仲良くなって、初めて食事に行って、同世代どうしだとそれぞれの家族、とくに子どもの話題になることがある。

わたしの息子が16歳だと聞いて、好きなことは?スポーツとかやってるの?とかふつうに聞かれる。

毎度答えをどうしようかと迷う。

ちゃんと答えるなら自閉症や知的障害を言うことになる。が、それはかなり相手に「負荷」を与える。どう応じてよいかわからない、悪いこと聞いちゃったかなと思わせる、話題がそれに集中したり、同情されたりするのもどうかなと思う。

多くの場合、わたしは軽く話をそらして、相手の子どもの話の聞き役に回る。

話す相手を選んでいる。

もしも、あなたに子どもの事情を話してくれるひとがいたら「話してもいいと思ってくれたんだ」とわかってくれたらいいな。だから、こわがらないで。

「正解」はないから、あなたなりに聞いてあげて欲しい。わからないことは、質問して。ただ、目の前の人の抱えているものを受け入れてみてほしい。

それができたとき、二人の間には特別な空気が流れているはず。

"Thank you for asking."