ぜひ読んでいただきたい!

自閉症の診断を18歳で受けたファンへの林原めぐみさんのことば。
林原めぐみさんは声優・歌手です。綾波レイの声は彼女。
内容も、ですが、あの「林原めぐみ」さんがことばをかけてくれたということが、本人にとって、これから生きていくための支えにきっとなるでしょう。

あわてて読み飛ばしてしまうと「林原めぐみさんは、一部の自閉症の人にしかない才能をあげつらっている」と誤解してしまうかもしれません。それは違います。

むかし看護学生だった頃に出会った自閉症の子どもがジグソーパズルが得意だったことを紹介して、彼女はこう語りかけます。
それが何?ではなくて
その才能は、その子のもの。
その子に「しか」ないもの。
そして、それを生かす場所を模索するのは
誰でもすべきこと。

ピアノが上手い
計算が得意
絵をかくのが好き

直接将来の自分の仕事につながらなくても
何かを探す、扉には、きっとなるよね。

直接の(金を稼げる)仕事につながる才能なんて、そうはない。それは、自閉症の人に限らず。
それでも、どうしてもうまくできない「苦手なこと」で挫折しつづけるより、「得意なこと」「好きなこと」を大事にして、何かを探す扉にして、と言っている。

そこがすごいと思います。この人は、わかっている、と信頼感を覚えました。

読めば読むほど、細かなところまで気をつかった言葉かけです。
傷ついている人へどう声かけをするか? 何度経験しても難しいですよね。
林原めぐみさんは、いじめや不登校、家庭不和については触れていません(多分あえて)。丁寧に伝えているのは、

「未来へ」

ということ。
混乱している心理状態の人に、「ベクトル(矢印の向き→)」を伝えている。

「こっちに未来があるよ」と。

「ベクトル→」が見えたら、歩き出すことができます。

わたしからもお礼を言いたいです。勇気づけられました。
林原めぐみさん、ありがとうございます。