■佐々木正美先生講演会レポート/託児(1)〜物理的構造化の工夫
間があいてしまいましたが、佐々木正美先生講演会レポートの続きです。今回は、講演会の内容ではなく、バックステージで展開していた「託児」について紹介します。
講演会の内容はこちらからお読みください。
今回の講演会でも、TEACCHプログラム研究会愛知支部(以下T-AICHI)による託児のお世話になりました。T-AICHIでは、催事の際に可能なかぎり託児を実践しています。
間があいてしまいましたが、佐々木正美先生講演会レポートの続きです。今回は、講演会の内容ではなく、バックステージで展開していた「託児」について紹介します。
講演会の内容はこちらからお読みください。
今回の講演会でも、TEACCHプログラム研究会愛知支部(以下T-AICHI)による託児のお世話になりました。T-AICHIでは、催事の際に可能なかぎり託児を実践しています。
その目的は、
(1)保護者が講義に参加しやすくする
(2)支援者の支援スキル向上の場(構造化やスケジュールの実践など)とする
ためです。(2)がTEACCHプログラム研究会の真骨頂ですね。
今回は、午前午後の長時間の託児となるため、なかなか大変です。私も、わが子を預けるので、いったいどんな工夫をしてくださるのか、気になるところでありました。
今回の託児児童は12名でした。ボランティアさんの数は正確な人数はわかりませんが、フリーの担当者もいて十分足りている印象でした。
★物理的構造化
託児ルームは2部屋準備されていました。
【静かに遊ぶ部屋】
絵本やビデオ、パズル、プラレールなど静かに遊ぶ子どもたち向け。
【体を使って遊ぶ部屋】
トランポリンやボールプールなど体を使って激しく遊ぶ子どもたち向け。
また、近所に公園があって、外遊びもできるようになっていました。
自閉症の子どもたちはそれぞれタイプが違うので、部屋を目的で分ける配慮はとてもよいと思います。
★感心した点〜テレビの向き
【静かに遊ぶ部屋】で、最初、テレビが入り口向きになっていましたが、帰りに迎えに行った時には、壁向きにして、コーナーに回り込まないとテレビ画面が見えないように変更されていました。他の遊びをしている子どもの気を散らさないようにする配慮ですね。
また、ビデオを早送りで見る子どもと、標準速度で見る子どもで交代させるなど本人たちの希望に添えるように、順番を調整していました。
気がついてみれば「ちょっとしたこと」なのですが、実際に託児をやりながら子どもの様子を見て変更を加えていくこと(再構造化)は、TEACCHプログラム研究会らしくて感心しました。
「託児(2)〜スケジュールの工夫」へつづく
(1)保護者が講義に参加しやすくする
(2)支援者の支援スキル向上の場(構造化やスケジュールの実践など)とする
ためです。(2)がTEACCHプログラム研究会の真骨頂ですね。
今回は、午前午後の長時間の託児となるため、なかなか大変です。私も、わが子を預けるので、いったいどんな工夫をしてくださるのか、気になるところでありました。
今回の託児児童は12名でした。ボランティアさんの数は正確な人数はわかりませんが、フリーの担当者もいて十分足りている印象でした。
★物理的構造化
Point!
物理的構造化:
「自分の周囲で起きていることの意味」の理解を助けるために、空間を視覚的にわかりやすくすること。たとえば、「勉強する」場所、「食べる」場所、「ビデオを見る」場所など一つの場所は一つの活動や目的のために限るように区別してあげること。
(参考図書)『自閉症児のための絵で見る構造化』
託児ルームは2部屋準備されていました。
【静かに遊ぶ部屋】
絵本やビデオ、パズル、プラレールなど静かに遊ぶ子どもたち向け。
【体を使って遊ぶ部屋】
トランポリンやボールプールなど体を使って激しく遊ぶ子どもたち向け。
また、近所に公園があって、外遊びもできるようになっていました。
自閉症の子どもたちはそれぞれタイプが違うので、部屋を目的で分ける配慮はとてもよいと思います。
★感心した点〜テレビの向き
【静かに遊ぶ部屋】で、最初、テレビが入り口向きになっていましたが、帰りに迎えに行った時には、壁向きにして、コーナーに回り込まないとテレビ画面が見えないように変更されていました。他の遊びをしている子どもの気を散らさないようにする配慮ですね。
また、ビデオを早送りで見る子どもと、標準速度で見る子どもで交代させるなど本人たちの希望に添えるように、順番を調整していました。
気がついてみれば「ちょっとしたこと」なのですが、実際に託児をやりながら子どもの様子を見て変更を加えていくこと(再構造化)は、TEACCHプログラム研究会らしくて感心しました。
「託児(2)〜スケジュールの工夫」へつづく
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