2007年12月30日

本:『経営を見る眼』

経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門
■本:『経営を見る眼』

今日の日経新聞の書評欄で、響いた一節──「人は性善なれど弱し」
「人は性善なれど弱し」としつつ、
経営とはそのような「他人を通して事をなすこと」だと『経営を見る眼』は語る。
部下を一人でももっている方におすすめ。
(評:中沢孝夫氏)
昨日書いたエントリに関し示唆を与えてくれそう。読んでみたいので、メモ。  
Posted by kaipapa2shin at 11:46Comments(2)TrackBack(0)

2007年02月03日

どきどきしながら読んでいる〜『発達障害だって大丈夫』

■どきどきしながら読んでいる〜『発達障害だって大丈夫』

 堀田あけみさん(Wikipedia)といえば『1980アイコ十六歳』の作者で、『アイコ十六歳』といえば映画『アイコ十六歳』で、富田靖子さんのデビュー作だよなあ。名古屋が舞台だった。堀田あけみさんも名古屋在住の作家だと記憶していた。

 その、堀田さんが、書かれた本。

発達障害だって大丈夫―自閉症の子を育てる幸せ


 堀田さんは3人のお子さんをお持ちで、真ん中の次男が自閉症とのこと……
 この本は、ノンフィクションでご自身の子育てのことを書いています。
 1月30日刊行された本なのですが、たまたま立ち寄った本屋で平積みされていて手に取りました。
 お子さんは、小学1年生で、市立小学校の養護学級に通っている。そして、名前が「カイト」君(「カイちゃん」と呼ばれている!)。色々と共通点があって、驚きました。

「堀田さんがこのブログを見たこともあるかもしれないな」「町ですれ違っているかもしれないな」なんてことを思いながら、読み進めています。

 子どもが小さいうちに、先が見えない段階で、書いたものを発表することは本当に勇気がいることだと思います。著名人だと余計に。

 同じ境遇の親としては、「書いてあること」に隠れている「書かれなかったこと」を想像してしまう。ふつうなら、楽しく元気に読めてしまう個所でも、グッと来てしまう場面があったりして…。

 堀田さんは、教育心理学の先生でもあります。「親」と「専門家」の両面を持つ方なので、この本も、親としての呼び掛けに加えて、専門家として語っている要素も混ざりあっています。ご自身の「子育て体験記」でありながら、「障害の受けとめ方」の提案であったり、「子育てのアドバイス」であったり、奥深いです。

 基本的に、非常に明るい、元気なトーンで書いてあります。元気になりたいときにピッタリ。勢いのある発言が多くて、面白いですしね。逆に、不調の時は、堀田さんのお子さんと自分の状況を比較をして「うちの子はやっぱりダメなんだ」と悩んでしまうおそれも無くはない……かな。

 それにしても、こういう本が、どどーんと出る、書店で平積みにされるのはすごい変化を感じます。社会が変わってきたんですね。

 おすすめです。ぜひ、みなさんもお読みになって感想を聞かせてください!  
Posted by kaipapa2shin at 09:05Comments(2)TrackBack(1)

2006年03月16日

『県庁の星』

■『県庁の星』


出張していました。

話題の『県庁の星』、映画を観たかったのですが行ける見込みがなく、新幹線で原作本を読みました。

それほど期待していなかったのですが、面白かった。
以下感想です。

★ストーリー

ストーリーは単純。県庁のエリート「野村聡」が、郊外の中堅スーパーに1年間の民間企業派遣研修に出向き、スーパーで働く人々と出会い成長していく物語。

★テーマ

この小説のテーマは、「コミュニケーション」と「内省」だ。

・自分の目に映っている「他人」の姿が真実だとは限らない
・自分が「自分の思い」だと思っていること(だけ)が、本当の自分の思いだとは限らない

★「コミュニケーション」――理解してから、理解される

小説は、「野村」と「二宮泰子」(パートだが、実質的に店を仕切る「裏店長」と呼ばれている)が、それぞれ1人称視点で語る形になっている。

当初、野村の目には、スーパーとそこで働く人たちの姿が、「怠け者で、何も考えていないダメな連中」と映っている。二宮やスーパーの人たちの目には、野村が「エリートで、頭でっかちで現場や人が全然分かっていない、鼻持ちならないヤツ」と映っている。

その、目に映る「相手の姿」が、変化していく。「同じ人間」なのに、理解するにつれて、「別人のように」見えてくる。この変化が感動的だ。

お互いが「先入観」にとらわれて、相手を「ダメだ」と決めつけているうちは、言葉は届かない。相手のことを理解しようとする前に、評価を下してしまうから、そこで思考がストップしてしまう。これまで生きてきた経歴・立場が離れていればいるほど、このワナに陥りやすいんだろう。

印象的だった部分を引く――
「慣例、前例って言うんでしょ。能力がないからじゃないの? 人を見る力がないから書類の数字を引っかき回してるんじゃないの?」――二宮の言葉(p.185)
……
「中身を見る力のないヤツは、印刷されてる数字を信じるしかない。魚の目を見れば新鮮かどうかすぐにわかるもんなんだ。昔の人はきちんと見ていたよ」――高橋の言葉(p.218)


野村が、スーパーの同僚をバカにすることをやめて、自分のやり方に相手を合わせようとするのをやめて、まず相手を理解しようとし始めてから、相手の反応が変化してくる。「理解してから、理解される」(『7つの習慣』第5の習慣←難易度が高い!)の実践だと思った。

★もう一つのテーマ(だと私が考えた)――「内省」について

・自分が「自分の思い」だと思っていること(だけ)が、本当の自分の思いだとは限らない

ということ。印象的だった部分を引く――
「気持ちって一つじゃありませんでしょ。表に出て来る感情の下にはね、違う気持ちが潜(ひそ)んでいるでしょ。
たとえば、子どもがしっかりしたことを言えば、大きくなったんだなって思いと同時に、親離れされたようで寂しく感じたりね。泰子さんは生意気なこと言ってという部分をお詠(うた)いになるでしょ。
そこをね、一つ捲(めく)って、その下の気持ちを詠んでご覧になるといいんじゃないかしら」

「独立したいと言われたら、甘いと思う気持ちの下にいろいろ隠れていると思うのよ。
失敗してもいいから好きにやりなさい、見守っているからね、とかね。
もう一つ下には心配だわって気持ちがあるかもしれないわよね。
そのまた一段下には、心配するのが親の仕事だからと、諦(あきら)めの気持ちがあるかもね」――すず子の言葉(p.151)


自分の心を、一枚一枚めくっていく。「本当の気持ち」なんて、自分のメンタル・モデルにまかせきっていたら、見つけられない。すず子の言葉に影響されて、二宮も変化していく。

――と、レビューをしてみると、『県庁の星』は、アメリカで多い、小説仕立ての自己啓発やマネジメント学習本の、日本では稀な成功例のように思えてきた。

――という感想はかなり特殊ですが、こんな理屈っぽく読まずに、単純に、成長物語、サクセス・ストーリーとして、胸が熱くなりますよ。オススメです。

(ちなみに、映画では、柴崎コウが演じる二宮(「アキ」と下の名前が変わっている)ですが、原作では、20歳の息子のいる40代後半の太ったオバサンですのであしからず(^^;)  
Posted by kaipapa2shin at 07:29Comments(1)TrackBack(1)

2005年01月03日

冬休みの課題図書

■冬の課題図書

 「夏の課題図書」に続き、恒例の課題図書リストです(★印は読了)。
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Posted by kaipapa2shin at 02:43Comments(3)TrackBack(0)