2006年12月09日

苦痛は、3分の1でいい〜「広島での事件」2

■苦痛は、3分の1でいい〜「広島の事件」2

◆「先読み」する脳

 先日、ある大会があって国際会議場へ行きました。閉会後、既に停止しているエスカレーターを歩いて上ったとき──

 歩きづらくて、何度も何度もつまずいてしまいました。あの黄色のラインの入った段が、「動いている」ように錯覚してしまうのですね。その錯覚にあわせて上ろうとするから、つんのめってしまう。

 意識してみても、エスカレーターが動いている感覚は消えず、不思議でした。

 印刷物をつくるときに、一文字一文字読みあわせまでして誤植つぶしをしても、なお、誤植は残ってしまうことが多いです。なぜ気がつかなかったのか? とわかってからは思うのです。読み上げる人も、文字を確かめている人も、脳が、「正しい文字」を、文のつながりの中で認識してしまっているから、「正しく」読めてしまう。

 私たちの脳は、常に「先読み」をしているのですね。

 私たちは、脳が認識した「世界」でしか生きられません。だから、私たちは「一瞬未来を生きている」のが普通の状態といってもいい。

◆「過去」とともに生きる

 こうままさんが、ある時、「傷は治っても、〈痛みの記憶〉は残っている」とお話されていて、ああそのとおりだなと思いました。私が講演をしていた時、いつも感じていたのは、「せっかく固まったかさぶたを、思い出すことで、かき壊しているような気持ちがする」ことでした。そこに「傷はない」のだけれど、「痛みの記憶」が残っている。

 何かの拍子に、たとえば、2歳ぐらいの子が上手に話し掛けてきたりするとき、胸の中を冷たい風が吹き抜けるような感じがしたりする。「いったいいつの間に、そんなところに穴があいていたのだろう?」と思うのだけれど。

 痛みの記憶、つらい経験、嫌な思い出……脳のどこかに残っていて、「再生」された時、痛みは現在現実のものとして、私を痛めつける。

◆なぜ? 「今」死んでしまうの?

 前回の記事「広島での事件」を書いて、次の記事を書けなくなっていました。たくさんコメントを頂き、それに返事を返したいと思いながら……




 なぜ? 追い詰められてしまうのか? 自分に何ができるのか? をずっと考えていて、自分で書いた記事が、見落としている、言い尽くせていない何かがある気がしてなりませんでした。
 あの記事は、私がこれまで言いつづけてきたことを繰り返している。中国新聞の社説も、ほぼ同義の主張をしていた。




 でも、何か違和感が残る。

 それは、AFCPさんが、報じてくれている「この事件では、助けがすぐそこまで来ていた」事実を知って、余計に強くなりました。

 私は、「スカイダイビングの悲劇」で、「助けはそこにあるのに、なぜ選ばなかったのか」と書きました。

 なぜ?なんだろう。

 それが「違和感の源」のような気がします。

 ああやって「社説」のような記事を書いていても、苦しんでいる人にとっては、届かない。真情に迫れていない。きっと、ずれている。


 ……自分自身のこととしての、掘り下げが足りないのかな?





 私は、カイの障害がわかった時、「喪失感=未来イメージの死」がつらかった。

 赤ちゃんができてから、妻と「子育ての方針」なんておおげさなものじゃないけれど、「どんなふうに育てたいか」の夢を語り合っていた。結論としては、「自分たちが育ててもらったように、育てたいね」ということでした。クラブ活動とかがんばったりして、うまくいったり、失敗したり色々な経験をして育っていってくれたらいいな!なんて思っていました。

 それが、自閉症とわかったときに、崩れてしまった。その後に築く「新しい未来のイメージ」を築けなくて、空虚で殺風景で孤独で不安で先がない追い詰められた気持ちになった。何のきっかけもなく、涙が出て困ったりしていました。

◆苦痛は3分の1でいい

 私たちは、「今」を生きているつもりだけど、生きている「今」の中には、「過去の記憶」と「現在」と「先読みした未来」が含まれている。

「過去」と「今」と「未来」をこの瞬間の脳の中で同時に生きているのかも。

 うっかりすると、いつのまにか「実現していない未来(のイメージ)」に、心を乗っ取られてしまうことすらあります。(別にそれは珍しいことではない。受験生の頃、「試験に落ちたらどうしよう」と想像して、勉強に手がつかなくなってしまうような経験はどなたでもあるはず。)

 ふとしたはずみに、「過去の痛み」が蘇ってくる時があります。その「痛みの記憶」が、「また次も同じ痛みを味わうのではないか?」という「未来の苦痛」を呼び起こすこともあります。

 私たちは、「過去の痛み」と「未来の苦痛」を、「今ここにある苦痛」として抱え込み、押しつぶされて、絶望に追い込まれるのかもしれない。

 そんなことを考えていたら、とある本で出会った心理学者のミルトン・エリクソン(WikiPedia)の言葉──
あなたが本来耐えるべき痛みは、今の三分の一でいいはずなのです。
余分な三分の二は何かというと、まず、過去の痛みの記憶。そして、将来の痛みへの不安です。
だから、『今、この瞬間』の現実の痛みにだけ向き合えば、あなたが感じる痛みは今の三分の一になる。三分の一になれば、それはもうほとんど気にならない痛みになるはずです


◆「明るい未来を描く」----ことができなくても

 カイパパ通信のコンセプトは、「勇気と知恵を与え合う」です。
 『ぼくらの発達障害者支援法』は、「明るい未来を、自分たちの手で創っていこう」というのがメッセージです。

 でも、「明るい未来」をそもそも描けない時、そういう気分やシチュエーションに追い込まれている時だってある。

 そんな時は、「今」に集中すること。

「先」のことは考えない、シャットアウトして、とにかく「今」「この瞬間」をやり過ごすことに集中すること。

 妻がよく言っています。「明日なんて、そんな先のことは考えない」

 それでいいんだ。

 苦痛は、3分の1でいい。   
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2006年11月27日

広島での事件

■広島での事件

・母親が5歳と3歳の息子を殺害 - 社会ニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20061106-113630.html
母親が5歳と3歳の息子を殺害
 6日午後5時40分ごろ、広島県警府中署に女が「子どもを殺した」と自首してきた。同署が女が乗ってきた車を調べたところ、車内から5歳と3歳の息子2人の遺体が見つかった。
 同署は殺人の疑いで、同県F市、無職I容疑者(34)を逮捕。遺体を司法解剖して死因を調べる。
 調べでは、I容疑者は6日、福山市内の山中に止めた車内で長男(5)と二男(3)の首を手で絞めて殺害した疑い。
 同署によると、息子2人はともに自閉症で、I容疑者は「育児に悩んでいた」と供述。家族は「ノイローゼ気味になっていた」と話しているという。先月27日には泉容疑者が二男を連れて一時行方が分からなくなり、家族が同署に「自殺するかもしれない」と捜索願を出した。[2006年11月6日22時47分]

 これは以前起きた事件の再報道では?と既視感を覚えてしまう事件。
 いや違う。同じ境遇で、新たに消されてしまった別の命。また起きてしまった。

 TPblogへの光彦の母さんのコメントでこの事件を知りました。愛知県では報道されたのかわかりません。

 いじめ自殺が頻発している今、世間は「犯人探し」と対策の議論を熱心に交わしている。

 一方で、自閉症の子どもが犠牲になった事件は、語られることなく、ひっそり葬り去られていく。
 繰り返し、繰り返し起きていることなのに。
「お気の毒に」のひとことだけで、原因や対策や責任を追究されることもなく、流されていってしまう。

 その心の底には、

(障害児の家庭の事情があるのでしょう)
(仕方のないことだ)

 という特別視があるのかな?

 私が我が子の障害を知ってから5年。当時に比べたら、ずいぶんと支援の充実が進んだと思っている。障害者支援費制度(現在は障害者自立支援法)が画期だった。
 しかし、制度があっても、存在や使い方を知らされていない、近くにサービス事業者がいない、市町村が厳しい支給制限をかけていたり、あるいは家族の反対や心理的抵抗があって利用できないと実際に利用できなければ、つらさは変わらない。

 ある市では、「就学前の介護給付を無し」としている。理由は、「幼児を親が見るのは、健常の子でも同じだから」ということだ。しかし、事件発生の年齢を調べてほしい。幼児の頃と、親の死期近くの両極に偏っているはずだ。

 自閉症の子の幼児期は、多動、睡眠障害、異食、パニックが激しく出るもっとも厳しい時期なのだ。

 天災や、避けられない事故で亡くなったのではない。
 これまでも繰り返されてきて、一歩手前で踏みとどまった人たちも数知れずいる。「子殺しは、防止できる」前提に立って、サポートを真剣に考えるべきだ。

 こういった事件を知るたびに、気がふさぐ。なんだか、自分も「ひっぱりこまれそうな感覚」があるからだ。これが自分だったかも、、、という思いは消せない、だから、私たちは、同様の立場の親たちは、息をひそめ、事件を話題にすることも避けるのかもしれない……


 私が、この詩「スカイダイビングの悲劇」を書いた時、ひどく落ち込んでいた。でも、ブログにエントリして、みなさんがコメントすることで、この詩のメッセージが変容した。

自動で開くパラシュート
大きな大きなネット

 いいよね、こういうのをみんなで創れたら。

 うっかり死なないように、指切りげんまん!

 ブログから、こんなこと言うくらいしか、できないけれど、みんな一緒に、もう少し先を見にいこう。


【参考】
・中国新聞 社説福山の2児殺害 発達障害 追い詰めるな
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200611090212.html
 福山市で三十四歳の母親が長男(5)と二男(3)を殺害した。発達障害の二男の子育てに悩んだのが動機とみられる。「私だってこの子を殺して死のうと何度思ったことか。みんなも同じ」と広島県東部子どもの療育を守る親の会のメンバーは言う。障害の子を持つ親が追い詰められない社会はどうしたらつくれるのか。(全文を読む

 この問いの立て方は正しい。非常に思いのこもった社説です。ぜひお読みください。

 私が、この社説に加えるとしたら、命を奪われた子どもたちに「詫びる気持ち」です。自閉症を、殺される理由にしてはならない。

・A Fledgling Child Psychiatrist:福山の2児殺害 続報
http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/C174902512/E20061109234030/index.html
 わが戦友AFCPさんのブログ。語りにくい出来事にも、いつも逃げずに語ってくれています。
  
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2004年03月06日

【読む】厚生労働省 社会保障審議会児童部会報告書

■厚生労働省 社会保障審議会児童部会報告書
「児童虐待への対応など要保護児童および要支援家庭に対する支援のあり方に関する
当面の見直しの方向性について」


 国の児童虐待に関する施策の方向性をまとめた報告書を紹介します。
(カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルが、なぜ児童虐待にこだわるかについ
てはこちらをご覧ください)

★報告書を読んでみました
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2004年02月06日

■【虐待】岸和田中3虐待に思う@こころのつれづれ


■【虐待】岸和田中3虐待に思う@こころのつれづれ

 気になる記事をクリップ。
「岸和田中3虐待に思う」@こころのつれづれ
 こころのつれづれさんの身近での虐待?を疑われる事例について、ご自身がど
う行動したかを心の迷いを明らかにして語っています。
  
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2004年02月05日

【虐待】隣人の通報を中学生が拒んだ 岸和田市


【虐待】隣人の通報を中学生が拒んだ 岸和田市

 やはりこういう事実があったんですね。
大阪・岸和田の虐待、長男「通報やめて」と隣人に懇願@読売新聞 2004年1月29日

 大阪府岸和田市で中学3年の長男(15)が食事を与えられないなどの虐待を受け
た事件で、虐待に気付いたマンションの隣人が、自宅前で立たされていた長男を見か
ね、「警察に通報してあげる」と救いの手を差し伸べようとしたが、「絶対にやめ
て」と強く拒まれていたことが29日、府警捜査1課と岸和田署の調べでわかった。
その後も、悲鳴やどなり声、壁に何かが打ち付けられる音が連日のように聞こえたと
いう。耐えかねて転居した隣人は事件発覚後、周囲に「何もしてあげられず、責任を
感じる」と漏らしている。

 長男は、「警察や行政、学校が自分を両親から守ってくれる」という確信がも
てなかったのでしょう。介入が遅すぎた。
 彼の一刻も早い回復とこれからの人生のしあわせを祈ります。  
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【本】凍りついた瞳

凍りついた瞳

【本】凍りついた瞳

介護ってblogのあやさんから、本の紹介をいただいた。  続きを読む
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2004年02月04日

【虐待】夜泣き激しいと1歳長女殺害した母親逮捕…島根

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夜泣き激しいと1歳長女殺害した母親逮捕…島根@読売新聞 2003年2月3日

 ……またか。
 こうして記録をしていくと、「疲れ」のような感情を覚えます。でも、このことが「あきらめ」や「慣れ」にならないように気をつけたい。
 私やあなたにとって「もう1つの死」であっても、亡くなった女の子にとっては取り返せない命なのだから。
 覚えておきます。今はそんなことしかできないけれど。
  
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2004年02月03日

愛知・豊川の女児虐待死 傷害致死で母親を起訴

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2004年01月30日

【新聞】虐待…保護の子急増「里親になりませんか」

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【新聞】虐待…保護の子急増「里親になりませんか」

「虐待…保護の子急増「里親になりませんか」知多児童相談センター」@中日新聞
(愛知)2004/01/24
 虐待や家庭内暴力などのため知多児童相談センターに保護された子どもの数が、
今年に入って急増しており、同センターは里親を募集している。里親には特別な
資格は必要なく、家庭状況の審査を受ければ誰でも里親になることができる。
(略)
 昨年度の統計では、里親の登録をしているのは県内で210人。同センターが
管轄する知多半島5市5町では27人で、本年度の新規登録者はこれまでのとこ
ろ1人しかいない。
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2004年01月26日

【虐待】5階から3歳児落とした疑いで母逮捕 大阪府貝塚市

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【虐待】5階から3歳児落とした疑いで母逮捕 大阪府貝塚市

5階から3歳児落とした疑いで母逮捕 植え込みで助かる@朝日新聞 2004年1月25日

 育児ストレスでしょうか。
 3歳児が助かってよかったです。母親も立ち直れることを祈ります。
  
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【虐待】15歳長男 食事を与えられず 大阪 岸和田市

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【虐待】15歳長男 食事を与えられず 大阪 岸和田市

食事抜き3カ月、15歳昏睡 父らを殺人未遂容疑で逮捕@朝日新聞 2004年1月26日

「寝ている」と教師の面会を拒否 中3虐待、対応に遅れ@朝日新聞 2004年1月25日

 心理カウンセラーSanaさんのSilentVoicesにコメントがあります。

【追記】
★2004年1月27日
TamagoBlog-It's a picture world : ■【児童虐待】食事抜き3カ月、15歳昏睡(朝日新聞)■は私の気持ちを代弁してくれています。ぜひお読みください。
★2004年1月29日
……それが問題だ。:どうすればなくなる?――学校も近所も児童相談所も救えなかった被虐待児
 児童福祉法の制度もからめてわかりやすく論じています。  
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2004年01月21日

【虐待】家裁が児童相談所に「親の指導」勧告へ

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【虐待】家裁が児童相談所に「親の指導」勧告へ

「家裁が児童相談所に「親の指導」勧告へ」中日新聞 2004年1月20日


 厚生労働省は、児童虐待で切り離した親子が再び一緒に暮らせるよう促す「家族再
生」の施策の一環として、家庭裁判所の関与を強化する児童福祉法改正案の概要をま
とめた。虐待を繰り返さないよう、家裁が児童相談所に「親への指導」を勧告する制
度を新設。親子を離す期間は原則二年間とし、親の改善や子どもの心の回復状況を見
ながら家庭に戻せるかを判断する仕組みにする。

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2004年01月17日

【虐待】家庭事件に見られる児童虐待とその特徴

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■【虐待】家庭事件に見られる児童虐待とその特徴
 家庭裁判所調査官研修所の虐待に関する分析が掲載されています。
「家庭事件に見られる児童虐待とその特徴」最高裁判所HP

「虐待を認めない心理」と「虐待の悪循環」の二つの観点から分析しています。

「3 虐待への適切な対応の在り方」のまとめを引用してコメントします。  続きを読む
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2004年01月16日

無理心中か? 中3知的障害 北海道岩内町

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「車内に七輪、中3死亡 父親も重体、無理心中か」@yahoo!ニュース(共同通信)2004年1月12日(月)8時22分

 父親(45歳)が知的障害のある二男(14歳)を道連れに自殺を図った。二男は死亡。父親は重態。

 ――yagさんのコメントでこの事件を知りました。10年後カイが14歳になるときを笑顔で迎えられる地域にしたい。
  
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2004年01月14日

【虐待】6歳女児死亡(愛知県豊川市)続報

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【虐待】6歳女児死亡(愛知県豊川市)続報

■関連過去記事@カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル
「虐待か? 愛知県豊川市」2004年01月07日

 私の児童虐待についての考え方(なぜこだわるのか?)については以下の記事
で書きました。
「【虐待】障害児は虐待の被害者になりやすい」2003年11月23日

■愛知県豊川市で起きた6歳女児の死亡事件の続報
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2004年01月07日

悲しみを祈りに

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★悲しみを祈りに

「障害持つ息子と63歳母が無理心中?…東京・武蔵野市」@読売新聞(2004/01/04記事)

 私は、子どもを道連れにした自殺について「心中」とは言いたくありません。子ど
もは親の持ち物ではない。「子殺し」という言葉を使っています。

 ――だけど、この母親は、長い間がんばってきて、地域で暮らしてここまで来
たのに……どうして? 36年間は並大抵の長さではありません。他人事ではな
いです。
 36年間、「親亡き後」の希望をもてなかった、あるいはかき消す何
かがあったのか。
 周りは気づけなかったのでしょうか?

 こんなこと、起きてはいけないです。

 悲しみ、苦しみ、絶望、かぼそくても「助けて」の声をあげる勇気がもてるように、
 かぼそい声を聞きわける耳を研ぎ澄まして、
「他人に迷惑をかけたっていいんだよ」と声をかけあえる地域にしていくように、


 悲しみを祈りにかえたい。


【謝辞】
 この記事の存在は、つぼみパパ2003メーリングリストで、光彦の母さんからお聞き
しました。(みつひこくんのペイジ)
 JTさんとH.Suzukiさんからは私が別の事件を知ってショックを受けたときに、
精神的なサポートをしていただきました。「悲しみを祈りにかえて」は、
H.Suzukiさんがそのときに私にかけてくれたことばです。
  
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★虐待か? 愛知県豊川市

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★虐待か? 愛知県豊川市

「死亡女児の体に傷 虐待の疑いも、愛知」@Yahoo!ニュース(共同通信)2004/01/06

 愛知県では児童虐待事件が多く起きている…。

「【虐待】障害児は虐待の被害者になりやすい」@カイパパ通信blog☆自閉症ス
ペクタクル

 虐待についての私の考えは、ここで論じました。

「虐待ケアに1600人増員 心の傷対応に個別担当職員」@Yahoo!ニュース(共同通信)2004/01/05

 国も対策を講じる体制をとり始めてはいますが…周囲、特に友人のサポートが
貴重です。

子どもの虐待防止ネットワーク・あいち CAPNA(キャプナ)

 もしも、虐待してしまいそうだというとき、CAPNA(TEL 052-232-2880 / FAX 052-232-2882)
に電話してください。どんなことでも話を聞いてくれます。
 もしも、「虐待があるかも?」と思ったときは、CAPNAへ通報すれば、通報者
の身元がわからない形で児童相談所と連携して対応をしてくれます。

 子どもは、親だけで育つものではありません。

※リンク集に、子どもの虐待防止ネットワーク・あいちを追加しました。  
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2003年11月23日

【虐待】障害児は虐待の被害者になりやすい

opinion
【虐待】障害児は虐待の被害者になりやすい

★「障害児は虐待の被害者になりやすい」

 1年前の記事になりますが、2002年7月26日の毎日新聞の記事で「虐待を受ける障害児は健常児の4〜10倍とも推計される」というショッキングな報道がありました。

児童虐待 障害児の被害7.2%
  児童相談所00年度受理

 全国の児童相談所が00年度に受けた児童虐待の相談中、障害児の被害は少なくと
も1008人と全体の7.2%を占めたことが、昨年度の厚生労働省厚生科学研究班
(本間博彰・主任研究者)の調査で分かった。このうち知的障害児が788人と最も
多い一方、加害者は実母が700人と69.4%に上った。児童相談所を通して障害
児の被害実態を調査したのは初めて。研究班は「虐待を受ける障害児は健常児の4〜
10倍とも推計される」と指摘している。

 研究班の細川徹・東北大大学院教授らが昨年12月、全国182の児童相談所(当
時)に郵送で調査を実施、141相談所から有効な回答を得た。それによると、00
年度に児童相談所に寄せられ、虐待として受理された相談は1万3983件で、うち
被虐待児が障害児だったのは1008件(男児588人、女児420人)に上った。

 障害別の内訳は▽知的障害児788人▽身体障害児159人(肢体不自由児87
人、聴覚障害児31人、内部障害児22人、視覚障害児19人)▽注意欠陥多動性障
害(ADHD)児91人――など。

 主な虐待内容は▽ネグレクト(養育放棄)416人(41.3%)▽身体的虐待3
98人(39.5%)▽心理的虐待65人(6.5%)▽性的虐待32人(3.2
%)。また、主な虐待者(複数回答)は▽実母が700人▽実父265人▽義父57
人――などだった。

 01年障害者白書などによると、障害児中の被虐待児割合は1000人中5・4〜
7人と推計される。一方、未成年者中の被虐待児は1000人中0.6〜0.7人と
推計され、「障害者統計にないADHD児らの存在に配慮しなければならないが、障
害児は健常児の4〜10倍の割合で虐待を受けるとも推定される」(細川教授)とい
う。

 本間博彰・宮城県子ども総合センター所長の話

 知的障害は乳幼児期に分かりにくく、親が言うことを聞かないと思ったり、障害が
判明して落胆し、養育放棄につながる場合もある。被害実態を把握することで、障害
児と親の支援につなげたい。(野倉 恵)



★なぜ障害児は虐待を受けやすいのか?〜私の考え

 それは、親にとって子どもからの「感情的なフィードバック」が得られにくいからです。「あなたは私のママ、パパ。だーいすき」というフィードバックがない、あるいは希薄です。
 また、親から伝えたいことが伝わりにくい、接し方がわからない。叱っても、それこそ体罰をしてもやめない……わが子がわからない、愛せない――「愛情」を心のよりどころにできない…。

 親になる前に、私たちはそれなりの夢やイメージを思い描きます。たくさんのおもちゃやきれいな洋服を用意して、生まれてくるわが子を待つ。生まれてきたふにゃふにゃのわが子をいつくしみ育てる――それがいつの間にか、「わけのわからない」修羅場に、子育てが化してしまっている。
なんなんだろう?? こんなはずじゃなかったのに。思っていたのと違いすぎる??

★子育ては、親だけじゃ、できない。

 私は、障害を持つ子をもつ親として、児童虐待の報道があるたびに、他人事ではない痛みを感じます。

 昨年は、自閉の疑いを持った母親が乳児を死なせてしまった事件、母親が自閉の子を殺してしまった事件がありました。愛知では、悲痛な事件が続いています。

 お前なんかが考えてどうなる、とも思うんですが、

 私にできることは、「自閉症の親ライフも悪くないよ」「この子たち、かわいいところいっぱいあるよ」と具体的に伝えていくことです。駆け出しの親にできるのは、そんなささやかなことしかできませんが。
 でも、私自身、先輩親さんたちと出会ったことで、「なんだみんな元気じゃん」と思えたことが一番の生きる支えになりました。

 このサイトもささやかではありますが、子どもたちに関わる人々に勇気と知恵を与え合う役割を果たせたらいいなあと(じつは本気で)願っています。
  
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