■広島での事件
・母親が5歳と3歳の息子を殺害 - 社会ニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20061106-113630.html
これは以前起きた事件の再報道では?と既視感を覚えてしまう事件。
いや違う。同じ境遇で、新たに消されてしまった別の命。また起きてしまった。
TPblogへの光彦の母さんのコメントでこの事件を知りました。愛知県では報道されたのかわかりません。
いじめ自殺が頻発している今、世間は「犯人探し」と対策の議論を熱心に交わしている。
一方で、自閉症の子どもが犠牲になった事件は、語られることなく、ひっそり葬り去られていく。
繰り返し、繰り返し起きていることなのに。
「お気の毒に」のひとことだけで、原因や対策や責任を追究されることもなく、流されていってしまう。
その心の底には、
(障害児の家庭の事情があるのでしょう)
(仕方のないことだ)
という特別視があるのかな?
私が我が子の障害を知ってから5年。当時に比べたら、ずいぶんと支援の充実が進んだと思っている。障害者支援費制度(現在は障害者自立支援法)が画期だった。
しかし、制度があっても、存在や使い方を知らされていない、近くにサービス事業者がいない、市町村が厳しい支給制限をかけていたり、あるいは家族の反対や心理的抵抗があって利用できないと実際に利用できなければ、つらさは変わらない。
ある市では、「就学前の介護給付を無し」としている。理由は、「幼児を親が見るのは、健常の子でも同じだから」ということだ。しかし、事件発生の年齢を調べてほしい。幼児の頃と、親の死期近くの両極に偏っているはずだ。
自閉症の子の幼児期は、多動、睡眠障害、異食、パニックが激しく出るもっとも厳しい時期なのだ。
天災や、避けられない事故で亡くなったのではない。
これまでも繰り返されてきて、一歩手前で踏みとどまった人たちも数知れずいる。「子殺しは、防止できる」前提に立って、サポートを真剣に考えるべきだ。
こういった事件を知るたびに、気がふさぐ。なんだか、自分も「ひっぱりこまれそうな感覚」があるからだ。これが自分だったかも、、、という思いは消せない、だから、私たちは、同様の立場の親たちは、息をひそめ、事件を話題にすることも避けるのかもしれない……
私が、この詩「スカイダイビングの悲劇」を書いた時、ひどく落ち込んでいた。でも、ブログにエントリして、みなさんがコメントすることで、この詩のメッセージが変容した。
自動で開くパラシュート
大きな大きなネット
いいよね、こういうのをみんなで創れたら。
うっかり死なないように、指切りげんまん!
ブログから、こんなこと言うくらいしか、できないけれど、みんな一緒に、もう少し先を見にいこう。
【参考】
・中国新聞 社説福山の2児殺害 発達障害 追い詰めるな
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200611090212.html
この問いの立て方は正しい。非常に思いのこもった社説です。ぜひお読みください。
私が、この社説に加えるとしたら、命を奪われた子どもたちに「詫びる気持ち」です。自閉症を、殺される理由にしてはならない。
・A Fledgling Child Psychiatrist:福山の2児殺害 続報
http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/C174902512/E20061109234030/index.html
わが戦友AFCPさんのブログ。語りにくい出来事にも、いつも逃げずに語ってくれています。
・母親が5歳と3歳の息子を殺害 - 社会ニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20061106-113630.html
母親が5歳と3歳の息子を殺害
6日午後5時40分ごろ、広島県警府中署に女が「子どもを殺した」と自首してきた。同署が女が乗ってきた車を調べたところ、車内から5歳と3歳の息子2人の遺体が見つかった。
同署は殺人の疑いで、同県F市、無職I容疑者(34)を逮捕。遺体を司法解剖して死因を調べる。
調べでは、I容疑者は6日、福山市内の山中に止めた車内で長男(5)と二男(3)の首を手で絞めて殺害した疑い。
同署によると、息子2人はともに自閉症で、I容疑者は「育児に悩んでいた」と供述。家族は「ノイローゼ気味になっていた」と話しているという。先月27日には泉容疑者が二男を連れて一時行方が分からなくなり、家族が同署に「自殺するかもしれない」と捜索願を出した。[2006年11月6日22時47分]
これは以前起きた事件の再報道では?と既視感を覚えてしまう事件。
いや違う。同じ境遇で、新たに消されてしまった別の命。また起きてしまった。
TPblogへの光彦の母さんのコメントでこの事件を知りました。愛知県では報道されたのかわかりません。
いじめ自殺が頻発している今、世間は「犯人探し」と対策の議論を熱心に交わしている。
一方で、自閉症の子どもが犠牲になった事件は、語られることなく、ひっそり葬り去られていく。
繰り返し、繰り返し起きていることなのに。
「お気の毒に」のひとことだけで、原因や対策や責任を追究されることもなく、流されていってしまう。
その心の底には、
(障害児の家庭の事情があるのでしょう)
(仕方のないことだ)
という特別視があるのかな?
私が我が子の障害を知ってから5年。当時に比べたら、ずいぶんと支援の充実が進んだと思っている。障害者支援費制度(現在は障害者自立支援法)が画期だった。
しかし、制度があっても、存在や使い方を知らされていない、近くにサービス事業者がいない、市町村が厳しい支給制限をかけていたり、あるいは家族の反対や心理的抵抗があって利用できないと実際に利用できなければ、つらさは変わらない。
ある市では、「就学前の介護給付を無し」としている。理由は、「幼児を親が見るのは、健常の子でも同じだから」ということだ。しかし、事件発生の年齢を調べてほしい。幼児の頃と、親の死期近くの両極に偏っているはずだ。
自閉症の子の幼児期は、多動、睡眠障害、異食、パニックが激しく出るもっとも厳しい時期なのだ。
天災や、避けられない事故で亡くなったのではない。
これまでも繰り返されてきて、一歩手前で踏みとどまった人たちも数知れずいる。「子殺しは、防止できる」前提に立って、サポートを真剣に考えるべきだ。
こういった事件を知るたびに、気がふさぐ。なんだか、自分も「ひっぱりこまれそうな感覚」があるからだ。これが自分だったかも、、、という思いは消せない、だから、私たちは、同様の立場の親たちは、息をひそめ、事件を話題にすることも避けるのかもしれない……
私が、この詩「スカイダイビングの悲劇」を書いた時、ひどく落ち込んでいた。でも、ブログにエントリして、みなさんがコメントすることで、この詩のメッセージが変容した。
自動で開くパラシュート
大きな大きなネット
いいよね、こういうのをみんなで創れたら。
うっかり死なないように、指切りげんまん!
ブログから、こんなこと言うくらいしか、できないけれど、みんな一緒に、もう少し先を見にいこう。
【参考】
・中国新聞 社説福山の2児殺害 発達障害 追い詰めるな
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200611090212.html
福山市で三十四歳の母親が長男(5)と二男(3)を殺害した。発達障害の二男の子育てに悩んだのが動機とみられる。「私だってこの子を殺して死のうと何度思ったことか。みんなも同じ」と広島県東部子どもの療育を守る親の会のメンバーは言う。障害の子を持つ親が追い詰められない社会はどうしたらつくれるのか。(全文を読む)
この問いの立て方は正しい。非常に思いのこもった社説です。ぜひお読みください。
私が、この社説に加えるとしたら、命を奪われた子どもたちに「詫びる気持ち」です。自閉症を、殺される理由にしてはならない。
・A Fledgling Child Psychiatrist:福山の2児殺害 続報
http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/C174902512/E20061109234030/index.html
わが戦友AFCPさんのブログ。語りにくい出来事にも、いつも逃げずに語ってくれています。
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親が子供に手をかける。虐待でないとしたら、この母親にはよほどのことがあったに違いないのです。母親だけを責めるのは事態を好転させることにはなりません。
しかも、知的障害に言及していたのは北海道新聞を含め地元のテレビニュースでは報道があったのですが、大手全国紙はこの事実を伝えていないことに非常に悲しさを覚えるのです。
障害児を抱えたからどうこうしていいということにならないのは当然ですが、その事実関係が語られなければただこの母親は責められて終わるわけです。
どこにぶつけていいのかわからないだけに、辛く、悲しいです。