・asahi.com(朝日新聞社):息子の障害悩んだ末に 殺人容疑の母、支援団体にも相談 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY201101290355.html

立川で起きた事件について、亡くなった少年のご冥福をお祈ります。

いろいろな思いがあるのだけれど、言葉になりません。

2006年11月に広島県で起きた事件について書いた過去記事を紹介しておきます。

・広島での事件
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/50832239.html
 自閉症の子の幼児期は、多動、睡眠障害、異食、パニックが激しく出るもっとも厳しい時期なのだ。

 天災や、避けられない事故で亡くなったのではない。
 これまでも繰り返されてきて、一歩手前で踏みとどまった人たちも数知れずいる。「子殺しは、防止できる」前提に立って、サポートを真剣に考えるべきだ。

 こういった事件を知るたびに、気がふさぐ。なんだか、自分も「ひっぱりこまれそうな感覚」があるからだ。これが自分だったかも、、、という思いは消せない、だから、私たちは、同様の立場の親たちは、息をひそめ、事件を話題にすることも避けるのかもしれない……



 私が、この社説に加えるとしたら、命を奪われた子どもたちに「詫びる気持ち」です。自閉症を、殺される理由にしてはならない。

・苦痛は、3分の1でいい〜「広島での事件」2
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/50844862.html
 私は、カイの障害がわかった時、「喪失感=未来イメージの死」がつらかった。

 赤ちゃんができてから、妻と「子育ての方針」なんておおげさなものじゃないけれど、「どんなふうに育てたいか」の夢を語り合っていた。結論としては、「自分たちが育ててもらったように、育てたいね」ということでした。クラブ活動とかがんばったりして、うまくいったり、失敗したり色々な経験をして育っていってくれたらいいな!なんて思っていました。

 それが、自閉症とわかったときに、崩れてしまった。その後に築く「新しい未来のイメージ」を築けなくて、空虚で殺風景で孤独で不安で先がない追い詰められた気持ちになった。何のきっかけもなく、涙が出て困ったりしていました。

だけど、この子たちは、成長する。

先週書いた「未来はどちら向き?」のなかで書いた──
後ろ向きでフツー。未来のことは、だれにもわからない。
だから、今の延長で悲観し過ぎなくていいと思うよ。

しなないでね。ころさないでね。

これが、11歳の子の父親として、実感をもって、今伝えられること。