インターネットでは大量の情報が飛び交っています。「発達障害」「自閉スペクトラム症」……なんとかしたいと親も当事者も必死で情報を求めています。求める人がいれば提供する人もいます。
LITLICO発達ナビ(以下、「発達ナビ」。)というサイトがあります。トップページのバナーには「みんなでつくる発達障害ポータルサイト 子どもの相談からお悩みごとまで、みんなで解決」とあります。
「みんなでつくる」のあらわれとして、サイト内の「Q&A」や「コミュニティ」、「地域情報」の口コミ投稿欄、「コラム」のコメント欄にはユーザーが書き込めるようになっています。(会員登録が必要)
ユーザーによる医療情報に関する投稿の取り扱いについての発達ナビのスタンスが掲載されたので見てみました。
・ユーザーさまによる医療情報に関する投稿の取り扱いについて:LITALICO発達ナビ
https://h-navi.jp/medical_information
投稿者は、実際にその療法を取り入れて有用だと考えている場合もあるだろうし、もしかしたら商業目的の投稿者もいるかもしれないが、個人としての感想や体験(の体裁をとっていれば)は削除されない。うーん……これでは……。
ここで明らかにされているのは、ユーザー投稿はフリーダムだということ。
したがって、チェックが入っていない「そういうもの」として、ユーザー投稿は読まなければいけないという注意喚起として受けとめました。
発達ナビは、専門家による連載コラムがあることもあって、サイト利用者が「ここにある情報は信頼できる」と思わせる「見た目」をしています。そのため、同じ情報がSNSや掲示板サイトに掲載されていれば慎重に吟味したであろう場合も、つい信じてしまう場合がありそうです。
しかしながら、もともと発達ナビは、以下のような免責条項(Disclaimer)を掲げられて運営されているサイトです。「見た目」がどうであれ、「そういうもの」として慎重に接した方がよいと思います。
このような免責条項は、発達ナビに限らず、他サイトでも一般的なものです。
信頼できる情報かどうかは、つまるところ個人の判断に任せられています。その「新しい治療法」の効果とリスクを検討して、取り入れるかどうかの決断も個人でするしかありません。
参考にプロジェクト部の医療セミナーで、吉川徹医師が挙げられた考慮すべき基準を載せておきます。
【アドバイス】
効果が厳密に証明されていない「療法」が、全て効果が無いかというとそうとも言い切れない。
が、効果が確かめられていないものは副作用も厳密には確かめられていないことに注意が必要。
<標準的ではない療法を試す際に考慮すべき3つの基準>
1 安全性が確かめられている。あるいは理屈で考えてどう考えても危険でないもの。
2 値段が高くない。本人や家族の負担が大きくない。
3 標準的療法を受けることを妨げないものであること。
「1 安全性」と「2 負担」は慎重に確かめるべきです。1と2がOKだとしても、3をチェックしなければいけません。最初の時点では1と2がOKだったのが、あとで変わる場合もあります。特定の療法で、患者を囲い込み、標準的療法を受ける機会を逃して手遅れにいたるケースを避けるためにも。
くれぐれも気をつけていきましょう。
吉川医師は発達ナビのコラムを執筆されていて、新しい薬や治療法の情報の受けとめ方について述べられています。
・発達障害と医療、新しい薬や治療法の情報をどう受け止めれば良い?−児童精神科医・吉川徹(10)
https://h-navi.jp/column/article/35025865
ちなみに、コラムに関しても免責条項がついていました。
LITLICO発達ナビ(以下、「発達ナビ」。)というサイトがあります。トップページのバナーには「みんなでつくる発達障害ポータルサイト 子どもの相談からお悩みごとまで、みんなで解決」とあります。
「みんなでつくる」のあらわれとして、サイト内の「Q&A」や「コミュニティ」、「地域情報」の口コミ投稿欄、「コラム」のコメント欄にはユーザーが書き込めるようになっています。(会員登録が必要)
ユーザーによる医療情報に関する投稿の取り扱いについての発達ナビのスタンスが掲載されたので見てみました。
・ユーザーさまによる医療情報に関する投稿の取り扱いについて:LITALICO発達ナビ
https://h-navi.jp/medical_information
投稿内容に関連法令に抵触する医療情報が含まれていたり、利用規約の禁止事項に該当する場合は、運営事務局によって投稿を削除させていただく場合がございます。
一方、上記のような表現を含まない、一個人としての感想や体験に関しては削除の対象となりません。
投稿者は、実際にその療法を取り入れて有用だと考えている場合もあるだろうし、もしかしたら商業目的の投稿者もいるかもしれないが、個人としての感想や体験(の体裁をとっていれば)は削除されない。うーん……これでは……。
ここで明らかにされているのは、ユーザー投稿はフリーダムだということ。
したがって、チェックが入っていない「そういうもの」として、ユーザー投稿は読まなければいけないという注意喚起として受けとめました。
発達ナビは、専門家による連載コラムがあることもあって、サイト利用者が「ここにある情報は信頼できる」と思わせる「見た目」をしています。そのため、同じ情報がSNSや掲示板サイトに掲載されていれば慎重に吟味したであろう場合も、つい信じてしまう場合がありそうです。
しかしながら、もともと発達ナビは、以下のような免責条項(Disclaimer)を掲げられて運営されているサイトです。「見た目」がどうであれ、「そういうもの」として慎重に接した方がよいと思います。
コミュニティでの投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コミュニティでの投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。株式会社LITALICOは、発達障害や特定の疾患に関する診断をしたり、投薬・服薬・服用の判断をすることはできませんので、症状や薬に関する質問にはお答えできません。不安がある場合は、医療機関等にご相談ください。
このような免責条項は、発達ナビに限らず、他サイトでも一般的なものです。
信頼できる情報かどうかは、つまるところ個人の判断に任せられています。その「新しい治療法」の効果とリスクを検討して、取り入れるかどうかの決断も個人でするしかありません。
参考にプロジェクト部の医療セミナーで、吉川徹医師が挙げられた考慮すべき基準を載せておきます。
【アドバイス】
効果が厳密に証明されていない「療法」が、全て効果が無いかというとそうとも言い切れない。
が、効果が確かめられていないものは副作用も厳密には確かめられていないことに注意が必要。
<標準的ではない療法を試す際に考慮すべき3つの基準>
1 安全性が確かめられている。あるいは理屈で考えてどう考えても危険でないもの。
2 値段が高くない。本人や家族の負担が大きくない。
3 標準的療法を受けることを妨げないものであること。
「1 安全性」と「2 負担」は慎重に確かめるべきです。1と2がOKだとしても、3をチェックしなければいけません。最初の時点では1と2がOKだったのが、あとで変わる場合もあります。特定の療法で、患者を囲い込み、標準的療法を受ける機会を逃して手遅れにいたるケースを避けるためにも。
くれぐれも気をつけていきましょう。
吉川医師は発達ナビのコラムを執筆されていて、新しい薬や治療法の情報の受けとめ方について述べられています。
・発達障害と医療、新しい薬や治療法の情報をどう受け止めれば良い?−児童精神科医・吉川徹(10)
https://h-navi.jp/column/article/35025865
ちなみに、コラムに関しても免責条項がついていました。
コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。