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根を詰めて考えて、思いを書き連ねる──それもいいけど、ちょっと息が詰まるときもある……
そんな時に、自分が撮った写真を載せると、そこから広い世界がひらけて、新鮮な空気を吸い込める気がして、私は写真を貼るようになりました。

写真を貼るとき、そこに「窓をあける」ような気持ちでいます。

この「窓をあける」という表現は、菅原一剛さんのことばだと記憶していました。

・ほぼ日刊イトイ新聞 - 写真がもっと好きになる。菅原一剛の写真ワークショップ。 :「いちまいの写真は、
ひとつのドアみたいなもの。」
http://www.1101.com/photograph/2006-08-04.html
何だっていいのです。
その時、あなたの頭の中に浮かんだことを
思い描きながら、頭の中で、
シャッターを切ってみてください。
(まぶたを、シャッターがわりにして、
 目をつぶってみるのもいいかもしれませんね。)

すると面白いもので、少しでもそんなことを
考えながらものごとを観ることで、
“写真を観る”ことと同じように、
その“一枚の写真”は、とても自然なかたちで
そこから別の世界へとつながる
“ひとつのドア”になったりするのです。
菅原さんは「ドア」と言っていました。それが、私の中で「窓」に変わっていったようです。

冒頭の写真は、さっき帰り道で、閉店後のカーディーラーの植え込みを撮ったもの。
雨に濡れ、ショーウィンドーからもれる人工的な蛍光灯の光に照らされて、とても美しかった。

この「窓」から、あなたには何が見えますか?