形式が多い湯浅誠さんですが、対談の中では湯浅さんの思いも率直な思いも語っていただけると思います。どんな対談になるのか、私もとっても楽しみです。

(3)草Pの事業計画のおひろめ
 2012年に草の根ささえあいプロジェクトが実行しようとしている、(1)つなぐ・つながる、(2)しゃべる・考える、(3)ささえあう──それぞれの活動の中身をお伝えします。

(4)ささえあい交歓ワークショップ
 「草Pメンバーになる」ということは一体どういうこと? 何が期待されるの? どんなうれしさがあるの?──そんな疑問にお答えする「草の根ささえあいメンバーシップ」(=「草Pメンバーの心得」)を提案します。
 会場に集まったみなさんどうしが、どんな「ささえあい」をしたいかを交歓(交換)しあう、あたたかい全員参加のワークショップをやります!

<タイムテーブル>
(12:00 開場、受付開始)
 12:30 「開会:会の目的、スケジュールの共有」
 12:35 (1)草の根ささえあいプロジェクトから「はじめまして!」
 12:45 (2)湯浅誠が聞く〜草の根ささえあいプロジェクトの目指す先
 13:30 (休憩)10分
 13:40 (3)草Pの事業計画のおひろめ
 13:50 (4)ささえあい交歓ワークショップ
 14:30 閉会:ゲスト挨拶。代表お礼。
(15:00 キックオフ交流会
 :同じ会場で、お菓子をつまみ、飲み物をのみながら、参加者の交流会を開催します。ぜひ、あわせてご参加くださいませ☆)

<参加していただきたいかたがた>
 ・草の根ささえあいプロジェクトメンバー
 ・ふわりんクルージョン草の根ネットワークのかたがた
 ・電話相談プロジェクトメンバー
 ・地域ネットワークの登録団体メンバー
 ・これからメンバーになることを検討しているかたがた
 ・自分にできることで、困っている人の力になりたいと思っているかたがた
 ・「ささえあうこと」について語り合う仲間がほしいかたがた

草の根ささえあいプロジェクト総会(1月22日)開催しました!

1月22日に、草の根ささえあいプロジェクトの総会が開催されました。

IMG_2108
目的、内容はこんな感じでした

 午後1時から6時までの5時間の会議で、休憩は短く2回とっただけ。それでもあっというまで。内容てんこ盛りでした。カイパパは今回の会議の企画と進行役をやりました。

 今回の総会は第7回なのですが、ふわりんクルージョンで草の根ささえあいプロジェクト(愛称「草P」)が広く知られるようになり、今後につながるターニングポイントの会議だと位置づけていました。

「今回が第1回総会だ」という意識でのぞみました。

 そのため、これまでの草Pの歩みについては、「ふわりんクルージョン報告」のパートで、時間をつかって紹介をしました。初参加の方たちに、「草Pがどのように生まれ育ってきたのか」を知っていただくことができたらうれしいです。元からのメンバーにとっても、「生い立ち」をふりかえり、気持ちを新たにする機会になったんじゃないかな?

 草Pの「会社説明会」のようなものになっていれば成功です。

 私の感想はというと──

 このパートでの発表を聞きながら、なつかしい写真なども見ながら、「ずいぶん昔のことのようだ」と思っていました。でも、ほんの数ヶ月前なんですよね。
 そして、現在から振り返ってみると、まるで、はじめから筋書きがあってここまで来たように見える!ことに驚きました。
 実際には、そんな筋書きはどこにもなくて、その都度迷いながら話し合い考え行動を起こして一歩一歩進んできたました。(私なんかは、毎回「この集まりに参加しようかどうしようか…」とぎりぎりまで迷いながら参加し続けていましたから)

 草Pにとって転機となる場面で、いろいろな「偶然」や「幸運」がありました。新しい仲間が加わり、主体性を発揮して、偶然を必然に変えてきたんだな……とひそかに感動していました。実は。

 一番時間をかけた「電話相談プロジェクト」については、近いうちにお話しするとして。

 企画会議は、電話相談プロジェクト班とキックオフ会班に分かれてグループで議論をしました。

 私はキックオフ会のグループリーダーをやりました。

 キックオフ会は、2月19日に、草の根ささえあいプロジェクトがこれからいよいよ支援のネットワークとして本格始動する節目を祝う目的で開催するイベントです。詳しくは、次回の記事で紹介します。

 キックオフ会の企画書を初めて提案して、感想意見を聞いたところ、
「そもそも草Pメンバーであること(草Pメンバーシップ)ってどういうことなんだろうね?」
 という非常に本質的な議論になって、有意義でした。

 そのときの板書です。つたない板書で、企画書がないとなんのことやらわからないと思いますが、雰囲気だけでもシェアしますね。
IMG_2106
「マコト」とあるのは湯浅誠さんのことです☆

 初めて参加してくれたかたが「2月19日のイベントについても一足お先に情報が聞けて、なんだか得しちゃった気分です。どんなことが起こるのかな。わくわくします」と言ってくださって、ものすごくやる気が出ました。

 キックオフ会は、本当に楽しいイベントになりますので、ご期待ください!
 内容、申し込み方法については、次回記事で、詳しく書きます!

 長くなりましたが、会議の中身の10分の1も伝えられていない気がします。それくらい密度の濃い会議でした。私も、終了後1時間ぐらい社交性ゼロになるくらい、精根尽き果てました。準備もたいへんなんですが、本当にスリリングで楽しいので、次もがんばっちゃうんだろうなって気がしています。

 カイパパが、ムリを言って参加してもらったジョーさんの感想を紹介します。

「先日の草P会議のちょー前向きな空気は、懐かしくもあり、心地よかったです。なんで、カイパパががんばってんのかわかった気がするよ」

 そう。だから、ジョーさんに見てもらいたかったんだよ〜。ありがとう。

 参加者のみなさん、ありがとうございました。このハードさに懲りず、ぜひこれからもよろしくお願いしますね。

草P事務局メンバーへ

 ふわりんクルージョンから本当に間がなくて……、他のプロジェクトの準備多忙な中、よくやったよね>私たち!と、お互い励まし合って、元気補給して、これからもやっていこうね☆ありがとう!
 From カイパパ with らぶ

ふわりんクルージョン、つながりのはじまり

 ふわりんクルージョン2012、終わりましたー!!

 参加いただいたみなさま、いかがだったでしょうか?

 講演、対談、そしてワークショップと多様でありながら、一本、軸の通ったイベントになって、支援者のエンパワメントにつながれば、こんなにうれしいことはありません。イベントが終わったところからがはじまりなんですね。

 カイパパは、今できる限界を出しきりました。
 企画とファシリテーターをやらせていただいたワークショップは、よかったか、わるかったか、まだ冷静にふりかえれませんが、たくさんのかたに「私たちの地域にも出前してください」というお声がけをいただけたのは、喜んでいただけてということでしょうか?(半信半疑だったりします)
IMG_2080

 レポートですが、
 草の根ささえあいプロジェクトの若手エース、@yoshimi_deluxeさんがふわりんクルージョンの間、Twitterで実況をしてくれていました。そのまとめを作成しましたので、参加されたかたも、興味を持っていただけたかた、ぜひお読みいただけたらと思います。

・「ふわりんクルージョン2012」@yoshimi_deluxe による実況まとめ - Togetter
http://togetter.com/li/242657

 よしみちゃんありがとー!

ふわりんクルージョンの「軸」、を知っておいて欲しい

 さて。

 と、この記事は推敲する時間がないので、書き終えたらリアルタイムでアップするつもりなので、いつもより緊張してちょっと息を整えながら、書き始めます。リンクとかは、後で貼れたら貼ります。

<ふわりんクルージョン2012参加者のみなさんへ>

 今、一歩ひいて、ふわりんクルージョンのチラシとそれを補足した自分の記事(1)(2)(3)に目を通してみました。

 こんな「謎」のイベントに参加しようと決意してくださって本当にありがとう!ございます!
 謎である上に、なんだかわからないけど、全員参加させられるのは間違いなさそうで、土曜日の開会の雰囲気は緊張感に包まれているにちがいありません。

 おそらくは、講演者であったり、イベントを紹介してくれた友人への信頼をたよりに、参加に踏み切ってくださったに違いないですよね? 幾人かは、カイパパ通信blogを読んで「行こう」と決めてくださったのでは。貴重な時間とお金と、なかには他の用事を調整して参加してくださるかたもいらっしゃいます。私は、けっこうそのことに責任を感じています。

 だからこそ、みなさんが「これをゲットしたい」という確かな思いを持って、ふわりんクルージョンに参加していただけるよう、前もってお伝えしたいことをお話しします。

 それは、ふわりんクルージョン全体を通す「軸」についてです。

 今回ふわりんクルージョンは第2回となります。そもそも第1回が開催されたきっかけについて、振り返ってみます。

『ふわふわ vol.35』(PDF)P.11 (2010年12月発行。特定非営利活動法人ふわり編集)に、戸枝さんの書いた文章「ネットの網目をすり抜けて落ちる人達」から引用します。
この国は。消費税の増税とか、介護保険料上げとか、いろいろやることをやったとしても。もう、すでに借金まみれ、超少子高齢化が止まる訳でなし。放っておくと、たくさんの人がホームレス化して行く可能性があるだろう。

そんな状態では、発達障害の人が、新たに直接サービスの対象になるという展望よりは、今、直接サービスを利用して暮らしている障害者の中からも、その傘から漏れる人が出ると考える方が、リアルじゃないだろうか。

そうだとして、どうするのか。

だから。僕達はみんな。ホームレスの方を、今、どうするのかを考え行動しないといけないのだと思う。その具体的行動が、すべての人の将来のセフティーネットになるのだと思うから。

発達障害の、知的障害の福祉関係者が張り巡らしたセフティーネットの網目をすり抜けた人達から、ホームレスが生まれている事実に。とりわけ、僕達、障害福祉に携わる人間は、何らかの答えを見つけないとダメだ。

僕達が、手帳があるとか、ないとか。そういう次元で物事を考え、仕事をしているのでは。この国の社会保障は、もう、持ち堪えない。

 「これからの社会」を見通し、自分たちの手で答えを見つけるために、反貧困ネットワークの湯浅誠さんと、ダイバーシティ社会(多文化共生)推進の第一人者である田村太郎さんと、「僕達は、出会うべきだ。とそう思った。」と戸枝さんは言います。

 制度の壁=ボーダーを超えていく=ボーダーレスなささえあい、が、キー概念なんだと思います。

 ふわりんクルージョンの第1回(2010年12月開催)は、講演会・シンポジウム・6つの分科会を通して、様々な切り口から課題提起をしました。

 そして、分科会の1つ、湯浅班「パーソナルサポーターとは」で行われた「穴を見つける」ワークショップが、ふわりんクルージョンが終わってからも、「この、もやっと感をこのままにしておきたくない!」という思いを核に、自主的な集まりとなって始まり、「草の根ささえあいプロジェクト」というプロジェクトに発展しました。
 カイパパは、ふわりんクルージョン第1回には参加しておらず、本当にたまたま偶然「穴を見つける会」(レポート)に参加をして、プロジェクトのメンバーとなり、現在に至っています。

 このプロジェクトについての報告は、ふわりんクルージョン2012の2日目にあります!(→プロジェクト本格始動のキックオフイベントが2月19日にあります。この告知も会場でします。来週には、ブログでもお知らせしますね♪)

 草の根ささえあいプロジェクトは、「草の根」らしく、顔の見える仲間づくりを重ねて、小さな自分たちの周りから、ささえあいのネットワークをつくる動きです。これが、ふわりんクルージョンの大事な軸の一端であります。

 そして、軸のもう一端は、マクロなアプローチである「CBR」です。ここで、今回ふわりんクルージョンにお迎えする、上野悦子さん(日本障害者リハビリテーション協会国際部長)の存在に注目をお願いします。

 上野さんには、「CBID(人と地域の包括的な発展)を考える」というテーマで、戸枝さんと対談形式でお話をしていただきます。

 CBRは、"Community Based Rehabilitation"=「地域に根ざしたリハビリテーション」と訳されています。
(※テーマにある「CBID=Community-Based Inclusive Development=「コミュニティにおけるインクルーシブ開発」は、とりあえず、CBRと同じ意義だとここでは理解しておいてください。私も、詳しくわからない〜)

 これは、WHO(世界保健機関)が提唱しているものです。
 WHOは、CBR(community based rehabilitation)を障害を持つ人々のリハビリテーション、機会均等、社会参加の戦略として発展させてきた。今日、全世界で90カ国以上の国がCBRを受け入れ、保健医療、教育、生計を立てるための機会などへのアクセスのための効果的、包括的な多角的戦略となっている。

 今日のCBRは、ILO―UNESCO―WHOの共同見解(2004)、WHOの障害予防、治療、リハビリテーションに関する決議(2005)、WHOの障害とリハビリテーション行動計画(2006-2011)、そして国連の障害者権利条約(2008)に基づいて推進されている。

 ILO 、UNESCO、 WHOが2004年にまとめた共同見解によると、CBRは、社会開発に障害を持つ人々のリハビリテーション、機会均等、社会参加を包含する戦略(インクルーシブな社会開発)であって、障害当事者、家族、当事者組織、地域社会さらに障害を持つ人々に対する保健、教育、職業、社会などさまざまなサービスに関係する政府、非政府組織の協働により実行されるものである

 その主要な目的は、障害を持つ人々の身体的、精神的能力を最大限に開発し、社会における一般市民と同じサービスにアクセスでき、社会の積極的な貢献者となることを保証することであり、地域社会のバリアーを取り除くなどして社会を変革し、障害を持つ人々の権利を守るように活性化させることである。

 CBRを推進するためには、国家による法律、協力、資源配分の面での支援、権利モデルにもとづくCBRプログラムの必要性が認識されること、地域社会が障害を持つ人々のニーズへの対応をいとわないこと、意欲のある活動家がいることが重要である。
CBRプログラムは、政府、地方行政機関、地域社会、健康、教育、雇用と労働、NGO、メディアなどの多領域からの支援、それらの領域間の協力により成し遂げられるものである。

・引用元:〔国際協力情報〕CBR活動の地域活動計画(2010-2015)に関するWHOワークショップ
http://www.rehab.go.jp/rehanews/japanese/No310/3_story.html

 なんだこれは! 難しい!と思われましたよね。そうですよね。なので、下線を引いたところだけ読んで、なんとなくのイメージを描いていただけたらと思います。

 福祉制度がほとんど無い国にも、障害者はいます。日本だって、長い時間をかけて制度を整備してきたのであって、初めから現在のような福祉制度があったわけではありません。
 WHOが言っていることは、カイパパなりに解釈すると、

「障害のある人が、幸せに暮らしていくためには、国だけじゃなくて、地域もその支援の担い手になって、協力しあっていかないとね!with らぶ♪」

 ということだと思います。

(このあたり、日本のJICAもがんばっていて、JICA広報誌2011年12月号のこのページ(PDF)は、CBRのイメージがなんとなくわかる良記事です)

===ここまで、長文についてきてくれてありがとう。あと少しで終わるから最後までつきあってね。===

 国の制度(「制度を作れ」という要求も含む)だけでは、「今」「ここで」困っている人のささえにはならない。制度は遅れてついてくるのだし、先立つものが国にないときに、「何もしない」選択しかないのか? そんなことはないだろう。
 制度がまったく整っていない地域で、WHOはどんなアプローチをとっているのか? それを知ることは、制度制度とがんじがらめになりがちな、私たちにもブレークスルーを与えてくれるんじゃないか?

 CBRと草の根と。両方の端から。
 ボーダーレスなささえあいをつくりたい、自分たちの頭と手で!
 ──これが、ふわりんクルージョン2012の軸です。

 上野さんからはCBRのお話を伺います。湯浅誠さん、田村太郎さんは、「制度のはざま」にいる人たちをささえるネットワーク創りを実際にやってきている方々です。私たちの日頃の疑問や意見・行動に対して、地に足の着いたアドバイスをくださるでしょう。

 そして、巨大ワークショップは、「困難事例」と呼ばれてしまうケースを、実際に全員参加で考えます。それは、模擬ではありますが、一人ひとりにできることを持ち寄って、どんな支援ができるのか?足らないことは何か?を肌で感じる試みにできればと思っています。

 どうだろう? だいたいこんな感じのイベントです。

 もっと前から教えてもらえたらよかった、、、と言われそうだけど、ごめん。いろんなことを考えて考えて、迷い道にハマったりしながら、私たち自身が咀嚼して、他人に説明できるように、提供させていただけるかたちにするまで、時間がかかった。



 もう、12時回ってしまったから、最初に言ったとおり、このままアップするよ!
 補足とか、本番までにはできないから。疑問や意見は、当日会場で議論しようね!
 土曜日に会えるのを楽しみにしているよ! じゃあね!

ふわりんクルージョン♪ワークショップを「ちょっと見!」

 カイパパも企画運営に参加し、強力プッシュしているイベント「ふわりんクルージョン2012」いよいよこの週末、1月14日(土曜日)、15日(日曜日)に開催です。(前回告知記事

◆◇◆ ふわりんクルージョン 2012 ◆◇◆
〜支援者のエンパワーメント〜
 「1人で支えられること、10人で支えられること、100人で支えられること」
 http://fuwari.tv/activity/120114.html

【開催日】:2012年1月14日(土)13:00〜15日(日)16:30
【会場】:中部国際空港セントレアホール
 http://www.centrair.jp/service/sv-hall/index.html
 分野を超えて支援者のエンパワーメントを考えるイベントを年明け早々に開催します。
 各分野の第一人者を招き、支援の新しい道筋をみんなで考えます。
 また、これまでにない大がかりで大人数参加のワークショップを開催し、参加者全員で「巨大社会資源マップ」の作成を試みます。
 今まで体験したことのない瞬間に立ち会えるチャンスです!知人や同僚をお誘い合わせの上、是非ご参加ください!!

・チラシはこちらから→→→
 http://fuwari.tv/pdf/fuwarinclusion2012.pdf

 今日は、「巨大ワークショップ」について、「ちょっと見!」の紹介をします。

14日「全員でつくろうインクルーシブマップ」<
(1)社会的困難を抱える方の事例を参加者が選んでグループになります。
(2)自分にできる支援は何かを考え、出していきます。
(3)参加者はグループを移動しながら、最終的には会場全員で1人(の事例)を支えるマップを完成させます。


◎向きあう事例(ケース)は、課題が複雑にからみあった1人・1支援機関では解決ができないものになっています。会場全体で考えたらどうなるか?
「そもそも会場全体で考えるなんてできるの?」←というワークショップの手法も開発しましたので、参加される方はお楽しみに♪

15日「分野横断包括マップづくりに挑戦!」
(1)社会的困難な方が抱えている困り事やニーズ別に関心のある方が集まってグループをつくります。
 (※テーマは、例えば仕事、住居、家庭、病気、子ども、教育、法律など12程度を予定)
(2)お互いが現場で行っている支援の情報を共有します。
(3)それぞれのグループが共有した情報を全てつなぎ合わせて巨大マップを作成します。

◎2日目は、ケースから離れて、困り事やニーズに焦点をおいて参加者それぞれのできることを出し合います。
 制度単位での情報交換ではなく、たとえば「住むこと」に関してどんな支援をしているかを持ち寄ることで、「こんな支援があるんだ」「こんなやり方があるんだ」という気づきが得られます。と同時に、ニーズ別に地域の社会資源の集積を見える形にします。

Q&A

Q1:支援者ではないのですが、参加できますか?
A1:参加できます。支援者でなくてもできることはたくさんあります。
   支援者の取り組みを聞く中で、是非それを見つけて下さい。

Q2:2日目のWSですが、私に提供できる情報がありません。
A2:情報を提供すること以上に、情報を知ることを大事にしています。
   このイベントに参加できなかった人に是非伝えて下さい。

Q3:どんな人を対象にしているのですか?
A3:社会的困難に苦しんでいる人を何とかしたいと思っている方
   であれば、どんな方でも是非参加して頂きたいと思っています。
   専門家でなくても、支援を職業にしていなくても構いません。

<参加者募集>
 定員に若干余裕があるようです。参加したい方はお申し込みをお急ぎください!(参加料のお支払いは当日受付でお願いします)

【お申込み】
 Web: http://fuwari.tv/activity/120114.html
 FAX:  http://fuwari.tv/pdf/fuwarinclusion2012.pdf (申込書PDFが開きます)

 ワークショップ、とっても挑戦的な、これまでにない内容になりました!
「このワークショップ手法を使えば、初対面でもリアルでつながれて、地域の資源も見えてくる」という手法の開発まで私たちは取り組んでるんだという実感があります。
 その現場に立ち会う瞬間を楽しみにしています!

【告知】ふわりんクルージョン2012の凄いところ

 ふわりんクルージョンの目的の紹介に続いて、

・「ふわりんクルージョン2012」はどんなイベント?
 http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52363192.html

 具体的なプログラム内容を紹介し、どこが凄いのか?をお伝えします。

◆◇◆ ふわりんクルージョン 2012 ◆◇◆   
〜支援者のエンパワーメント〜
 「1人で支えられること、10人で支えられること、100人で支えられること」
 http://fuwari.tv/activity/120114.html

【開催日】:2012年1月14日(土)13:00〜15日(日)16:30
【会場】:中部国際空港セントレアホール
 http://www.centrair.jp/service/sv-hall/index.html

 分野を超えて支援者のエンパワーメントを考えるイベントを年明け早々に開催します。
 各分野の第一人者を招き、支援の新しい道筋をみんなで考えます。
 また、これまでにない大がかりで大人数参加のワークショップを開催し、参加者全員で「巨大社会資源マップ」の作成を試みます。
 今まで体験したことのない瞬間に立ち会えるチャンスです!知人や同僚をお誘い合わせの上、是非ご参加ください!!
・チラシはこちらから→→→
 http://fuwari.tv/pdf/fuwarinclusion2012.pdf

<開催に向けての思い>
 生きにくさを抱える人たちがたくさんいます。そしてまた、彼らを支えようとする人達がたくさんいます。
 どんなに頑張っても、頑張っても、支援がうまくいかず・またはどうしたらよいのか手掛かりをつかめず、力不足を感じたことはありませんか?

 でももし10人がつながれば・・・100人が一緒に考えれば!!
 1人では決してすくうことができない人も、みんなで支える方法を見出すことができるはず。


 支援分野の垣根を超えて、ぜひ2日間一緒に考え合いましょう。
 そして、今までつながるチャンスのなかった支援者同士が、会場で大きくつながる場面を一緒に体験しましょう。


【参加していただきたい方々】
 次の分野などで支援に携わっている方⇒就労、障害、若者、ホームレス、高齢者、外国人、DV、子ども、母子、医療、薬物、アルコール依存、居場所、労働、権利擁護 などプラス上記以外の支援現場の支援者
 ヒントは、「外」からやってきます。
 現在支援の現場に携わっていなくても、社会的に困難な状況にいる方を支えたい・応援したいと思っている方も大歓迎です!

【ゲスト】
・湯浅誠氏(反貧困ネットワーク事務局長)
・田村太郎氏(ダイバーシティ研究所所長)
・上野悦子氏(日本障害者リハビリテーション協会国際部長)
・原田正樹氏(日本福祉大学社会福祉部准教授)

【ホスト】
・戸枝陽基(NPO法人ふわり理事長、社会福祉法人むそう理事長、NPO法人地域生活支援ネットワーク代表理事)

【共催】NPO法人ふわり 社会福祉法人むそう

【参加費】 7,000円(資料代、15日昼食代含む)
【交流会費】3,000円(14日の18:00〜19:30)
【宿泊費】 10,000円

・今年のプログラム&申込み(NPO法人ふわりのサイトへ)→→→
 http://fuwari.tv/activity/120114.html

・昨年の「ふわりんクルージョン」レポートはこちら(PDF)→→→
 http://fuwari.tv/pdf/fuwafuwa_35_7.pdf

<プログラム>
◇講演「制度にのらない人の制度を考える」
 14日13:00〜  湯浅誠氏(反貧困ネットワーク事務局長)
◇ CBID(人と地域の包括的な発展)を考える 
 14日14:00〜  上野悦子(日本障害者リハビリテーション協会国際部長)、戸枝陽基(社会福祉法人むそう理事長)
◇公開研究「ダイバーシティ(共生)」を考える
 14日15:00〜  田村太郎(ダイバーシティ研究所所長)、原田正樹(日本福祉大学社会福祉部准教授)

◇会場全体ワークショップ 14日15:45〜、15日10:30〜 参加者全員で作る「巨大社会資源マップ」 
 進行協力:草の根ささえあいプロジェクト

(参考)ワークショップについての紹介記事⇒
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52366747.html

◇調査発表 15日10:00〜  「社会資源調査:14分野の支援現から見えてきたもの」 
 報告:草の根ささえあいプロジェクト

【お問い合わせ】NPO法人ふわり
 TEL:0569-89-6237  FAX:0569-22-4037
 Email:1999@fuwari.tv  HP: http://fuwari.tv/

【お申込み】
 Web: http://fuwari.tv/activity/120114.html
 FAX:  http://fuwari.tv/pdf/fuwarinclusion2012.pdf (申込書PDFが開きます)

 湯浅誠さん、田村太郎さん、戸枝陽基さんたちと生で対話できるだけでも超貴重な機会なんですが、いろいろな地域で様々な活動をしている参加者(あなたのことです!)同士が、出会い、つながる「巨大ワークショップ」がすごく楽しみです。

 やる前から言っていてなんなんですが、このイベントは「伝説」になると思います。ぜひその場に立会ってみませんか? お待ちしています。

「ふわりんクルージョン2012」はどんなイベント?

 ほとんど偶然のはずみから、春から、「穴を見つける会」という勉強会に参加しました。

・レポート記事(カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル:穴を見つける会)
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52280705.html

 穴だけに深みに(?)はまり、カイパパも企画運営に関わっているイベントにつながってきました。

「ふわりんクルージョン2012」です。1月14,15日に中部国際空港セントレアホールにて開催されます。ぜひ興味のある方にご参加いただき会場でお会いしたいと思い、紹介をさせていただきます。

プログラム(PDF)はこちら
昨年の開催レポート(情報誌「ふわふわ」PDF)はこちら

 今までにないタイプの超おすすめのイベントなんです。今日は、「ふわりんクルージョン2012」の目的──というか、開催の「動機」──についてお話しします

「ふわりんクルージョン2012」はどんなイベントなの?

避難所で起こったこと

 こんなお話を聞きました。
 東日本大震災で、避難所に避難していた聴覚障害のある人は、音声言語で出される食事の配給や給水のおしらせを他の人たちの「動き」で察知して動いていた。だから、常時緊張して気を張っていなければならなくて疲労困憊してしまった。
 どうしたらよかったのか? 支援の必要な人がいる場所へ、手話通訳者を24時間貼り付けることができるか。現実的には難しかった。

 避難所でそばにいる人が、手話通訳はできなくても、「運動場で、食事や物資の配給があるよ」など筆談などで知らせる/あるいは、「なにか必要な指示があったら、あなたを呼びに行きます」と伝えてあげることができれば、安心ができたかもしれない。

 実際に、避難所によっては、元々コミュニティの中に「◯◯さんは耳が聴こえない」と知っている人がいて「だから、フォローしよう」という助け合いもあったのではないでしょうか。
 震災直後から時間が経ち、避難所のなかで、どんな人がいるか?が知り合えるようになってからは、自然とそんな助け合いもできたのではないでしょうか?

専門家がいて、制度があって、(はじめて)支援がされる?

 困っている人がいる。その人のために、適切に、必要なだけ専門家を派遣して支援をする。
 しかし、それが不可能な場合に(人的・物的・金銭的・時間的な制約条件がある)、「専門家がいないから支援はできない」でいいのだろうか? 支援者=専門家でなければならないのだろうか?

 福祉制度のはざまで、制度の支援の対象になっていない人、
 支援の対象なのに、専門家がいない、社会資源が不足しているため実際に支援を受けられない人、制度を知らず、対象となることを知らず、教えてくれる人、手伝ってくれる人もなくて取り残されている人、がいます。
 長期的に展望すると、今はよくても。福祉制度の対象になっている人も、将来国が福祉に使うお金が出せなくなり制度が縮小していったときには、すべり落ちてしまう可能性がある。

自分(だけ)で、「すくえて」いることは少なくないが

 足元の、自分自身の現場を考えてみよう。
 目の前に困っている人がきた。何重にも重なった困り事の数々……。苦労して、一つ一つの要因を解きほぐすことができたとしても、自分の専門外・「守備範囲外」のことには手が打てない。
 歯がゆい思いをしながら、たぶんここだろうと思う紹介先の連絡先を教えて、その後のことは「紹介先がなんとかしてくれていたらいいが」と祈るのみ。
「自分にできることはここまでだ、仕方がない」とあきらめている。

 今回のふわりんクルージョン(1月14,15日開催)では、「制度」(対象を特定し、支援量を決定し、提供する支援者を定める仕組み)を当てはめるだけでは解決できない、困っている人に対して、何かできないか?を、参加者全員で考えます。

 具体的なプログラム内容は、次回の記事でご紹介します!

ふわりんクルージョン申込みはこちら(NPO法人ふわりのページに飛びます)

【告知】ふわりんクルージョン1月14日〜15日開催!

詳しくは、またじっくり書きたいと思いますが、とりあえず告知です!

昨年開催され、後から知って「あー、参加したかった!!」と嘆いた人が続出したというイベントが、今年も開催されます。

・ふわりんクルージョン(社会的包摂・多文化共生・地域福祉)1月14日15日!の巻き: Hiromoto@toeda.blog.org
http://hiromoto.seesaa.net/article/240116234.html
<ふわりんクルージョン2012>
◯開催日時:2012年1月14日(土)〜15日(日)

◯開催場所:セントレアホール(中部国際空港)

◯参加費:7,000円

内容については、戸枝さんのブログ記事をご覧いただくとして(チラシと申込書があります)、
カイパパも、企画に参加しています。

今年も、湯浅誠さんが来ます!

「こんなことをやっちゃうよ」的な巨大ワークショップが今回の目玉です。
ふわりんクルージョンに参加することで、あなたが出会うべき人(普段の生活のなかでは出会えない人)と出会えるかもしれません。

他の予定をけとばしてでも、参加する価値があるイベントだと思いますよ。

さっそくスケジュール帳に書きこんで、申し込みを!
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