ずっと紹介したくて温めていた記事です。

・大山泰弘 その1【全4回】 社員の7割が知的障害者、人は働いて幸せを知る | 長老の智慧 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
http://www.toyokeizai.net/life/column/detail/AC/b37e4dc58d49359e7d2f01d054b08524/page/1/

黒板に使うチョークをつくる会社、日本理化学工業の会長のお話です。
障害者を雇うようになって数年経っても、彼らがなぜ喜んで工場に通ってくるのか、私は不思議でなりませんでした。工場で働くよりも施設で暮らしたほうが幸せではないかと思っていました。言うことを聞かないため「施設に帰すよ」と言うと、泣きながら嫌がる障害者の気持ちがわかりませんでした。

そんなとき、ある法事で禅寺のお坊さんと席が隣合わせになり、その疑問をぶつけたことがありました。するとそのお坊さんは即座に
「幸せとは、

 1.人に愛されること、
 2.人に褒められること、
 3.人の役に立つこと、
 4.人に必要とされることです。

愛はともかく、あとの三つは仕事で得られることですよ」とおっしゃったのです。
私はその言葉に深く納得しました。

このお坊さんの言葉は、私もすごく実感としてわかります。

「働くなんてつらい。お金があれば、ぶらぶら遊んで暮らしたい」──とか思うことも私も時にはあるけれど、実際にそうなったらとてもつらいと思うのです。

働くことは、単に食べていくためだけの手段ではない、社会とつながるために必要なものだと思っています。
それは、社会から、一方的に施しを受けるだけでは得られない、「自分が他人の役に立っている」「必要とされている」実感を与えてくれる。「ここにいてもいいんだ」というベースとなるものなのだと…。

記事は、その4まで続きます。ぜひ全部読んでいただきたいです。
その1その2その3その4

そして、今日いつも楽しく読ませていただいている大久保賢一先生のブログで、日本理化学工業の工場を実際に見学して書かれた記事がエントリされました。(この記事を書くきっかけをありがとうございます!)

・格物究理(かくぶつきゅうり) 従業員の7割が知的障害者の会社
http://ohkubo14.blog103.fc2.com/blog-entry-25.html
従業員の方が、作業している様子をじっくり見てみると、至る所に「なるほど!」という工夫が満載でした。
数字が理解できない方が、はかりで材料を量るために、材料の器の色と同じ色の目印をはかりにつけて、「色マッチング」で作業できるようにしてあったり、作業量を明確に示した「トークン表のようなもの」を掲示し、セルフマネージメントを促していたり、「片付いている状態」を写真に撮って視覚的に示していたり・・・

工場長さんに、「このはかりに色をつける工夫などは、どうやって思いつかれたのですか?」と質問したところ、返ってきた答えは・・・
ぜひ記事を読んでみてください。動画も、感動。

対価をちょっぴりしかいただけなくても、誰かの役に立てますように…
わが子も働くことができるようになりますように…
そんな祈りを込めて。おやすみなさい☆