■発達障害者支援法☆マイ施策提案会議【分析&改善点レビュー】
発達障害者支援法☆マイ施策提案キャンペーン!(11)
 7月4日はプロト会議(各地で開催する前段階の実験)としての意味もありました。実験結果をレビューします☆

★はじめてご覧になる方へ
・これであなたも会議ができる!〜マイ施策提案会議マニュアル
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/3756536.html
からご覧ください。

当日の会議の模様は
・マイ施策提案会議☆7月4日に何が提案された?(1)【アイデア編】
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/3947396.html
から続く記事をご覧ください。

★1 フォーマットの有効性は証明された
【フォーマット】
(1)自己紹介
(2)法案読み合わせ
(3)ニーズ・夢の言語化 個人→グループで分類
(4)施策企画&プレゼンテーション

 うまくいきます。

【参照】
・マイ施策提案会議終了〜参加者アンケート
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/3858835.html

◎これは改善しよう!
 (1)時間をできるだけ長めにとる
 できれば、お昼をはさんだ1日コースでじっくりと。理想は、合宿形式で夜はエンドレスで施策プレゼンテーション作成し、翌朝発表というのがいいかも?
 (2)会場にみんなが共有できる「時計」を置く
 絶対守るべき時間を決めたら、あとはグループ司会の時間配分に任せる方がよいでしょう。ただし、この場合グループ司会がワークショップについて経験と理解があることが必須です。

★2 改善点――施策作りには2つのレベル(階層)がある
 7月4日会議を開催して、明確になったことがあります。
 施策提案には、以下の「アイデア(原案)づくり」と「提案書策定」の2つの過程に分かれるということです。

【レベル1】施策原案づくり
 〜会議(ワークショップ)で達成!

【レベル2】国、自治体に対する提案書を策定
 〜手間と時間を掛けて、ディスカッションとリサーチを積み重ねて達成!

◎レベル2を達成する条件
 ・固定メンバーで、
 ・課題設定して、時間をかけて、議論と調査
 ・最終的に、文書化

★3 改善点を踏まえた2種類の「マイ施策会議」を提案
 〜会議の目的を区別して、企画しよう!
 1回きりの会議では、(1)施策のアイデア段階までは達成できるが、(2)実際に国や自治体に提案するまでの熟度には到達しません。施策実現に向けて提案するためには議論と調査の積み重ねが必要です。
 そこで(1)「はじめの一歩会議(ワークショップ)」と(2)「施策練り上げ会議(ワーキンググループ)」と階層を分けて実施することを提案します。

(1)はじめの一歩会議(ワークショップ)
 ――【レベル1】施策の原案づくりまで対応

【目的】
 ・啓発と新しい出会いの場
 ・各地で会議開催できるリーダー養成の場として、
 イベント的な開催

【内容】
 7月4日開催「マイ施策提案会議」と同様。
 会議時間は、3時間半

【メンバー構成】
 メンバーはオープン参加

 「マイ施策提案会議マニュアル」を使って、施策づくり「レベル1」まで達成。

※継続実施を前提としない。
 機運が盛り上がれば、次のワーキンググループに発展させる。

(2)施策練り上げ会議(ワーキンググループ)
 ――【レベル2】国、自治体に対する提案書策定まで対応

【目的】
 自分たちの県、市町村に対して要求する具体的な施策を練り上げる。

【内容】
 継続開催(最低4回)
 会議フォーマットをアレンジして、
(例)
・第1回 自己紹介、法案読み合わせ、法案についての理解
・第2回 ニーズ・夢の言語化 個人→グループで分類
・第3回 施策企画&プレゼンテーション+ディスカッション
・第4回 責任者を決めて提案書案を作成。提案書を叩く
    (この工程は、メーリングリストなども活用)

【メンバー構成】
 ・固定メンバー
 ・地域限定が望ましい。地域での提案に結びつけるため。

 たとえば、地域の親の会が呼びかけ人となって、様々な立場からの熱意ある人を募りワーキングループを作るなんていうのがいいかも。

【主催者より】
 以上で、カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル主催マイ施策提案会議の報告は完了です。
 発達障害者支援法案の国会提出は早くても9月です。あと2ヶ月あります。順調に行って成立した場合、2005年4月からの施行となります。8ヶ月あります。
 わが子たちの人生はずっとずっと続いていきます。
 あせることなく、はじめの一歩を踏み出してみませんか?

【謝辞】
 22名の会議参加者のみなさん、本当にありがとうございました。何やらされるかわからないような場所に自ら志願して参加されたあなたたちは本当の勇者だと思います。
 名古屋大学浅野みどり教授には会場をご提供いただいたほか、会議にも参加していただき有益なサジェスチョンをたくさんいただきました。また同大学院生カナさんには、準備段階からお骨折りと当日の会場案内などお世話になりました。受付担当のぞのさん、明るい笑顔で出迎え、緊張した参加者をほぐしてくれました。つぼみの会父親部の、タロ吉さん、ryusan、Tamagoさん、H.Suzukiさん、さえ父さんは、いつものことながら「当日集合。さあやろう!」スタイルで最高のパフォーマンスを見せていただき感謝です。
 そして、文房具・飲み物の買い出しや輸送などカイママの協力なしでは会議の開催もおぼつかなかった。いつもありがとう。

【参考図書】
 今回の会議は、私がこれまで体験したワークショップとファシリテーター研修を活用して企画しました。
 参考図書として、今回の会議のやり方そのものズバリを書いたものではありませんが、「会議とは何か」という部分で刺激を受けた本を紹介します。

会議革命 PHP文庫


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