■初めてわが子の自閉症の診断を受けたお父さん、お母さんへ(3)
 〜診断の前後で、わが子が別人になったわけではない


★1 「今は喪中だから」
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/360761.html

★2 全ては日常になっていく(日常の復元力)
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/360801.html


★3 「診断の前後で、わが子が別人になったわけではない」

 考えてみてください。私たち、親は障害の確定診断を受けて、悲しいけれど、わが子はどうでしょうか? 診断の前後で、わが子が変わったわけではありません。診断によって、自閉症になったのではないのですから。
 そうだとしたら、一度冷静になって少し引いてわが子を眺めてみてください。より可愛く、いとおしく思えてきませんか。

 ハンディがあることは、生きづらく、大変なことが多いです。一番不利な立場に置かれているのは本人です。普通の子が1回で覚えることを、わが子は100回1000回やっても覚えられないかもしれない。でも、「それがどうした」と私は思います。できなくてもいい。この子なりのペースでやっていけばいい。足りないところは、支援してあげればよい。
 きっと、そんな気持ちに変わっていくと思います。

 自閉症とわかったことは、わが子を理解するためにとっても幸運なことです。なぜなら、障害特性を理解することで、これまで「育てにくく」感じていた理由がはっきりして、どうすればわが子にとって、わかりやすく、すごしやすくできるかの工夫ができるからです。
 超個性的なわが子が、最高の宝物だと心の底から思える日がきっと来ます。


【連載】
・1 「今は喪中だから」
・2 「全ては日常になっていく」(日常の復元力)
・3 「診断の前後で、わが子が別人になったわけではない」
・4 「子育てを夫婦だけでかかえこまないで」
・5 「他人の偏見には鈍感に。他人の親切には敏感に」
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http://homepage2.nifty.com/tubomi-aichi-autism/papa/taiken/pdf/shindan01.pdf