わたしの趣味のひとつに、海外ドラマを観ることがあります。
いろいろな状況で語られるセリフから、啓示を得たりしています。
紹介したいのが、「ブラザーズ&シスターズ」第5シーズンで、ノラ(母親)が、夫を失ったキティー(娘)に語りかけたことばです。
2006年の記事「苦痛は3分の1でいい」のなかで、わたしはこう書きました。
ゴールデンウィーク中に「長い休みに思い出す」を書いてから、昔のことをよく思い出します。わたしにとって「障害の受容」(好きな表現ではないが"通り"がいいので使います)は大きなテーマなんだなとあらためて思います。
2011年に「受容には2つある」という重要な記事を書いています。@naokonagataさんが教えてくださったことばをそのなかで紹介しています。
わたしは、この記事で、
・「ありのままのわが子でOK」ということと、
・「未だ傷が癒えない自分」は、共在する──ことに気づきました。この2つを区別ができず、葛藤した時間がものすごく長かった。
そして、いつまでも傷が癒えず、ぐずぐずと感情にしこりが残る状態に対して、
ノラのことばが、厳しくも、優しく響きます。
わたしのなかでは「失った」ということが「失敗=悪いこと」として認知されていたんだ。
でも違う。「失った」ことは「失った」だけで、「失敗」ではない。
別の人生が待っているんだ。
現実になっていくこの人生が、わたしの人生。
失わなければ、目の前に現れてこなかった。
失ったものが、わたしを形作っている。
いろいろな状況で語られるセリフから、啓示を得たりしています。
紹介したいのが、「ブラザーズ&シスターズ」第5シーズンで、ノラ(母親)が、夫を失ったキティー(娘)に語りかけたことばです。
悲しくて当然なの。
あなたが失ったのは、夫だけではなく、思い描いた人生も失った。
未来を失って悲しいの。
心の中にあった計画や夢もすべて消えてしまった。
失った人生はあきらめるの。別の人生があなたを待っている。
人はあきらめて成長していくの。
様々なものを失っては前に進んでいく。
失ったものが自分を形作る。
〜ブラザーズ&シスターズ第5シーズン第5話より〜
2006年の記事「苦痛は3分の1でいい」のなかで、わたしはこう書きました。
私は、カイの障害がわかった時、「喪失感=未来イメージの死」がつらかった。
赤ちゃんができてから、妻と「子育ての方針」なんておおげさなものじゃないけれど、「どんなふうに育てたいか」の夢を語り合っていた。結論としては、「自分たちが育ててもらったように、育てたいね」ということでした。クラブ活動とかがんばったりして、うまくいったり、失敗したり色々な経験をして育っていってくれたらいいな!なんて思っていました。
それが、自閉症とわかったときに、崩れてしまった。その後に築く「新しい未来のイメージ」を築けなくて、空虚で殺風景で孤独で不安で先がない追い詰められた気持ちになった。何のきっかけもなく、涙が出て困ったりしていました。
ゴールデンウィーク中に「長い休みに思い出す」を書いてから、昔のことをよく思い出します。わたしにとって「障害の受容」(好きな表現ではないが"通り"がいいので使います)は大きなテーマなんだなとあらためて思います。
2011年に「受容には2つある」という重要な記事を書いています。@naokonagataさんが教えてくださったことばをそのなかで紹介しています。
受容には二つあるのではないかと・・・。一つは子供の障害の受容。もう一つは、「障害のある子を授かった自分自身の傷つきの受容」。私は二つめの部分が認められず、自分に頑張ることを強いていました。
わたしは、この記事で、
・「ありのままのわが子でOK」ということと、
・「未だ傷が癒えない自分」は、共在する──ことに気づきました。この2つを区別ができず、葛藤した時間がものすごく長かった。
そして、いつまでも傷が癒えず、ぐずぐずと感情にしこりが残る状態に対して、
失った人生はあきらめるの。別の人生があなたを待っている。
人はあきらめて成長していくの。
様々なものを失っては前に進んでいく。
失ったものが自分を形作る。
ノラのことばが、厳しくも、優しく響きます。
わたしのなかでは「失った」ということが「失敗=悪いこと」として認知されていたんだ。
でも違う。「失った」ことは「失った」だけで、「失敗」ではない。
別の人生が待っているんだ。
現実になっていくこの人生が、わたしの人生。
失わなければ、目の前に現れてこなかった。
失ったものが、わたしを形作っている。
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