友から受けた報告は、辛いものだった。

覚悟していたつもりでも、診断が「確定」することで、
「そうではない可能性」が閉じられてしまう。

もう十分に、苦しみ耐えてきたのに、なんでまた…
悲しい、苦しい、つらい、心に渦巻く感情は、
かんたんには去ってくれない。

収まったと思っても、すぐに戻ってくるし、
忘れたつもりでも、いつぶり返すかわからない。

血を流したまま、気丈に振る舞わなきゃならないときもある。
外に出かけなきゃならなかったり、
ひとと会わなきゃならなかったり、
仕事に行かなくちゃならなかったり。

そう思っても、しばらくは不安定な自分を許して、休んだらいい。
僕も、けっこう休ませてもらった。

一方で、仕事に行くほうがまぎれる面もあった。
逃げていた。
逃げさせてもらっていた。
でも、じぶんを責めなくていい。
そこからエネルギーを補給して、家に持ち帰ればいいんだよ。

いまは感情に身を任せていい。
パートナーの気持ちを聴いて、
じぶんの気持ちも隠さず伝えて、力を合わせていこうと確認し合おう。

いずれ喪が明けて、立ち上がれる時が、必ず来る。
それまでは、かなしみにくれてもいいんだよ。